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パリ一人旅 (2002年1月)


2002年の冬に一人で旅したフランスのパリを振り返ります。
パリはこれ以前にも2回行っているので、2002年の旅は3回目のパリ、約2週間滞在しました。
全日空の直行便でシャルルドゴール空港へ。空港からはメトロで市内に入りました。
パリについてまずやることはメトロの定期を購入すること。
現在は廃止されて新たなIC定期券が導入されているらしいですが、当時はカルトオランジュというオレンジ色の定期券を自動販売機で購入した記憶があります。
ゾーン1〜8くらいの区分毎に料金が違っていましたが、ゾーン1でパリ市内ならどこへでも行けました。近くの郊外まで足を延ばすことがあったので、ゾーン2くらいのカルトオランジュを購入するのが常でした。

パリ北駅付近

パリの北駅付近はホテル街

ホテルは到着日のみ確保して、滞在中のホテルを予約せずに行ったので、まずは朝からホテル探し。北駅(Gare du Nord)の界隈には安いホテルが建ち並んでいるので、北駅へ行きホテル街を探す。
星有りで一つ星か二つ星クラスを狙って、条件はテレビとシャワーがあること。そして勿論値段。
冷蔵庫は冬なので条件に入れない。冷やしたい物は窓辺で冷やせる気温なので。

条件に合う部屋に希望する日数の空きがあることをフロントで確認したら、決める前に鍵だけ貸して貰って部屋を見る。問題がなければフロントに戻って宿泊の手続き。
安いホテルは門限があることが多いので、門限後の入室方法も確認。暗証番号で門を開けるか、インターホンで開けて貰うか、もしくは合鍵を借りるか、いずれかが一般的。

パリの安ホテル

こじんまりとした部屋

あっと言う間に希望通りの部屋を見つけてチェックイン。
部屋は狭いがテレビもある。シャワーは隣の部屋と共同だったが、二室で共同くらいならそれほど利用しづらいということもないと思う。
値段も二週間で納得の格安料金。ちょっと安すぎるのではという感じだったのは、目の前が大人の玩具店だったからかも。別に問題ではない。

北駅界隈は治安が良くないから宿が安いのだという話もあるけど、確かにターミナル駅なので色々な人がいる。ジプシーも多い。スリや置き引きには絶好の稼ぎ場所かもしれない。
しかし日本でも池袋や新宿といった大きな駅の周りは似た様な物。便利で雑多に人のいる所では仕方が無い。都会で起こりがちな犯罪に注意出来る人であれば特別怖がるような場所ではないと思う。

パリ市内はホテルがとても多いので、他の場所でも探せば安くていい宿はたくさんあると思う。
しかし足で探すのであれば、ホテルが集中している場所はやはり便利だ。

パリに来たらまず行くのはモンマルトル。
サクレ・クール寺院やテルトル広場の辺りは観光客でごったがえしているが、そこから裏手の方へ歩いて行くととても静かな雰囲気になり、我々外国人にとってイメージした通りの、絵に描いた様なパリの小道がそこにある。

モンマルトル

モンマルトル界隈の路地

カメラ片手に散歩するには絶好の場所。
絵になるカフェもある。

モンマルトル

ピンクの建物が目を引くカフェ・レストラン

そしてオ・ラパン・アジル。
かつてエディット・ピアフが歌い、ピカソやマティス、ユトリロ等が毎夜通っては酔っ払い、くだを巻いていたと言われる安酒場。
現在のオ・ラパン・アジルは観光客向けのシャンソニエ。地元の芸術家達が行くような場所ではないとのこと。私も一度だけシャンソンを聴きに行ったが、確かに客は外国人観光客だらけだった。
それにフランス人の知人曰く、シャンソンなんて今は誰も聴かないとのこと。
今やフランス人にとってのシャンソンは、日本で言えば民謡や浪曲のようなものか。

