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ビルド・ア・ベア ワークショップ


ビルド・ア・ベア ワークショップ(Build-A-Bear Workshop)はアナハイムで初めて行った。
自分仕様のぬいぐるみを作って買える店。
日本にも出店しているようなので、行ったことのある人も多いと思うが、私達はアナハイムのダウンタウンディズニー店にしか行ったことがない。

Build-A-Bear Workshop

ダウンタウンディズニーのBuild-A-Bear Workshop

まずぬいぐるみの皮を選ぶ。
ビルド・ア・ベア ワークショップというだけに熊のぬいぐるみがメインだが、犬や、男の子向けと思われる恐竜とかもある。
同時にサウンドチップを入れる場合はそれも選択。サウンドチップを入れると、ぬいぐるみの手を握ると喋る様になる。音声は何種類かあるので好みの音声を選べるが、当然英語のみ。

娘は白い熊と「I love you」のサウンドチップを選択。

次いでお店の人に掃除機を逆にした様な機械で綿を詰めてもらう。綿の量は抱き心地を決めるので、どれくらい詰めるかは決めさせてもらえる。サウンドチップも入れてくれる。
小さなハートのクッションがあり、それに命を吹き込むおまじないの様なことをして、ぬいぐるみに入れ、閉じて貰えば完成。
娘は英語がよく分からないので、何か聞かれる度に何となく頷いていたら完成してしまったという感じ。

その後に大量に用意されているオプションを選ぶ。
まずはほとんどの人が購入する服だが、普段着からドレスやパジャマ、場所柄かディズニープリンセスやキャラものと凄い種類。
一つを選ぶのは大人でも難しいと思えるので、2種類だけ選ぶように言う。
服だけでは無く、帽子に靴、その他ぬいぐるみ用の携帯電話やウォークマン(i Pod?)、サングラス等々、凄い種類のオプションがある。
娘はローラースケートとウォークマンを選択。

店内に並んでいるコンピュータ端末でぬいぐるみを登録する。
英語の画面だが難しくはなかった。
持ち主の情報にぬいぐるみの名前、誕生日等を順番に登録。
この時メールアドレスの登録欄もあって、私のアドレスを登録したら、頻繁にBuild-A-Bear Workshopからの新商品情報やセール情報が届くようになった…。
この辺はもしかしたらセールスメール受信可否等の選択オプションがあったのかもしれない。

Build-A-Bear Workshop

オプションを選ぶ娘

レジで会計をする時に、先程端末で登録した情報が、ぬいぐるみの出生証明書となっていて受け取れる。家の形をした収納箱に梱包してもらって完了。

子供の購買意欲を刺激するうまいシステムだなぁと感心した。
日本の店には近づかないように注意しようと思う。

アメリカには全米各地にあるが、アナハイムはダウンタウンディズニーに、オーランドではフロリダモール(オーランド空港とWDWの間くらいにあるショッピングモール)に店がある。


ビビディ・バビディ・ブティック (TDR)


娘が一度体験してみたいと言っていた「ビビディ・バビディ・ブティック」
シンデレラに登場するフェアリーゴッドマザーの弟子達(という設定の美容師さん)にプリンセスに変身させて貰うというコンセプトのディズニーの施設。

アメリカのディズニーパークにあるビビディ・バビディ・ブティックにするか、TDRのビビディ・バビディ・ブティックにするか悩んでいたが、アメリカのはヘアスタイルのメニューが気に入らないとのことでTDRで一度だけやってみることに。(アメリカとの違いについてはこちらの記事を参照)
もう小三なのでこの辺が最後の機会。(ビビディ・バビディ・ブティックは一応小六まで)

予約は一ヶ月前からネットで受け付けている。
人気があると聞いていたので受付開始日の開始時間丁度にアクセスしたが、希望時間をクリックするも全く取れず、どんどん満員表示に。
閑散期の希望日なのに、ほんの数秒で夕方まで埋まってしまった。
こんな状態が連日続いているのなら、店舗を増やした方がいいのではないだろうか?

