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【留学冬休み旅行記】ニューオーリンズのマルディグラ・ワールドとミシシッピー川

アトランタ周辺の観光を終えた私たちは、いよいよニューオーリンズへと移動した。
アトランタのホテルで朝食を済ませ、Uberで空港へ向かう。

アトランタからニューオーリンズへ——時差の不思議

今回のニューオーリンズ行きはデルタ航空を利用した。
到着したのはルイ・アームストロング・ニューオーリンズ国際空港(Louis Armstrong New Orleans International Airport)。
路線距離としてはそう長くなく、フライト時間は約1時間半。しかし実際に乗った感覚はもっと短い。

理由は時差だ。
ジョージア州とお隣のルイジアナ州の間には1時間の時差があり、ルイジアナの方が1時間遅い。アトランタを出発して、到着したニューオーリンズでの時計の針は30分しか進んでいなかった。
飛行時間90分のうち60分分を時差で取り戻している計算だ。
東から西へ移動するアメリカの国内線では、こうしたタイムゾーンの変化が時折ある。

今回は事前にスマホでオンラインチェックインを完了させ、預け荷物の料金もマイルで決済しておいた。
以前、アトランタ空港のキオスクでマイル決済を試みて失敗した経験からの教訓だ。
マイルで荷物料金を支払いたい場合は、出発前日までにオンラインチェックインと同時に処理を済ませておくのが確実だ。

ホテルの場所と立地について

空港からニューオーリンズでの宿泊先となるHoliday Inn Express New Orleans Dwtn – Fr Qtr Area(ホリデイ・イン・エクスプレス・ニューオーリンズ・ダウンタウン・フレンチクォーターエリア)まではUberで移動(なお、この旅行記全般を通じてUberと書いているが、実際にはUberとLyft(リフト)両方のアプリを確認して安い方を選んでいる。どちらかのライドシェアを使ったという意味として読んでもらいたい)。
IHGグループのホテルで、ポイントを積み立てるためにも積極的にこのグループを選んでいる。

ホテル名に「Fr Qtr」とあり、フレンチクォーターまでは徒歩で15分くらい。
ニューオーリンズ観光の中心となる大通りカナルストリートまではその半分くらいの距離で行ける。
観光の起点としては使い勝手がいい。主要な見どころへ徒歩で動ける。

マルディグラ・ワールドへ——山車と歴史の倉庫

チェックイン後、まず向かったのはマルディグラ・ワールド(Mardi Gras World)だ。

マルディグラとは毎年2月ごろに行われる、ニューオーリンズ最大のカーニバルだ。
巨大な山車が街を練り歩き、沿道の観衆にビーズのネックレスやダブロン(記念コイン)を投げるのが定番の光景で、アメリカ南部の文化を象徴する祭りのひとつとして全米に知られている。
マルディグラ・ワールドは、その祭りで実際に使われる山車の製作場を年間通じて公開し、ガイドツアーで楽しめる観光施設だ。
場所はミシシッピー川の川沿い、1380 Port of New Orleans Place。

チケットは公式サイトから時間指定で事前購入できる。
当日の混雑具合にもよるが、日時指定で買っておく方が安心だ。

施設に到着すると、屋外に巨大な山車がいくつも並んでいた。

マルディグラ・ワールド

マルディグラ・ワールドに入ると早速数々の山車が出迎えてくれる


ガイドツアーの開始時間まで、ミシシッピー川沿いに出て川を眺める。

ミシシッピー川と「オールドマン・リバー」

娘にとって、ミシシッピー川(ミシシッピ川という表記が正しいかもしれない)はただの川ではない。

スプラッシュ・マウンテンの原点を辿る旅として、シックス・フラッグス・オーバー・ジョージア、イートントンのアンクル・リーマス博物館、ザ・レンズ・ネストと南部を巡ってきた娘にとって、マーク・トウェインの小説にも、南部の唄の世界にも、何度も姿を見せてきたこの川は、すでに物語の中で幾度も「訪れた」川だ。

ミシシッピー川

ミシシッピー川と初めての対面

ミシシッピー川の別名は複数ある。
先住民の言葉に由来する「Father of Waters(水の父)」、ミュージカル『ショウ・ボート』で広く知られるようになった「Old Man River(オールドマン・リバー)」。
南部の文学や歌に繰り返し登場してきたこの川を、娘は初めて実際に目の当たりにした(私もだが)。