モンマルトル

オ・ラパン・アジルは直訳すると跳ねウサギ

凱旋門に登ったことがなかったので、シャンゼリゼに向かい、凱旋門のあるエトワール広場へ。

凱旋門

凱旋門は階段で上れる

凱旋門は巨大なロータリーの中央にあって、そこに行ける横断歩道が無い。
どうやって行くかというと、周囲の道から地下道で行けるようになっている。凱旋門の下に出たら、有料で内部に入れる。
エレベーターもあるようなのだが、何故か使えず、皆螺旋階段で登らされた。
凱旋門の上から見るパリの景色は想像以上に素晴らしい。凱旋門はそんなに高い建物ではないが、パリの街には高層建築物が無いので、この高さでも十分に見渡せる。
というか、高層ビルやタワーの展望台から見る景色は「見下ろす風景」になるが、凱旋門程度だと「見渡す」という感じで、実にいい感じ。

凱旋門から

凱旋門からエッフェル塔方向の景色

凱旋門は実は兵士達の墓所でもあるらしく、門の内側には戦死者達の名が刻まれている。
そして地下には本当に無数の戦死者が埋葬されているらしい。
その墓所の真上には絶えず灯されている炎がある。

凱旋門

炎の周囲には常に献花がされている

ラ・デファンスの新凱旋門にも行ってみた。
ラ・デファンスはパリの西の端にある副都心、高層建築も許可されていて、東京で言えばお台場とか、千葉の幕張みたいな所。(東京や千葉は中心部でも高いビルが建ってるけど)
で、そこに新凱旋門があるのだが、これは凱旋門ではなく、凱旋門の形状に似せて作られたガラス張りのオフィスビル。
この周りにはお洒落なショッピングモールとかもあって、近代化された新パリといった感じ。

新凱旋門

新凱旋門はエトワールの凱旋門より大きい

パリに行くとほぼ毎日、昼から夕方までは散歩をする。
小さな都市だし、徒歩とメトロで気ままに歩くのに丁度いい。それにどこへ行っても見所だらけ。

歩いて観光するならやはり中心部のシテ島界隈。
ノートルダム、ルーブルと目玉が揃っているし、なんたってセーヌ川がある。
ルーブルは一日や二日では見切れない。

セーヌ川

セーヌ川から見たコンシエルジュリ(アントワネットが幽閉された所)

写真を撮るにも絵になるセーヌ川の両岸。

セーヌ川

セーヌ川

有名な橋も多いので暇潰しに渡ってみたり。
例えば映画「ポンヌフの恋人」で有名になったポンヌフとか。

セーヌ川のポンヌフ

ポンヌフ。ポンは橋なのでヌフ橋。ポンヌフ橋と言うとヌフ橋橋と行ってることになる。

エッフェル塔へ。
エッフェル塔ももちろんいいけど、エッフェル塔そのものよりも、周辺の街並みが好き。
この辺りは高級住宅街でもあるのでハイソなパリの雰囲気を味わえる。
緑の多い公演もあるので、治安もよろしいのでボォーッとするのに最適。

エッフェル塔

エッフェル塔付近

ナポレオンの墓があるアンバリッドにも行ってみた。
フランス史に名を残す偉人達はパンテオンに埋葬されるのだが、ナポレオンはパンテオンには入れて貰えず、このアンバリッドに眠っている。

アンヴァリッド

ナポレオンの墓

ナポレオンの棺は色のせいで木製に見えるけど石棺。
皇帝にまで上り詰めた人の棺にこれだけ自由に近づけるというのは、凄い。
お兄さんのジョゼフの石棺の方がマーブルでゴージャスな感じがする。

アンヴァリッド

ナポレオンのお兄さんジョゼフ・ボナパルドの墓

郊外にも足を延ばしてヴェルサイユへ。
パリの中心部からRERで大体40分くらいで着く。
ヴェルサイユ宮殿は想像以上にでかかった。午後にゆっくり行ってしまったので、急ぎ足で見て回ることに。宮殿建物だけならそれほど時間はかからないが、庭園や敷地内にある離宮まで見て回るのはかなり時間がかかる。

