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アメリカのコインランドリーを使う


一週間以上の旅行ではやはり洗濯をしないと厳しい。
そこでコインランドリーを使うことになるわけだが、有難いことにアメリカのホテルではよほどの高級ホテルでない限りは必ずコインランドリーがある。

並んでいる洗濯機はまず間違い無くドラム式。そして大きな乾燥機が並んでいる。
使い方は文字通りコインを使う物とプリペイドカードを使う物があるが、ホテルにあるコインランドリーはほぼコインのみ使えるタイプだと思う。
洗濯機も乾燥機も使えるコインはクオーター(25セント)のみ。料金は2〜3ドルくらい。その額分のクォーターを並べて溝に入れ、押し込んで入れるというタイプが一般的。日本の様にコインを一枚一枚入れる投入口は見たことがない。
両替機を置いている所もあるが、使用中止や故障ということも多いので予めクォーターを用意してから行った方がいい。
コインを押し込めば数十秒後にドアがロックされて自動で洗濯が始まるタイプと、コインを入れた後にスタートボタンを押して始めて洗濯を開始する物があるので確認してから使うこと。

洗剤は自動販売機で売っているが、これもクォーターが必要。両替機同様に売り切れや故障もあるので洗剤も予め用意していった方が安心。
日本の洗剤は軟水用だから、アメリカの硬水には向いていないという話もあるが、気にするほどの違いはないと思うので、日本から使い切りの洗濯洗剤を持って行くのもアリだと思う。
現地の洗剤を使う場合はタイド(Tide)と言う、オレンジ色の洗剤がもっともポピュラーで、何処ででも買えると思う。

アメリカの洗濯洗剤

洗剤の販売機。TideやBounceがある。漂白剤も。お金はやはりクォーターを並べて押し込む方式。

柔軟剤は日本でもお馴染みのダウニー(Downy)があるが、それよりも乾燥機用柔軟剤の方が一般的。日本人は洗濯したら部屋で乾かせば良いと考える人もいるだろうが、あちらでは自宅でも干して乾かすという人は少ないので、乾燥機の使用が一般的。
部屋で干す場合はバスルームを利用する様に。間違ってもベランダ(ラナイ)に干したりしてはいけない。ビーチタオル一枚程度ならいいが、衣類を外に干したりするとホテルに注意を受ける可能性がある。
それに、一時間もあれば綺麗に乾かしてくれるので乾燥機を使った方が良いと思う。
乾燥機用柔軟剤はシート状のもので、バウンス(Bounce)というのが一般的。
乾燥機を使う時に濡れた衣類と一緒に入れてしまえばいい。静電気なども防いでくれるので便利だ。もちろん乾燥機用柔軟剤は必須というわけではない。

ホテルのコインランドリーは朝と夕方以降が混む。もし可能なら昼間に洗濯出来れば空いていることが多い。選択中や乾燥中はロックされているので心配ないが、盗難を防ぐためにも、他の使用者の迷惑にならない為にも、運転終了する前には行って終了後すぐに洗濯物を取り出すようにした方がいい。
防犯上、ランドリールームには部屋の鍵が無いと入れないという場合もあることを知っておこう。


アメリカのスーパーマーケット


アメリカに行く度に必ず一度は行くのがスーパーマーケット。
アウトレットや普通のショッピングモールではフードコート以外にあまり興味が無いので、とにかく買い物の主体はスーパー。
滞在中のちょっとしたつまみや飲料を買うことはもちろん、おみやげも大抵はスーパーで買う。
おみやげの定番はアメリカらしいお菓子の類い。
ホテル併設の売店や、観光地の土産物屋を利用するよりもはるかに安く済むし、品揃えも豊富で見ているだけで楽しい。

アナハイム旅行

アメリカのスーパーは大きくて広い。それだけで楽しい。

スーパーを利用する上でいつもネックになるのが車の有無。
アメリカのスーパーは基本的に車で買い物に行くことを想定して作られているので、徒歩や公共の交通機関では利用しづらい。そもそもホテルから徒歩圏にスーパーがあるとすればかなりラッキーだ。もしバス等の公共交通機関がホテルの目の前からスーパーの目の前まで走っているなら、それもかなりラッキー。

レンタカー利用なら問題ないが、車が無い場合は工夫が必要になる。
巨大で品揃え豊富、更に何でも大きいスーパーに行って、買い物した荷物がちょっとで済むはずがない。この帰りの荷物をどう運ぶか。
両手に袋を提げて頑張って持ち帰るというのもアリだが、かなり辛い。アメリカのスーパーのポリ袋は日本のそれに比べてかなり品質が悪いので、あまり長距離を運ぶと破れてしまうし、とにかく持ちづらい。この場合にはエコバックを買った方がいい。
どのスーパーでもその店(チェーン)オリジナルのロゴの入ったエコバックを安く売っている。
これはちょっとしたお土産にもなる実用品だ。
エコバックをレジに持って行くと、その場で使う物としてその中に入れてくれることが多い。もしくは「このエコバックを使うか」と聞かれるはずだ。

