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【留学冬休み旅行記】レンタカーでイートントン、そしてバッキーズ

娘の留学先、アセンズ(Athens)を拠点に迎えたホリデーバケーションの2日目。
この日は1日かけてジョージア州の内陸を走り、娘にとっての巡礼地、伝説のガソリンスタンド、南部で有名なファアミレスを巡った。

総走行距離は約430キロ。1日のドライブとしてはやや長いが、高速道路が無料で車線も広いアメリカでは、それほど疲れを感じない距離。

エンタープライズ・レンタカー

娘の寮を出て向かったのは、アセンズのダウンタウンにあるエンタープライズ(Enterprise Rent-A-Car)、アセンズ・ダウンタウン店
日本からあらかじめウェブで予約してあったので、窓口での手続きはスムーズだった。

国際免許証(International Driving Permit)を取得したのは20数年ぶりのことだったが、厚紙製のあの様式は、まったく変わっていなかった。

借りた車

窓口で「本当にコンパクトカーでいいですか」と念を押された。日本では普段軽自動車なのでむしろ小さい方が安心。渡されたのは三菱ミラージュだった。やはり日本車はいい。

30年以上前にもアメリカでコンパクトカーを借りたことがあった。あのときはダッジ・ネオン(Dodge Neon)──日本ではクライスラー・ネオンとして知られる車だ。
運転しにくく、乗り心地も悪かった記憶がある。日本車の良さを改めて実感した。

アフターアワー返却について

エンタープライズ・レンタカーでは、閉店後の返却に対応しているドロップボックス(Drop Box)が設置されており、鍵を投函するだけで手続きが完了する。
ただし、車両の責任は翌営業日にスタッフが確認するまで借主側にある点は知っておきたい。

この日の失敗談については後述するが、返却時に必ず借受書の「燃料条件(Fuel Policy)」を確認してほしい。「借りた時と同量で返却(Option 3: You Refill)」の場合、初期燃料量がそのまま条件になる。
満タンで借りて満タンで返す必要があるのは、「満タン渡し(Full to Full)」の契約の場合のみのようだ。

アメリカのガソリンスタンドは日本人には厄介

車を受け取ると、ガソリンは4分の1ほどしか入っていなかった。
すぐに近くのスタンドで給油しようとして、早速アメリカ特有の洗礼を受けた。

給油機に日本のクレジットカードを挿すと、本人確認のために郵便番号(ZIP Code)の入力を求められる。日本の郵便番号は5桁ではないため弾かれてしまう。

この場合の対処法は次の通りだ。

  1. 給油機のポンプ番号を確認する(ポンプに大きな番号が書いてある)
  2. 併設のコンビニのレジに行き、ポンプ番号と金額を告げて先払いする
  3. 戻って給油する
  4. 使い切れなかった分があればコンビニに戻っておつりをもらう

なぜかカードがそのまま通る店もある。理由は不明で、行ってみないとわからない。
アメリカでの給油でカードを使う際は「運次第」の要素があることを覚えておこう。
現金(ドル)をある程度手元に持っておけば安心だ。まあ、レジに行けばカード払いも出来そうだが。

また、アメリカのガソリンスタンドでは燃料の種類がいくつかある。
通常の乗用車であれば「Regular(87オクタン)」で問題ない。「Premium(93オクタン)」や「Diesel(軽油)」を間違えて入れないよう注意しよう。

アメリカでの運転──日本と異なるルール

アセンズ(Athens)から最初の目的地、イートントン(Eatonton)という町までは1時間半ほど。高速道路は無料で、車線も広く、走りやすい。
ただし、以下の点は日本と大きく異なるので事前に把握しておきたい。

ウインカーとワイパーの位置が逆 右ハンドルの日本では左レバーがウインカー、右がワイパーだが、アメリカの左ハンドル車は逆になる。
曲がろうとするたびにワイパーを動かしてしまうのは、日本人ドライバーのほぼ全員が経験することだ。何度やっても慣れるまでは繰り返す。

赤信号での右折(Red Light Right Turn ほとんどの州で、赤信号でも一時停止したあと右折が可能だ。日本の「青信号の左折」に相当する。
ただし「NO TURN ON RED」の標識がある交差点は例外なので注意。