ベルサイユ

ベルサイユ宮殿正面でルイ14世の騎馬像がお出迎え

贅を尽くしているという表現がぴったりな宮殿内部。

ベルサイユ

宮殿の中、鏡の回廊のゴージャスなシャンデリア

庭園の各所にある離宮はアントワネットや妾の女性達の為に、もしくはリクエストで建てられたものばかり。使い道は推して知るべし。
そんなことばかりしていては、革命が起きない方が不思議。

ベルサイユ

ベルサイユ宮殿の庭

パリでの食事はカフェで軽食、もしくはバケット(フランスパン)とフロマージュ(チーズ)をそれぞれ買ってきてホテルの部屋でワインと共に頂く、たまにオペラ界隈(日本人が多く集まる)でラーメンとか。良くても安めのビストロで食べるくらい。
ちゃんとしたレストランは利用しない。というか、ちゃんとしたレストランでのディナーは女性と同伴でないと利用しづらい。

しかしたまにはいい物を食べてみようと、ヌーベルキュイジーヌで有名な店のランチに行ってみた。フランス語のメニューは難解だが、それでも素材の名称から「鰻」を発見。
鰻は美味いに違いないと信じてオーダーしたが、出てきたのは鰻のぶつ切りをソテーしただけのもの。堅いわ、味がしないわで食えたものではなかった。
恐るべしヌーベルキュイジーヌ(新しい料理)。ヌーベル過ぎて私には合わなかった。

ヌーベルキュイジーヌ

ウナギのぶつ切り

パリは本当に見所の多い街だと思う。雰囲気もいいし、人も比較的に親切。
フランス人はプライドが高くて英語を話さないなんて噂もあるが、そんな印象は無かった。
皆、英語でちゃんと話してくれた。
ただ、こちらも最低限のフランス語は覚えて行った方がいい。
店に入るときは「ボンジュール」店を出るときは「オーヴァー」何かしてもらったら「メルシー」
何かを頼むときは「●●シルブプレ」これくらいで十分。
この程度でもちゃんと言うか言わないかで大きく違う。無言で挨拶もしなければそれなりの対応をされてしまう。

娘が18歳くらいになったらヨーロッパを巡るつもりでいるので、パリには必ず行くと思う。


ベルリン 一人旅 (2000年2月)


子供が生まれる5年前、2000年の冬に一人で訪れたドイツのベルリン。
東西統一から10年目に訪れたことになる。
スカンジナビア航空でコペンハーゲンまで行き、ルフトハンザに乗り継いで行った。
スカンジナビア航空の機内食が美味しかったことと、コペンハーゲン空港が綺麗だったこと、乗り継いだルフトハンザの飛行機が50人乗りくらいの小さなプロペラ機だったことを覚えている。

もうかなり記憶も曖昧なので写真で振り返ります。

アレクサンダープラッツ

アレクサンダープラッツ駅構内

 宿は旧東ドイツ側にあるアレクサンダープラッツ駅近くにとった。
当時のホテル名は失念してしまったが、現在のパーク イン ベルリンというホテル。
アレクサンダープラッツ駅の目の前で交通至便。

パーク イン ベルリン

現パーク イン ベルリンホテル

東ドイツ時代に建てられたホテルだけど、外観は立派な高層ホテル。
それなのにとてもお得な宿泊料金だったので予約した。 

パーク イン ベルリン

室内は質素で多少狭かったが、一人旅には必要十分

クーラーはない無いらしく室内には扇風機が置かれていた。
訪れたのは冬だったので冷房は必要無い。暖房はあったので快適。テレビや冷蔵庫はあった。
深夜になるとヨーロッパはどこでもそうだが、とってもアダルトな番組ばかり。CMもドイツのテレクラの宣伝ばかりやってた…。