作りのしっかりしたエコバックを使えばかなり楽にはなるが、それでも重い。
なので、機内持込可能サイズ程度のキャリーバックを使うという手もある。これより大きいと目立ちすぎるし、公共のバスに乗せて貰えないこともある。
もちろんスーパーの買い物の為に持参するのではなく、旅行の手荷物として利用するキャリーバックの中身を空にしてスーパーに持って行けば良い。
これにリュックでもあればほぼ全ての買い物を収納出来るはずだ。
飲料等の重い物をキャリーバックやリュックに入れて、入らない物は手に持つというスタイルでもかなり楽になる。

スーパーでの買い物の仕方は基本的に日本のスーパーと似ているが、微妙に違うところもある。
以下の点が主な相違点だ。

  • 旅行者にはなかなか難しいが、たくさん買うほど安くなる物が多い。例えば3つ買うと1つ無料なんていう売り方をしている商品を多く目にする。
  • 日本の様にポイントを貯める会員制度はみかけない。会員はその場で安い会員価格で買えることがほとんど。これは旅行者には有難いシステムなので、買い物の量によっては、最初にカスタマーサービスで入会しておくことをお薦めする。(店によってだが、かなり大きな価格差だったりする)
  • レジは買い物の量によって分かれている事が多い。エクスプレスと書かれていたりするレーンは量の少ない人専用だ。具体的に何点以下の人が並べると書いてあったりもする。買い物点数以外に現金専用等が分かれている場合もある。
  • レジは大抵ベルトコンベアになっている。前の人の買い物と混ざらないように、セパレーター(棒状の区切る道具)を置き、その手前に自分の買い物を自分でカゴ(カート)から出して置く。自分の会計になればコンベアが進んで品物がレジ前に流れていく。
  • レジ係はバーコードを読ませながら、その場でどんどんポリ袋に品物を放り込んでいく。袋詰めは基本的にレジでやってくれるので、自分でする必要は無い。
  • ほぼ全ての客がカード払いだ。カードは自分でリーダーにスライドさせる場合も多い。レジのモニターに専用のペンでカードと同じサインをする。(太い線になるのでとても書きにくい)
  • カートは駐車場まで持って行ける。車の場合は車のトランクに買い物を積んで、付近のカート置き場に戻せば良い。車以外の場合は店の出口付近でカートを戻す。

スーパーで買うおみやげに迷ったら、お薦めはノンシュガー等の低カロリーの菓子類だ。
お菓子売り場には大概専用ののコーナーがあって、様々な低カロリーの菓子((Low Calorie Snacks)を売っている。飴等なら日本でもノンシュガーは珍しくないが、チョコレート等は珍しいはずだ。更に珍しい脂肪分ゼロ(fat free)のポテトチップスなんてのもある。


アメリカでのマナー


日本人は一般的にマナーが良いと言われている。
しかしそんな評価がされるようになったのは最近のことだと思う。
私が海外に行き始めた頃は日本人どおしでも評判のよろしくない、所謂「日本人団体旅行客の横暴」が問題視されていた。ちょうど昨今の中国人観光客の様な状態だ。
ここらへんは社会の成熟に関係があるのだと思うが、せっかく評判の良くなった状態は是非とも維持していきたいと思う。

外国とはいえ、そこは同じ人間どおしなので、常識的な行動をしている限り、神経質になることもない。ただ、日本の状況とは異なる点もあることは事実なので、いくつかアメリカでのマナーを列記してみる。

レストランで一人一人が別々に支払うのはマナー違反。

よく日本人は割り勘ということをするが、これをするならテーブルで自分達で行って、店にはまとめて払うべき。店側に計算させるようなことはしない。

ウェイター(ウェイトレス)を大きな声で呼んではいけない。

遠くにいる場合は声を大きくしなきゃ分かってもらえないと思うかもしれないが、あちらはちゃんと気にしているので大丈夫。ちゃんと見て軽く手をあげれば気付いて貰える。

スープをいただく時は音をたてない。スープ皿を持ち上げない。

これは分かっている人は多いと思うが、とにかく食事中に口から音の出ることは嫌われるので、注意。お味噌汁の様に持ち上げて飲んだりしないように。

ナイフとフォークの使い方はあまり上品にしなくても良い。

フォークの背中にライスを乗せて食べる日本人は器用だと思われるだけで、悪い事ではないのだが、そんなふうにして食べるアメリカ人は滅多にいない。ナイフとフォークを両手に持って食べるのはいちいち切り分ける必要のある料理だけ。それも最初に切ってしまったら、ナイフは置いてしまってフォークのみで食事をする人が多い。もちろんフォークの背中に乗せたりはせず、すくって食べるライスの様なものはスプーンと同じようにして食べる。