スクールバス停車時の全車停止義務 スクールバスが乗降のために停車し、停車ランプと停止サインを出している場合、同方向の車はもちろん、対向車線の車もすべて停止して待たなければならない。
違反すると厳しい罰則がある。登下校の時間帯は特に注意が必要だ。

高速道路の入口・出口が日本と逆 日本では高速の入口は右から合流することが多いが、アメリカでは左側(道路の右端)から合流する。車線変更のタイミングに注意しよう。

スピードメーターの単位 アメリカの速度制限はマイル(mph)表記。日本から持参したスマートフォンのナビ(Googleマップなど)をマイル表示に切り替えておくか、おおよその換算(60mph≒100km/h、70mph≒113km/h)を頭に入れておくといい。

アンクル・リーマス博物館 ──「南部の唄」の聖地

娘にとって、アトランタ到着直後のシックス・フラッグス・オーバー・ジョージア(Six Flags Over Georgia)に続く、今回の留学中の「巡礼地」第2弾がここ、アンクル・リーマス博物館(Uncle Remus Museum)だ。

ジョージア州の小さな町イートントンは、作家ジョエル・チャンドラー・ハリス(Joel Chandler Harris, 1848–1908)の出身地。
彼が書いた民話集「うさぎどんきつねどん(Uncle Remus: His Songs and His Sayings)」は、ディズニー映画「南部の唄(Song of the South, 1946年)」の原作として知られる。
博物館はターナーパーク(Turner Park)内にあり、かつての奴隷小屋を改築した丸太小屋の中に、ハリスゆかりの品々や登場キャラクターの木彫り、ジオラマなどが展示されている。

博物館に入ると、訪れているのは私たち二人だけ。
スタッフのおばさんが一人で対応してくれた。ガイドをするかと尋ねられ、せっかくだからとお願いした。
私はそれほど英語が聞き取れなかったが、娘は展示物の説明を熱心に聞いていた。
最後に記念品を数点買い、親切にしてくれたおばさんにチップを渡した。

アンクル・リーマス博物館(Uncle Remus Museum)

親切に案内してくれたスタッフのおばさんと記念写真

ガイドツアーは無料(スタッフが声をかけてくれる)。
英語のみだが、展示物を見るだけでも十分楽しめる。

もう2度と来ることもないだろう、小さな町イートントン。去るのを惜しむように、娘は周囲の写真を撮り続けていた。

アンクル・リーマス博物館(Uncle Remus Museum)

博物館の表に立つブレアラビット(うさぎどん)と

バーガーチェーン──ワタバーガー

博物館を後にして向かったのは、近くのワタバーガー(Whataburger)
1950年にテキサス州で創業した老舗のバーガーチェーンで、アメリカ南部・中南部を中心に展開している。

ワタバーガー

ポテトがこれでもかという感じで付いてくるのもアメリカらしい

日本ではほぼ知られていないが、アメリカ南部では根強いファンを持つローカルチェーンだ。
ハンバーガーは大ぶりのバンズに肉厚のパティが特徴で、テキサスバーバキューソースをはじめ豊富なカスタマイズが楽しめる。
私たちの感想としてはいたって普通のハンバーガーだった。値段も他と比べて高くもなく安くもなくといった感じ。
メニューは終日注文でき、24時間営業の店舗も多い。

バッキーズ(Buc-ee’s)──超巨大ガソリンスタンド

バッキーズ(Buc-ee’s)をただ「ガソリンスタンド」と言うと語弊があるかもしれない。
正確には「巨大トラベルセンター」というべき存在で、ガソリンスタンドと超大型コンビニエンスストアが一体となった施設だ。

1982年にテキサス州で創業したチェーンで、創業者アーチ・アプリン三世(Arch “Beaver” Aplin III)の幼少期のニックネーム「ビーバー(Beaver)」と愛犬の名前「バック(Buck)」を組み合わせてブランド名が生まれた。
マスコットは赤いキャップをかぶったビーバーのキャラクター。
トレードマークである黄色い丸の中のビーバーは、一度見たら忘れられない。