パーク イン ベルリン

部屋からの眺望

高層ホテルなのでそれなりに眺望も良かったが、東ドイツ時代の街並みのせいか色が乏しいのが印象的。

パーク イン ベルリン

ホテルの正面玄関付近

このホテルのレストランでブッフェをやってると言うので一度行ってみたが、驚くほど不味かった。一階にバーガーキングがあったのでかなりお世話になった。

アレキサンダープラッツ

夜のアレキサンダープラッツ駅構内

とにかく駅が近いというのは便利。定期を買ってあちこち出掛けた。付近ではスキンヘッドでドーベルマンを連れたネオナチと思われる若者を多く見かけたが、治安は悪いという印象も無かった。

テレビ塔

旧東ドイツのシンボル、テレビ塔

未来的(古めの感覚での)外見で旧東ドイツのシンボルだったベルリンテレビ塔はホテルから徒歩圏。
界隈は広い公園とかもあって散歩するには最適。

テレビ塔

テレビ塔からの眺め

テレビ塔にももちろん登ってみた。ベルリンの街が一望出来る。

アレクサンダープラッツ

商店のディスプレイ

アレクサンダープラッツ駅の界隈は賑やかという感じではなかったけど、落ち着く街並みで、カメラ片手によく散歩した。

ベルリン

ポツダム広場界隈

電車に乗ってポツダム広場界隈へよく行った。(ポツダム市とは違う)
長くベルリンの壁で真っ二つになっていた広場は再開発ラッシュで、あちこちに工事のクレーンが立ってた。そしてクレーンには熊谷組と書いてあることが多く、日本のゼネコンが世界で活躍していることを目の当たりにした。

ポツダム広場界隈

新しいビルもあちこちに

クレーンとクレーンの合間に既に完成した真新しいビルがあって、街が急ピッチで作り直されていることが分かる。とにかく工事だらけ。

ソニーセンター

モダンなソニーセンター

ポツダム広場再開発の目玉で、先陣を切って完成したばかりだったソニーセンターにも立ち寄った。屋根が特徴的で皆、天井の写真を撮ってた。
熊谷組にソニー、日本の力を感じたポツダム広場。

アルカーデン

ポツダム広場付近のショッピングセンター

ポツダム広場には既に西側の匂いがぷんぷんする立派なショッピングセンターもあった。
アルカーデンというショッピングセンターで、3階建てのフロア全体を採光できるアーケードで覆った様な建築。

ベルリンのシネマックス

大きな映画館、というかシネコン

アルカーデンの側にはシネマックスという大きなシネコンがあって、ここで3本くらい映画を観た。
観た映画はジム・キャリーが出てた「マン・オン・ザ・ムーン」と市川崑の「どら平太」、そしてSABUの「MONDAY」

ベルリン国際映画祭

ベルリン国際映画祭のポスター

ベルリン国際映画祭が開催されていたことも旅の行き先にベルリンを選んだ理由だった。
なので映画祭の出品作品の中から観る映画を選んだ覚えがある。
市川崑監督もSABU監督も来ていたので、映画館で生で見た。

カイザー・ヴィルヘルム

カイザー・ヴィルヘルム教会

クーダム(旧西ベルリン)にあるカイザー・ヴィルヘルム教会。
大戦中のベルリン大空襲で破壊された当時のままの姿で残されていた。

ジーゲスゾイレ

ブランデンブルグ門からすぐのジーゲスゾイレ

映画「ベルリン天使の詩」で有名になったジーゲスゾイレ(戦勝記念塔)。
近くのブランデンブルグ門から歩いて行ったのだと思うけど、何故かブランデンブルグ門の写真が無い。逆にここからブランデンブルグ門に行って、暗くなって写真が撮れなかったのかもしれない。
この金色の像は天使ではなく勝利の女神ビクトリア。
パリのルーブルにあるサモトラケのニケも実は同じ女神で、ニケを英語読みするとナイキ。
スニーカーで有名なナイキはここから名をとった。あのマークは女神の翼をデザインしたもの。
以上豆知識。