悩んでいると前日埋まってしまうので、夕方を予約。
コースはキャリッジコースというもの。松竹梅の竹に当たるコース。
基本衣裳持込でメイクだけのクラウンコース、ドレスや小物もセットされるキャリッジコース、キャリッジコースに写真撮影が付くキャッスルコースという3種類がある。
我が家はせっかくいいカメラを持っているので、写真は私が撮れば良い。

当日は予約時間にディズニーランドホテルにあるビビディ・バビディ・ブティックへ。
入り口付近でまずドレスと靴を選び、サイズの確認。
娘は事前にオーロラと決めていた。日本の場合、他にシンデレラ、ベル、ラプンツェル、そしてアナとエルサも選べるようになった。(2015’1月現在)

ドレスと靴が決まったら、ブティックの中に通されて着替えとメイク。この間、親は自由に撮影が出来る。
美容師さん(フェアリーゴッドマザーの弟子?)ともう一人担当の人が付き、メイクアップ中もずっと子供に話しかけてくれる。もちろん話題は世間話ではなくディズニーのことのみ。

ビビディ・バビディ・ブティック

メイクアップ中は魔法の鏡は本人の背面。完成したら初めて鏡を見れる。

およそ30分ほどでお支度完了。
担当の人が魔法の杖を持って、全員で(親もやらされる)「ビビディ・バビディ・ブー」と呪文を唱えるのがお約束。
アメリカのビビディ・バビディ・ブティックでは、この呪文に合わせて魔法の鏡のカーテンが開くようだが、そういった演出は日本ではなかった。あと頭にかけるピクシーダスト(ラメ)も日本では無し。
最後はビビディ・バビディ・ブティックでプリンセスになった証明書をもらって終了。

夕方だったのでこの日はパークで遊ぶ時間はほとんどなし。ディズニーランドホテル内でプリンセス娘の写真をしっかり撮った。
その後ディズニーシーに少し行き、その日はシャンプーせずに翌日も同じヘアスタイル、プリンセス姿でディズニーランドへ。
シーでもランドでもパークではキャストにしっかりプリンセス扱いされるので、最初は照れていたが、最後の方はかなり楽しんでいた娘。

ビビディ・バビディ・ブティック

オーロラになってご満悦。

ビビディ・バビディ・ブティックと英字で記されたプリンセスのタスキをかけているのだが、もし上着などでそれが見えなくなる時はこれを上着に貼って下さいと、専用のシールを渡されたので、ビビディ・バビディ・ブティック利用のプリンセスと、完全持込プリンセスとはキャスト達が区別しているようだ。
持込衣裳のプリンセスドレスで行った時とは明らかにプリンセス扱いのレベルが違っていた。

ドレスや靴、メイクアップの内容とサービス、そしてパークでの子供を喜ばせるサービスもセットされていると考えると、キャリッジコース2万円強の値段設定は妥当かと思う。
子供の時に一度きりならいいんじゃないかな。


TDRと海外ディズニーパークの違い


東京ディズニーリゾートには娘が2歳の頃から頻繁に行っている。
東京に住んでいるのでそれほど遠くないということも理由だが、私自身が子供が出来る前からディズニーが好きだったこと、他の遊園地よりも親子二人で快適に過ごせることが理由。
3歳の頃には一度だけ年パスを買って月に2、3回連れて行っていた時期もあった。まだ小さかったのでディズニーシーにはあまり行かないと思い、ディズニーランドだけの年パスを購入して、一年間だけ使用した。
今では学校もあるので年に2回ほどしか行かなくなったが、今まで50回以上は行ったことになると思う。

東京ディズニーリゾート

年に2回しか行かなくってからは行く時は2泊ほどする。ランドとシー両方行くし、日帰りはキツい。

海外のディズニーパークは子供が生まれる前にオーランドのディズニーワールドに2回、カリフォルニア(アナハイム)のディズニーランドに1回、パリのユーロディズニーに1回、そして2011年の暮れに娘と一緒にカリフォルニアのディズニーランド(リゾート)に再度行っている。
今年2015年の夏に私にとっては3回目の、娘にとっては初めてのオーランドのディズニーワールドに行く予定だ。

