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【留学冬休み旅行記】マジックキングダムでの一日──トロン、花火、そしてバイユーへ

今日からの2泊はウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート(Walt Disney World Resort)で過ごす。
マジックキングダムとエプコットに絞り、年越しの瞬間をこの場所で迎える計画だ。
その初日、12月30日の記録。

宿泊していたホリデイ・イン&スイーツ・オーランド・アイドライブ・テーマパークス(Holiday Inn & Suites Orlando I-Drive – Theme Parks)を早朝、まだ暗いうちにチェックアウトして、UberでWDWへ移動。

直営ホテルの選び方——バリュー・リゾートという選択

今回の宿泊先はオールスター・ミュージック・リゾート(Disney’s All-Star Music Resort)だ。
ウォルト・ディズニー・ワールドの直営ホテルは大きく「デラックス」「モデレート」「バリュー」の3カテゴリーに分かれており、オールスターはその中で最も手頃なバリュー・リゾートに属し、その中でも最安なのがオールスターと名のつくホテル。

バリューといえども、直営ホテルに泊まることの恩恵は変わらない。
リゾート内の各パークへは無料のバスで移動できるし、アーリーエントリー(一般客より30分早くパークに入れる特典)も使える。年末のピーク期にはこの30分が大きな差を生む。

私達が泊まるのは、カントリー・ミュージックをテーマにした棟だった。

チェックインはMy Disney Experienceアプリでできるため、到着時は荷物を預けるだけ。
早朝入りの場合は当然部屋の準備ができていないので、バスターミナルへそのまま向かうことになる。

なお、スタンダードルームの予約でどの棟に入れるかは当日のアサイン次第だ。
希望があればアプリや受付でリクエストはできるが、確実ではない。
私達もブロードウェイ棟をリクエストしたいたが、叶わなかった。

アーリーエントリーで乗り切る——年末ピーク期の攻略

今回購入したのはディズニー・テーマパーク・ベースチケット(Disney Theme Park Base Ticket)と、ライトニング・レーン・マルチパス(Lightning Lane Multi Pass)のみ。

ベースチケットは4つのテーマパーク——マジック・キングダム、エプコット、ディズニーズ・ハリウッド・スタジオ、ディズニーズ・アニマル・キングダム——のうち、1日1パークに入場できる標準入場券だ。
パークの事前予約は必要なく、行きたいパークにそのまま行ける。
私達は今回、二日間のベースチケットで、マジックキングダムとエプコットに行く。

ライトニング・レーン・マルチパスは、対応アトラクションの優先入場枠を1日に複数回予約できる有料オプションで、東京ディズニーリゾートのスタンバイパス・プレミアムアクセスに相当するシステムだ。
ただし、最も人気の高いアトラクション——具体的にはTRON Lightcycle / Runなど——はマルチパスの対象外となっている。
トロンに時短で乗るには、別途「ライトニング・レーン・シングルパス」(Lightning Lane Single Pass)の購入が必要になる。

12月30日という年末のピーク期に、シングルパスなしでこれらの人気アトラクションに時間をかけずに乗るには、アーリーエントリーが事実上唯一の現実的な手段だ。
ホテルから早いバスに乗り込み、人波が来る前にパークへ入る。
この30分で何に乗るかが、その日の全体の流れを大きく左右する。

一方でティアナのバイユー・アドベンチャーについては、マルチパスで予約が取れていた。年末の混雑期にしては上出来だった。

セキュリティチェックについても触れておきたい。
アメリカのテーマパーク、とりわけディズニーはバッグの開封検査と金属探知機通過が徹底している。ユニバーサルスタジオも同様だ。
できるだけ荷物を少なく、必要最低限にまとめて入場するのが時間短縮のコツだ。

早朝のマジックキングダム

早朝のマジックキングダムに着いた。

TRON Lightcycle / Run——WDW最速コースターへの初搭乗

アーリーエントリーで最初に向かったのはTRON Lightcycle / Run(トロン・ライトサイクル・ラン)だ。
2023年4月に開業したトゥモローランドの最新アトラクションで、映画『トロン:レガシー』の世界をモチーフにしたライトサイクル型の半屋外コースター。
最高時速約97kmというウォルト・ディズニー・ワールドでも最速クラスのライドだ。

乗り方は少し特殊で、バイク型の座席にまたがり前傾姿勢で乗車する。
発車前に大きな荷物をロッカーに預ける必要があり、スマートフォンや薄いウォレット程度であれば乗り物前部の小さなポケットに収められる。

実際に乗ってみると、最初に驚いたのは振動のなさだ。
コースターとは思えないほどスムーズで、発車の加速もなめらか。
暗い屋内を駆け抜けたあと、色が変わる巨大なキャノピーの下を一気に滑り抜けるシーンが気持ちいい。
揺れで疲弊することなく、純粋にライドとしての楽しさを味わえた。