シュプレー川

シュプレー川

シュプレー川には遊覧船があった。乗らなかったけど。
この川沿いの辺りで蚤の市があったのでそれに出掛けた。市の名称は失念してしまった。 

ベルリン 蚤の市

蚤の市の風景

ここから博物館島に渡り、ペルガモン博物館に行った記憶があるので、その近くだったと思う。

ベルリンの蚤の市

蚤の市

この蚤の市で多く目にしたのが日本のアニメや漫画の海賊版Tシャツ。
セーラームーンとか、少年ジャンプの漫画とかを勝手にアイロンプリントして作った様なもので、中には字が反転しちゃってるのもあった。
ここで私はマレーネ・ディートリッヒのCDを1枚買った。

ペルガモン博物館

ペルガモン博物館のペルガモンの大祭壇

シュプレー川の中州に博物館島という場所があり、そこにペルガモン博物館はある。
ペルガモン博物館はペルガモンの大祭壇をはじめとする巨大展示物を収蔵するために作られているせいか、とにかく広々している。いる場所が既に展示物という感じで、何をどう観ていいのか分からないという印象が残ってる。

博物館島

博物館島界隈

博物館島の並木道は第三の男チックで素敵だった。

スタッドミッテ駅

Uバーンの出入り口

Uバーンに乗ってチェックポイントチャーリーのあるスタッドミッテ駅へ。
Uバーンとは地下鉄のこと。地上鉄道はSバーンと言う。
チェックポイントチャーリーは東西分断時に境界線上あった国境検問所。
(東側は国境と言っていたが、西側はこれを国境と言わず、チェックポイントと呼んでいた)

チェックポイントチャーリー博物館

チェックポイントチャーリー博物館

ここには東西分断の歴史に纏わる展示物を観られるチェックポイントチャーリー博物館がある。
入り口に掛けられているのはベルリンの壁の破片。

チェックポイントチャーリー博物館

東ドイツ脱出に使われた車

展示物はベルリンの壁を越えようとした東側住民の悲劇を伝える物が多い。
検問所で見つからないようにエンジンルームやスペアタイヤ収納スペースを改造して隠れ場所を作った車などがある。

トラバント

東側を代表する車トラバント

東ドイツと言えばトラバントという車。西側ではメルセデスやBMWといった先進の車を製造するメーカーが育っていたが、東側は戦前とさほど変わらない車が生産使用されていた。
国の発展はその民族性よりも国家の政治体制によって大きく左右されるという証拠。

ベルリンの看板

マクドナルドの看板

今も残るベルリンの壁を見に行く途中、カタカナでジャイアントと書かれたマックの看板を発見。
ビックマックのことだろうか?

ベルリンの壁

現存していたベルリンの壁

ベルリンの壁に様々な絵が描かれているイーストサイドギャラリーと呼ばれる場所。
1.3kmに渡って世界中のアーティスト118人が描いた絵の数々は圧巻。
ベルリン観光の中で私的にはメインスポット。

Sバーンの駅

Sバーンの駅

Sバーンに乗って郊外のポツダムに。ポツダムと言えば連合国首脳によって日本の降伏条件が話し合われた場所。ポツダム宣言のポツダムです。日本人にとっても縁の場所です。

Berlin057

駅前に映画博物館なんてものがあったので立ち寄りました。
ドイツ映画に纏わる展示物があるんですが、そのドイツ映画の歴史をよく知らず、初期のドイツ映画に興味があったわけでもないので、あまりよく分かりませんでした。
説明はドイツ語だし。
ディートリッヒに関する展示もちょっとあって、何となく記憶に残ってるのはそれくらいです。