今までの経験から東京ディズニーリゾート(以下TDR)と海外、主にアメリカのディズニーパークとの私が感じた相違点を書いてみたい。

それぞれアトラクションが違うとか、パークの構成が違うとか、大きさ広さの違いは当たり前の話として、一番感じる違いはゲスト(お客さん)の様子。
まずアメリカのゲストはゆったりとした楽しみ方をしている。パークオープン時に行ってもアトラクションに向かって走り出す様な人はいないし、パレードやショーの場所取りもTDRに比べてみんな遅め。アトラクションに並ぶ限界待ち時間も日本人に比べて短い様で、余程の繁忙期でもなければ120分以上のスタンバイというのは見たことがない。
まあ、激混みになるクリスマス等はこの限りではないが、総じて日本人よりものんびり楽しんでいるのは確かだと思う。
ビーチリゾート等でも日本人は遊びにショッピングにと忙しく歩き回るが、あちらの方達はビーチやプールサイドで読書なんていう贅沢な時間の使い方をするので、そういう性質の違いがテーマパークでも出ているのかもしれない。
性質の違いもあるし、休みの取り方が日本社会とは違うということもあるかもしれない。

キャストも日本とはちょっと違う。
あちらのサービス産業の平均点と比べれば、ディズニーは相当にサービスレベルが高いことは事実だが、それでもTDRのそれには適わない。
少し無愛想なキャストもいるし、全体的にバイト感が高い。実際、アメリカでは学生がディズニーでバイトをすると単位が取れたり、成績評価が上がるといったシステムがあるらしく、キャストに学生バイトが多くいるらしい。
まあ、欧米には客と店側が対等、良いサービスとは丁寧なことではなくフレンドリーな事と言った根本的な違いがあるので、ディズニーと言えども日本と同じレベルは期待できないのは仕方が無い。

アメリカ文化そのものであるディズニーランドを日本で運営していくにあたって、アメリカ的フレンドリを日本のサービスと融合させる為に「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」を使わないことにしたという話も聞いたことがある。
しかしTDRはフレンドリーの真似を超えて「夢と魔法の王国」独自の雰囲気を作り出してしまったし、その徹底は結果的に実に丁寧な仕事だと思う。

こういった違いから、TDRはキャストが素晴らしくて過ごしやすく、アメリカのディズニーパークはゲストの雰囲気が良くて過ごしやすいというのが私の感想。

アナハイムのタウンタウンディズニー

そう言えば海外には必ずあるダウンタウンディズニーがTDRにはないな。イクスピアリが相当する施設ということか。

アメリカのディズニーにあって日本のTDRにはないピントレーディングも些細な違いに見えて大きな差かもしれない。(ディズニーのピンバッジをキャストやゲストと交換し合うこと)
TDRでも一時期ピントレが行われていたらしいが、問題が多く中止となったとのこと。遊びの域を超えた一部のコレクターや転売屋等が出現してしまったことも原因らしいが、基本的に日本人は他人とのコミュニケーションを楽しめない人が多い。
アメリカ人はとにかくコミュケーション大好きだし、同じ場所にいるというだけで一緒に楽しむ仲間と思ってしまう気質だ。
日米双方のジャングルクルーズにでも乗船すればその違いは誰でも実感できるだろう。TDRの船長さんは孤独な一人芝居となってしまうことが大半だろうが、アメリカのジャングルクルーズは大概賑やかだ。

海外のディズニーに行くとなれば、スケールの違いや日本には無いパークやアトラクションを一番の目的とする人が多いだろうし、実際それらを体験することは楽しいのだが、文化的背景からくる雰囲気の違いをアメリカ人と一緒になって楽しめてこその海外ディズニーパークだと思う。それが楽しめないなら、間違い無く世界一サービスの良いTDRの方が満足度は高いと思う。

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