今後、蒸気船に乗る機会もあるので、この川ともまだしばらく縁が続く。

ガイドツアーの内容と流れ

ツアーはまず短い映画の上映から始まる。マルディグラの歴史と文化を紹介した映像で、祭りの起源や各クルー(山車を持つ組合・グループ)の文化的背景などが紹介される。

その後、ツアー参加者全員にキングケーキ(King Cake)が一切れずつ振る舞われる。
キングケーキとはマルディグラの時期に食べる伝統的なケーキで、パープル、ゴールド、グリーンのマルディグラカラーの糖衣がかかっている。
時期以外は入手が難しいが、ここでは年間を通じて味わえる。

スマホのチケット画面を見せると、ツアー参加者の印として手渡されたのはビーズのネックレスだった。
マルディグラといえばビーズいうわけだ。

その後は山車の製作場兼保管倉庫へ。
巨大な山車が何十台も並ぶ光景は圧巻だ。
ニューヨークのメイシーズ・サンクスギビング・デイ・パレードと同様、その年の流行や著名人をモチーフにした山車が多く、日本でも知っている顔がいくつかあれば、誰なのか分からないものも多かった。
山車を制作するアーティストたちの仕事場も見学でき、実際に制作中の作品を間近で見られる機会もある。

私たちのグループは15名前後。
映画の時間も合わせると90分ほどのツアーだった。

ツアー後、もう一度ミシシッピー川沿いに出て川を眺めた。
大きく、穏やかで、どこまでも続いている。

シャトルとカナルストリートの歩き方

マルディグラ・ワールドは無料の送迎シャトルを運行しており、周辺のホテルやダウンタウンの主要地点から乗り降りができる。はずだったが、ツアー終了後、このシャトルに乗ったが、行ってくれるのはカナルストリートの南端までだった。
ホテルまでにはそこから歩く必要がある。

しかしカナルストリートはニューオーリンズ観光の主軸となる大通りだ。
南端から北へ向かって歩けば自然とホテル方向に向かう。
カジノホテルが並ぶ南端から少しずつ変わっていく街の表情を眺めながら歩くのは、悪い選択ではなかった。

名物の路面電車がカナルストリートを行き来している。
南部らしいリゾート感がある大通りで、歩いていて飽きない。

ブルー・バイユー・レストラン・アンド・オイスターバーで夕食

ホテルに近い辺り、カナルストリート沿いにブルー・バイユー・レストラン・アンド・オイスターバー(Blue Bayou Restaurant and Oyster Bar)という店があった。

ブルー・バイユー・レストラン・アンド・オイスターバー

ブルー・バイユー・レストラン・アンド・オイスターバーの前に立つワニ

店内に入ると、高さ約9メートルの作り物のオーク・ツリーがシンボリックに空間の中心に立ち、スパニッシュ・モスと温かみのあるランタンが南部のバイユー(入り江)の雰囲気を演出している。
カナルストリート沿いの、観光の中心的な立地にありながら、料理の評価は高く、特に牡蠣に定評がある店だ。

入店時に「カードのみで現金は使えない」と言われた。
チップだけ現金でいいか確認したところ、それは問題ないとのことで、料金はカードで支払い、チップは現金をテーブルに残した。

娘が「生牡蠣を食べたい」と言う。
牡蠣を焼いたり揚げたりしたものは食べたことがあるが、生は初めてだという。
冬だし、店の様子も悪くなさそうだったので注文した。
美味しかった。娘もすっかり気に入った様子だった。
牡蠣だけでは腹は満たせないので、他の料理も合わせて注文した。ルイジアナ料理らしいメニューが揃っていて、南部の食を楽しむには申し分ない店だった。

ブルー・バイユー・レストラン・アンド・オイスターバー

ブルー・バイユー・レストラン・アンド・オイスターバーの生牡蠣

支払いについて補足しておくと、アメリカでは現金不可の店が増えている。
念のため、カードのみかどうかは入店時に確認しておくと安心だ。
チップを現金で渡したい場合は、その点だけ確認すればよい。

ニューオーリンズとお酒の話

ニューオーリンズは、アメリカでは珍しく公道でお酒を飲める街だ。
バーから出て、カップ片手に通りを歩くことがフレンチクォーターやダウンタウン周辺では許可されている。
これはアメリカの多くの州では禁じられているため、この街の独自の文化を際立たせる要素のひとつとなっている。

ただし、アメリカでの飲酒は21歳からが法律上の解禁年齢だ。
まだ20歳の娘はもちろん飲めない。この点はアメリカ全土で一貫して厳格に運用されている。

帰り道にCVSやウォルグリーン(Walgreens)を覗いて水などを買い込み、ホテルへと戻った。

翌日はクリスマスイブ。誰もが一度は名前を聞いたことがあるあのカフェから観光を始める予定だ。