サンスーシ宮殿

サンスーシ宮殿

ポツダム観光の目玉、フリードリヒ2世の居城だったサンスーシ宮殿。
宮殿と言ってもベルサイユとかにくらべると外観の装飾面は少なくて質素な感じ。

ツェツィーリエンホーフ宮殿

ツェツィーリエンホーフ宮殿

こちらがポツダム会談の行われたツェツィーリエンホーフ宮殿。
こちらも宮殿というよりはでっかい高原のホテルといった趣き。
サンスーシ宮殿もこのツェツィーリエンホーフ宮殿も世界遺産。

ドイツのソーセージ

ドイツのソーセージ

ドイツに来たのに毎日バーガーキングや中華、はては回転寿司とかを食べてばかりいたので、ベルリンで評判のソーセージを食わせてくれるというレストランへ。
当時はネットの口コミサイトとかは無かったので、確か「地球の歩き方」かなんかに載ってたんだと思う。
で、ソーセージ料理の中では最も人気があるという写真の料理を頼んだが、なんかブヨブヨグニャグニャした食感でイマイチだった…というよりも私的には不味かった。
日本ハムのシャウエッセンが一番美味いと思う。

テーゲル空港

ベルリンテーゲル空港

10日間か2週間くらいはベルリンに居たと思う。
帰国の日はタクシーでベルリンテーゲル空港へ向かったこと、そのタクシーの運転手が親切だったことを記憶してる。
そして統一ドイツの首都となるベルリンの国際空港が、こじんまりした空港だったのも覚えてる。

帰りもコペンハーゲン乗り継ぎで成田へ。
コペンハーゲン空港で成田行きのスカンジナビア航空が6時間くらい出発遅延となって、空港内で使える飲食券を貰ったのも思い出。


チップの払い方


海外旅行で頭を悩ませるのが日本には習慣の無いチップ。
欧州では必ずしもチップを必要としない場所が多いのですが、アメリカはチップを必要とするシチュエーションが多いです。
アメリカではチップを貰える場所で働く人達の基本給が驚くほど低く設定されてます。チップは彼等にとって当然貰うべき報酬の一部となっています。

絶対に払うべき場所や相手は

  • タクシー
  • ベルマン(ポーター)
  • フルサービスのレストラン(ファストフードは不要)
  • ハウスキーパー(部屋の掃除やベッドメーク)
  • ルームサービス
  • バーテンダー
  • カクテルウェイトレス
  • バレーパーキング(玄関で車を預かって駐車してくれるサービス)

場合に因っては

  • コンシェルジェ
  • バスやシャトルのドライバー
  • カジノのディーラー
  • ツアーガイド(日本人向けツアーではほぼ不要)
  • 劇場の案内人(最近ではごく稀)

チップを幾ら払うべきかはアメリカ人でも意見は様々です。旅行者であれば相場と言われている額を基準に考えるしかないでしょう。経験上、もしくは旅行ガイドなどで相場と言われている額は、タクシーやレストランでは15パーセント(高級レストランでは20パーセント)、ベルマンにはタクシーのドアを空けてもらった時に1ドル程度、荷物を運んでもらったら、荷物一つに付き1〜2ドル、ハウスキーパーには使用しているベッド一台に付き1〜2ドル、バーテンダーやカクテルウェイトレスには注文の都度1ドル程度(何杯も飲むときは最初に紙幣を出して、貰ったお釣りをその場に置いたまま飲み、最後にチップ相当額をその場に置いて去る等も可能、一杯ずつ運んできてくれるウェイトレスには都度払うべき)、バレーパーキング(バレットパーキング)では帰りに車を持ってきてもらった時に3〜5ドルといったところでしょうか。

コンシェルジェには特別難しい、手間のかかるお願いをした時に3〜5ドル程度渡せばいいと思います(予約困難なレストランやショーを手配してもらう等)。バスやシャトルのドライバーは公共交通機関では必要ありません。ツアーやホテルの送迎バス等を利用して、荷物の積み卸しをしてもらった時に荷物一つにつき1〜2ドルを払う人が多いです。英語のツアー(日本人向けのツアーでは不要、というかチップ込みが多い)等を利用した場合はガイドに満足料として3〜5ドル、カジノのディーラーには勝った時に儲けた額に応じて(負けた時は不要)。数十ドルの勝ちなら1〜5ドル程度で、100ドル以上勝った場合には5〜10パーセント程度を。劇場の案内人には指定席の場合は不要です。その場で案内人が席を決めて案内するケースではチップの額に応じて席の良し悪しが決まります。(今では稀なケースですが)