食べ物を他の人に回す場合は時計回りが暗黙の了解。

相席になるディナーショーとかで、そのテーブルの人で分け合う物は、時計回りに回せば良い。誰かが最初にとったら、そこから左へ廻ってくる。

鼻水をすする音はいやがられるが、かむ音は大丈夫。

食事中に音を出さないというマナーがあるにも関わらず、なぜか鼻をかむ音はOKの様で、レストランでも皆遠慮無く豪快に鼻をかむ。しかもハンカチで。(ティッシュは持っていない人が多い)すするよりはその方が良いらしいので、鼻をすする音を出すくらいなら、遠慮無くかんでしまおう。

レディファーストは想像以上に徹底されている。

有名な話なので知っていると思うが、かなり徹底されている。これを出来ない人はちょっとおかしな人と思われるので注意しよう。当たり前の行為なので、女性は「サンキュー」と言って遠慮せずに優先して貰おう。

手を口に当てて笑わない。手を口に当てるのは咳やクシャミをする時だけ。

日本では上品な行為だが、アメリカというか、日本以外では、笑う時に口を隠すのはかなり奇異に見えるらしい。

エスカレーターでは左側に立ち、右側を空けておく。

東京と同じと覚えておけば間違い無い。まあ、前の人達を見ればすぐ分かると思う。

手動で開けるドアは後ろの人の為に押さえておく。

これは最近は日本でもする人が多くなったが、アメリカではずっと当たり前の行為。日本では直後に人がいなければドアを押させる人はいないが、アメリカではかなり間隔があっても後ろから来る人がいれば押さえて待つ人が多い。(もちろん大都市ではこの限りでは無い)

とにかく謝る

アメリカは訴訟大国なので滅多に謝らないという噂があるが、あれは嘘。もしくは交通事故等の特種なケースの話。彼等は多分、日本人よりもよく謝る。どんなに混んだ場所でも誤って人を押してしまったり、ぶつかってしまっりすれば必ず「ソーリー」と謝る。混んでいるのだから仕方ない等という風に無言で知らん顔する人は滅多にいない。劇場や映画館等で座っている人の前を通るときも必ず「エクスキューズミー」と声をかける。無言で通ったりするのは変な人。

アメリカでの挨拶

これも日本人以上に挨拶を交わす。特に観光地なんかでは見ず知らずでもよく挨拶を交わす。エレベーターで一緒になった時、ただ道をすれ違う時に目が合った時、とにかく挨拶。店に入った時も店員は「いらっしゃいませ」ではなく「気分どう?」と言ってくる。黙っているのは変なのでちゃんと挨拶は返そう。「気分どう?」と聞かれたら、実際の気分に関わらず「グッド」でいい。
店員から品物を受け取った時も必ず「サンキュー」と言おう。あちらではお客様は神様ではなく、「売ってくれてありがとう」「買ってくれてありがとう」というフィフティーフィフティーの関係だと知っておこう。

他人に物を渡す時、軽く投げて渡したりする事は一般的に行われる。

失礼な行為に見えるが、それが普通なので失礼だ等と憤慨しないように。

警察官や警備員との記念撮影。

いかつい警官やガードマン等と一緒に記念写真をお願いしたいという場合、大抵は快く応じてくれると思うが、その時にしてはいけないことがある。それは彼等が携帯している拳銃側に立つこと。
腰のホルスターは目立つ(かなり大型の拳銃を下げている事が多い)ので、すぐに分かると思う。その反対側に立つようにしよう。

トイレの順番待ちは入り口付近で。

日本でも最近はこういうふうにしていると思うが、アメリカでは以前からこれが普通。間違っても個室ドアの前まで行って出てくるのを待ったりしないように。
入り口付近を先頭にした列で待ち、先に来た人から順番に空いたトイレに入る。男性用も同様。

トイレのドアは開けっ放しにしている家が多い。

旅行者が個人の家に行くことはあまり無いと思うが、もしそういう機会があった時は注意しよう。トイレのドアが閉まっていれば使用中、それ以外は開けておくという家が多い。トイレを借りたときにドアが開いていればほぼ間違い無くそういうことなので、自分が出たときも開けておこう。

ハワイ旅行

路上パフォーマーの写真を撮るなら、必ずチップを。それもマナー。

以上、一部を除けば日本人でも合点のいくマナーが多いと思う。
旅の恥はかきすてなんてことは言わずに、郷に入れば郷に従えで旅をしてほしい。