マジックキングダムのトロン

トロンは現在、上海と、ここフロリダにしかない。

スペースマウンテン(Space Mountain)とほぼ隣接しているので、アーリーエントリーでは両方セットで乗ってしまうのが効率的だ。
WDWのスペースマウンテンは1人乗りシートが数珠つなぎになる構造で、東京の2人並びタイプとは乗り心地がかなり違う。
トロンに乗った後は一般開演時間を過ぎていたが、こちらもすんなりクリアできた。

あとはあまり混雑しないアトラクションで楽しむ

午前中の早い時間を山場のアトラクションに使ったあとは、長い列を避けながらのんびりとパークを回った。
マジックキングダムの面白いところは、こういうゆったりした時間の過ごし方が東京ディズニーランドよりも豊かにできることだと思っている。

ピープルムーバー(Tomorrowland Transit Authority PeopleMover)は、トゥモローランドの施設の中を出たり入ったりしながらゆっくり一周するライドだ。
スリルはまったくないが、パーク全体をのんびり俯瞰できる感覚がいい。
東京ディズニーランドにはないアトラクションで、私と娘にとっては10年前の初訪問の頃から変わらず好きなライドだ。
当時、コースター系がまだ怖かった娘と、何度繰り返し乗っただろうか。
ほとんど待ち時間もなく、荷物も気にせず乗れるのも嬉しい。

ピープルムーバー

ピープルムーバーは景色の変化があって意外に面白い。

カルーセル・オブ・プログレス(Walt Disney’s Carousel of Progress)は、回転する客席に座ったまま時代ごとのアメリカ家庭の暮らしを順に眺めていく展示型のアトラクションだ。
1900年代初頭から現代まで、電化製品の進化とともに家族の日常が描かれていく。
“There’s a great big beautiful tomorrow”というテーマ曲が場内に流れるたびに、この独特の空気感に引き込まれる。

カントリー・ベア・ジャンボリー(Country Bear Jamboree)は訪問時クリスマスバージョンで上演中。
クマたちによるカントリー音楽のライブショーで、東京ディズニーランドのものと、大きくは違わない。

魅惑のチキルーム(Walt Disney’s Enchanted Tiki Room)は東京版とは内容が異なり、ステッチが登場しないオリジナルに近い構成だ。
鳥たちとトーテムポールが歌うあの懐かしい世界が、ここではそのまま残っている。

ホール・オブ・プレジデンツ(Hall of Presidents)では、歴代アメリカ大統領のアニマトロニクスが一堂に会する。
ウォルト・ディズニー・ワールドならではの展示で、大行列とも無縁に楽しめる。現職大統領が追加されるたびにアップデートされる仕様で、今いる大統領が誰かによってちょっと複雑な気持ちになることもあるが、それも含めてアメリカらしいといえばアメリカらしい。

これらを組み合わせていると、大行列に並ぶことなく夕方まで十分に過ごせた。過去2回の訪問では全パークを効率的に回ることに躍起になっていたが、今回のようにパークを絞ってゆったり過ごすのも、また違う楽しさがある。

ちなみに朝食と昼食兼用の食事はピノキオ・ヴィレッジ・ハウス(Pinocchio Village Haus)のフラットブレッド(ピザ風の薄焼きパン)で簡単に済ませた。
店内の窓からイッツ・ア・スモール・ワールド(”it’s a small world”)のボートを眺めることができる、ちょっとユニークなレストランだ。

ピノキオ・ヴィレッジ・ハウス

ピノキオ・ヴィレッジ・ハウスからはこんな感じでスモールワールドのボートが見える。

クリスマスパレードとナイトパレード

日中はミッキーのベリー・メリー・クリスマス・パーティー関連のクリスマスパレードがあり、もちろん鑑賞した。
華やかな衣装のキャラクターたちが次々と現れる様子は、12月のマジックキングダムらしい光景だ。

夜のナイトパレードディズニー・スターライト:ドリーム・ザ・ナイト・アウェイ(Disney Starlight: Dream the Night Away)も鑑賞。
フロートに乗ったキャラクターたちと光の演出が組み合わさった、マジックキングダムの夜を彩るナイトパレードだ。
良い観覧場所を確保するにはやや早めに移動しておく必要があるが、メインストリートのどこかに陣取れれば十分だ。

ドディズニー・スターライト:ドリーム・ザ・ナイト・アウェイ

エレクトリカルパレードとは違った内容だが、基本は踏襲されいる感じだった。

ファンタジー・イン・ザ・スカイ——年越し花火の圧倒的なスケール

マジックキングダムが毎年12月30日と31日の2日間行う、特別な年越し花火、ファンタジー・イン・ザ・スカイ(Fantasy in the Sky)
1958年にディズニーランドで初めて披露された歴史ある花火ショーで、現在もこの2日間限定の伝統として引き継がれている。