渡し方ですが、基本的には用件を終えて、相手や自分がその場を去る際に「サンキュー」と言って渡せばいいだけです。よく見えないようにチップを手に握り、握手するように渡すのがスマートなんて言う人がいますが、不慣れな日本人には無理です。そんな段取りを考えている間に渡しそびれます。恥ずかしいことをしているわけではないので、堂々と現金を渡しましょう。

どんな旅行でも遭遇するシチュエーションはタクシー、レストラン、ハウスキーピングでしょう。

タクシーでメーター制の場合には降りる直前にメーターを読み取り、その額の15パーセント(重い荷物の積み卸しをしてくらたら荷物一つに付き1ドル程度を上乗せ)を降りてから払います。都市によって違うのですが、観光地のタクシーはドライバーが先に降りてドアを開けてくれることがほとんどなので、降りてから払います。
払い方のパターンは

  • まずメーター額(運賃)を払い、続けて「フォーユー」とでも言ってチップを払う。もしくはチップを含む全額を渡して「サンキュー」でも構わないが、渡すお札の種類によっては、こちらがお釣りを必要としているのか要らないのか相手が迷うこともあるので分けて渡した方が分かりやすい。
  • お釣りがあって、そのお釣りが丁度チップ相当額の場合には「キープユアチェインジ」と言ってお釣りは要らない旨を伝えます。お釣りが多い場合には自分がお釣りとして欲しい額を言う。例えば運賃が30ドルでチップとして5ドル上げていいのなら、50ドル札を出して「ギブミー15ダラー」とでも言えばOKです。(あまり細かいお金を指定しないようにドル単位で)

定額制、もしくは交渉額でメーター無しの場合は最初から運賃は決まっているので、それに上記同様のチップを上乗せすればOK。払い方は同じ。

レストランでは現金で払うのか、カードで払うのか、飲食代をカードにしてチップを現金にするのかで方法が異なります。フルサービスのレストランではテーブル会計が基本です。稀に日本の様にレジで会計出来る店がありますが、その場合もレジで行う作業は一緒です。

まず食事が済んだら、もしくは間もなく食事を終えるという時に未だ伝票が来ていなければ、担当のウェイター(ウェイトレス)に「チェックプリーズ」と言うか、遠い場合には手を上げて用事がある事を告げ、片手の平に指でサインをするゼスチャーを見せれば通じます。
伝票が来たら内容を確認し、(料金に間違いがないかと、チップ込みではないか等。ハワイ等の日本人の多い場所ではインクルードされている事も多いので二重払いしないように)現金の場合は現金を、カードの場合はカードを伝票に挟みます。(この時挟んであることが見えるように現金やカードの端を出す)
現金なら回収後にお釣りを全額持ってきてくれます。お釣りから引くなり、お釣りに足すなりしてチップを置いておけば完了です。お釣りがいらない場合は最初からチップを含んだ全額を置いて席を立ってOKです。
カードの場合は一旦カードと伝票を回収したあと、カードのプリントを店側でとって、カード専用のレシートと一緒にカードが戻ってきます。Merchant Copyと書かれたレシートのチップ欄(TipもしくはGratuityという欄)にチップ額、合計欄(Total)にチップを含む合計を書いて、サインすればOKです。
Customer Copyというレシートは客の控えなので、万が一の場合に備えてMerchant Copyと同様の額を控えて持ち帰ります。
カードと現金を併用する場合は、Merchant Copyにはチップを含まない合計額を書いてサインし、チップ欄には線を引くか、空白のままで。そしてチップの現金を一緒に挟んでおけばOKです。