現在はジョージア州を含むアメリカ南部・南東部に54店舗以上を展開している。全店舗が年中無休・24時間営業だ。
私たちが訪れたのは、フォートバレー(Fort Valley)店になる。:7001 Russell Pkwy, Fort Valley, GA 31030

着いてみると、噂通りだった。
果てが見えないほど遠くまで何十列もの給油ポンプが並んでいる。こんなにたくさんのポンプが全部埋まるほど車が来るのだろうかと、圧倒された。

バッキーズ

アメリカ南部に来たなら、一度は行きたいバッキーズ

店内に入るとバッキーズのオリジナルグッズと食べ物が山ほどあった。
有名なビーバー・ナゲッツ(Beaver Nuggets:キャラメルコーティングのポップコーン)、ブリスケット・サンドイッチ(その場で切り分けるスモークビーフ)、ピーカン(Pecan)菓子、ファッジ、ビーフジャーキーなど、南部らしいオリジナルフードが豊富だ。
ロゴ入りのTシャツ・ステッカーなどのグッズも充実しており、おみやげ探しには最高の場所だ。

この日はピーカンのお菓子とブリスケット・サンドイッチ、ロゴ入りの衣類やステッカーを購入した。
イートインスペースは設けられておらず、皆車の中で食べるスタイルなのもこの店の特徴。
食べてみると本当に美味しかった。

ブリスケットサンド

スラッシーも飲んだ。みんなマシンから入れたそばから飲んでいて、後払いできるというシステム。

バッキーズの更なる特徴として、「アメリカで最も清潔なトイレ」を謳っており、その評判は本物で、清潔さを維持するためのスタッフが常時トイレを管理しているらしい。

バッキーズに行くなら、時間に余裕を持って行くことを強く勧める。店の広さと品揃えに圧倒されて、思ったより長居してしまうからだ。

クラッカー・バレルでの夕食

夕食に選んだのはアセンズまでの帰路にあった、クラッカー・バレル(Cracker Barrel Old Country Store)。1969年にテネシー州で創業した、アメリカ南部を代表するファミリーレストランチェーンだ。

クラッカーバレル

店の前には自由に座れるロッキングチェアが並ぶのも特徴で、全て売っている。(値札が付いてる)

古き良き南部の雰囲気を再現したクラシカルな内装が最大の特徴で、壁には南部の農村生活を伝えるアンティークな道具や写真がびっしりと飾られている。

テーブルが空くまでの間、店内に併設された土産物ストアをぶらりと見て回るのが定番のスタイルだ。
持ち帰りたくなるような記念品がほとんどなかったのは少し残念だったが、雰囲気重視という点ではディズニーのパーク内レストランに通じるものがある。

食事はいたってシンプルなアメリカ南部料理。
フライドチキン、コーンブレッド、グリッツ(Grits:とうもろこしを粗挽きにした南部の定番粥)などが代表的なメニューだ。

ちなみにこのチェーンは、数年前にCEOがロゴと内装を現代的にリニューアルしようとして猛烈な反発を受け、あっという間に撤回に追い込まれたという騒動でも話題になった。大炎上だったそうだ。
多くのアメリカ人にとってこの「古さ」こそが価値なのだ。

クラッカーバレル店内

レストランないの装飾は落ち着いたカントリー調

レンタカー返却時の大失敗

夜のアメリカの道は暗い。街灯は日本ほど多くなく、建物も密集していないため、灯りらしい灯りは要所要所にしかない。

エンタープライズ・レンタカーは既に閉店していたので、空いているスペースに駐車し、ドロップボックス(Drop Box)に鍵を投函して返却完了──のはずだった。

しかしこの直前に大失敗。

満タンで借りて、満タンで返すという思い込みから、わざわざ満タンにして返してしまったのだ。
借受書をよく確認すると「4分の1で貸したので、それくらいで返してよい」と明記してあった。ガソリン約4分の3分の料金を余計に払うことになった。

アメリカのレンタカーでは、借りた時の燃料量がそのまま返却条件になる契約が多い。
「満タン渡し・満タン返し」が前提の日本とは異なるので、必ず借受書の燃料条件(Fuel Policy)を確認してほしい。

明日はアトランタのダウンタウンに移動する。