18時30分と23時50分の2回上演(年によって多少変動する可能性あり)。
今回は18時30分の回を選んだ。
23時50分の回を見ると閉園直後のバスが激混みになることが目に見えていたし、早い回でも内容は同じだ。
ホテルへの帰り道を考えると、これは正解だったと思う。

実際に見た感想を一言で言えば、とにかく量がすごい。
日本とはまったく比べものにならない花火の量で、シンデレラ城を背景に次々と夜空に広がっていく。特にカウントダウン直後の花火は、まるで爆発か何かのような迫力だった。

ジャングル・ナビゲーション・カンパニー・リミテッド・スキッパーキャンティーン

花火の後の夕食は予約していたジャングル・ナビゲーション・カンパニー・リミテッド・スキッパーキャンティーン(Jungle Navigation Co. Ltd. Skipper Canteen)へ。
アドベンチャーランドにある、ジャングルクルーズをテーマにしたテーブルサービスレストランだ。

設定はジャングルクルーズを運営する「ジャングル・ナビゲーション・カンパニー」の社員食堂兼本部。
内装は3つの異なるテーマの部屋に分かれていて、それぞれに世界観が作り込まれている。
料理はアジア・南米・アフリカの各地に着想を得たユニークなメニューが揃い、料理名にもジャングルクルーズのネタが仕込まれている。
サーバーはスキッパー(乗務員)という設定で、接客にも遊びが入っている。

スキッパーキャンティーン

スキッパーキャンティーンの内装はエリアごとに異なるが、基本はジャングルクルーズの世界観。

パーク内のテーブルサービスとしては比較的手頃な価格帯で、事前予約が確実だが当日のウォークアップで入れることもあるという。
年末の混雑する日なので、私達は事前予約した。
ジャングルクルーズが好きであれば、食事そのものよりもこの空間を体験しに来る価値がある。

ティアナのバイユー・アドベンチャーへ

夕食後、いよいよティアナのバイユー・アドベンチャー(Tiana’s Bayou Adventure)に乗った。

スプラッシュ・マウンテンが映画『プリンセスと魔法のキス』をテーマにリニューアルされたこのアトラクション、WDW版は2024年6月、カリフォルニアのディズニーランド版は同年11月に開業している。

乗ってみると、ライドとしての構造はそのまま継承されている。
山の斜面を水路に沿ってボートで進み、クライマックスに大きな落下がある——その骨格は変わっていない。
ニューオーリンズのバイユー(湿地帯)を舞台に、ティアナとその仲間たちが音楽パーティーを開こうとする物語が展開される。アニマトロニクスの数も多く、新しいアトラクションとして丁寧に作られているのはわかった。

ただ、ジッパディードゥーダーはない。

先日まで実際に滞在していたニューオーリンズが舞台だということで、乗る前はどこかに親しみを感じられるかと思っていた。
しかし乗ってみると、スプラッシュ・マウンテンとはまったく別のライドだという感覚の方が圧倒的に強かった。
懐かしいメロディーがない分、かつての「ライドに入り込んでいく感じ」がどこかで薄れてしまっている気がした。

娘はライドを降りてから特に何も言わなかった。

東京ディズニーランドのスプラッシュ・マウンテンについて、運営するオリエンタルランドはリニューアルの計画はないとの立場を維持している。

マジックキンダムのカウントダウンを大晦日前日に

マジックキンダムのカウントダウンを大晦日前日に体験し、一足先にニューイヤー気分。

オールスター・ミュージック・リゾートへ

23時50分の第2回が始まった頃にバス停に並んだが、帰りのバスはまだ空いていた。
判断は正しかったと思う。

オールスター・ミュージック・リゾートに戻り、部屋に入った。
過去の訪問ではポップ・センチュリー・リゾート(Disney’s Pop Century Resort)に泊まっていたが、客室もリニューアル済みで、設備や内装の雰囲気は全く変わらない。

バリュー・リゾートの中でどこを選ぶかは、正直なところテーマの好みの問題が大きい。音楽が好きであればオールスター・ミュージック、映画ならオールスター・ムービーズ(Disney’s All-Star Movies Resort)、スポーツならオールスター・スポーツ(Disney’s All-Star Sports Resort)、もう少し広い客室や設備を求めるならアート・オブ・アニメーション(Disney’s Art of Animation Resort)という選択肢もある。
いずれも同カテゴリーでパークへの無料バスやアーリーエントリーは共通だ。

でもやはり、バリュー・リゾートの中では、オールスターよりもやや高くはなるが、移動手段にディズニー・スカイライナー(Disney Skyliner)も使えるポップ・センチュリー・リゾートが一番だとは思う。(アート・オブ・アニメーションと同じ乗り場になる)

翌日は大晦日。
エプコット(EPCOT)でアーリーエントリーし、夜はカウントダウンの花火でリアルな年越しを迎える。