少ないですが、レジで支払う店の場合はカードなら同様の記入をレジですればいいです。現金の場合はチップをテーブルに置き、飲食代のみをレジで払います。飲食代はカード、チップは現金という場合にもテーブルにチップを置いておけば良いです。
チップに不慣れな日本人と分かると、チップを置いているかどうか不安がられることも多いので、チップを置いてきたことは一応レジで伝えた方がいいです。「チップオンザテーボー」でいいでしょう。

バフェ(バイキング式)でチップが必要かどうか迷う人も多いようです。ファストフード同様に自分で料理を運んでいるのだから、ファストフード同様に不要ではないかと思うのも当然です。
しかしバフェでも飲み物は運んでくれたりしますし、後片付けはしてもらいます。これに対するチップは必要だと思います。カジュアルな格安バフェの様な場所なら人数×1〜2ドルでいいでしょうし、ディズニーのキャラクターダイニングの様な場所ならフルサービス同様に15パーセント程度を払った方がいいと思います。

ハウスキーパーには毎日部屋を出るときにサイドテーブル等の分かりやすい所に、チップとはっきり分かるように現金を置いておけばいいです。もし部屋を出るときに遭遇したら直接渡しても構いません。
昔は枕の下に…なんて話もありましたが、私はそうしたことはありません。
ハウスキーパーは毎日同じ人とは限らないので、まとめて置かずに毎日置いておくべきだと思います。もし何か特別に補充してほしいものや、取り替えてもらいたいものがあれば、その旨を伝えるメモと一緒にチップを多めに置いておきます。(チップのあるなし、多い少ないで露骨に部屋の状態が違うことがあります…)

サービスが悪ければチップは必要無いという話もありますが、ただ単に置かなければ忘れていると思われるだけです。英語力に自信があるなら担当者に直接苦情を言いましょう。
苦情が言える英語力はないが、サービスに対する不満は伝えたいという場合はチップの減額程度にしておくのがいいと思います。担当者に心当たりがあれば減額には納得するはずです。

小銭はチップに使わない方がいいという話もあります。1セントをチップに使うのは相手を侮辱する意味があると聞いたこともありますが、真偽は知りません。でも確かに1セント硬貨等は使わない方がいいと思います。チップに適しているかどうかよりも、数セントのチップなんてあり得ないでしょうし、合計で相当額になっていたとしても、1円玉でジャラジャラと報酬やお駄賃を貰っても嬉しくないでしょう。
個人的には25セント以上の硬貨なら使ってもいいと思います。

とにかく1ドル札は必要です。出来るだけ1ドル札は多く持っていると便利です。旅行中は1ドル札が切れてしまわないようにした方がいいです。

逆に100ドル札は使いにくい。お釣りが無いと言われて受取拒否される事も。

逆に100ドル札は使いにくい。お釣りが無いと言われて受取拒否される事も。

15パーセント程度というチップの計算が難しいという人がいますが、程度なのですから、きっちり15パーセントである必要はありません。
私の場合はすぐに分かる20パーセントを基準に考えます。額面の10分の1を2倍すればいいだけですから計算に弱い人でもすぐ分かると思います。端数を考えずに四捨五入したきっちりの額に0.2を賭けてもいいでしょう。自分でやりやすい計算方法で約2割を出したら、そこから端数を引くなり、10分の1の半分(5パーセント)以内で引けばいいんです。サービスが良かった場合はそのまま20パーセントを奮発しましょう。

極端な払い過ぎは損ですが、観光旅行やレジャーで出掛けた先でケチケチして少なめに渡してしまうよりはいいと思います。
チップを節約するならチップを必要としない場所を選ぶことが一番です。タクシーを使わず公共交通機関で移動する(最近はUber等のライドシェアという便利な交通手段も)、荷物は自分で運搬する、食事はファストフード等のセルフサービスやテイクアウトを利用する等すればチップを払う必要は大きく減らせます。