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アメリカドルの使い方

慣れない外国通貨を使いこなすのは面倒という人も多いと思う。
確かに海外旅行でそれなりの額の買い物や飲食をする時は、クレジットカードを使うのが一番便利。
しかし一切現金を使わずに過ごすと言うことも出来ない。
多くの人は日本で現金を円から現地通貨に両替してから出掛けると思う。この時に、あるいは事前に最低限の通過の種類と大体の価値(日本円に換算しての)は頭に入れておこう。

USドルの場合は以下の通り。(両替は紙幣のみ、硬貨への両替は出来ない)

  • 100ドル札
  • 50ドル札
  • 20ドル札
  • 10ドル札
  • 5ドル札
  • 1ドル札
  • 25セント硬貨(クォーター)
  • 10セント硬貨(ダイム)
  • 5セント硬貨(ニッケル)
  • 1セント硬貨(ペニー)

他に1ドル硬貨や50セント硬貨(ハーフダラー)も存在するのだが、日本の二千円札同様、滅多に見ることはないと思う。100セント=1ドルになる。
硬貨はその種類を言うとき、日本の様に10円玉や100円玉という言い方はせず、通称のクォーターやペニー等と呼ぶのが一般的。
価値は常に変動するわけだけど、基本、1ドル=100円程度と考えて、それより円高なら1ドルは100円よりちょっと安い、円安なら100円よりちょっと高いくらいの捉え方か頭の中で換算しやすくていいと思う。(勿論大きく変わればこの限りではないけれど)

両替するときは紙幣に替えることになるわけだけど、券種を選べるなら出来るだけ100ドル札への両替は避けた方がいい。まとまった額を両替する時は100ドル札を完全に避ける事は出来ないとは思うけど、100ドル札はそれを超える、もしくは近い額の買い物の時でないと使いにくい。
大型の店なら大丈夫だが、小さな商店やタクシー等で少額の支払いに使おうとすると「お釣りが無い」と言われたり、稀に「100ドル札は受け取らない」なんて言われたりすることもある。
使える場合でもいちいち偽札判定をしたりするので手間がかかる。
100ドル札は使えるところで早めに使ってしまうのが一番。お釣りをもらって少額の紙幣に替えてしまおう。
逆に1ドル札はチップで常に必要になるので多めに入手しておいた方がいい。

アメリカドル

日本の千円札に相当する使いやすい紙幣は10ドルではなく20ドル札だと思う。これで払うと丁度良いというシチュエーションが一番多い券種。

ドル札は1ドルから100ドルまで全部同じ大きさなので間違わない様に注意しよう。常に券種毎にまとめておいた方がいい。バラバラに混ぜて持っていると、大きさや色では分からないので間違いやすくなる。券種毎に色は違うのだが、かなりくたびれた札もあって、色が変わってしまってたりする。(日本のお札に比べ、紙もインクの品質も良くない)
私は20ドル札以下の必要と思える分をポケットに、それ以外の札を財布に入れておくことにしている。(アメリカ人は財布からお金を取り出す人が少ないので、それに習って)

硬貨で必要性が高いのは25セント(クォーター)。
コインランドリーはほぼ全て、その他の自動販売機の類いでもクォーターのみ使えるという場合が多い。バスでも1ドル25セントなんて運賃の場合はぴったり持っていないとお釣りは貰えない。
コインランドリー等は25セントで使えるわけではなく、1ドル分やそれ以上のクォーターを入れなければならないので、枚数が必要だ。
親切な施設なら両替機があったりするが、無い場合も多いし、あっても使えないケースがしばしば。
この辺は日本では考えられないくらいの不親切さなので、自分で常に心がけておくことが大事になる。(バス等で小銭が無くてまごついていると、後ろの人がかなりの割合で小銭を出してくれたりするという、逆に日本では考えられない親切さもあるのだが)

海外旅行では現地通貨に慣れないために小銭が上手に使えず溜まってしまいがちだが、硬貨は日本円への再両替は出来ないし、そもそも邪魔で重くなる。
旅行中ならクォーターは出来るだけとっておくとして、それ以外の小銭は積極的に無くしていこう。
方法は簡単。会計の際、ある程度小銭が貯まってしまったら、貯まった小銭を全部レジ前に出して、そこから使える分をレジの人に取ってもらおう。指で硬貨の種類毎分けて、使える分を取ってくれる。
旅行の最後は空港のコンビニやお土産物屋さんで、この方法で可能な限り小銭を無くしてしまうといい。空港では小銭が邪魔になる外国人旅行者が多いので、こういう払い方をしている人を多く見かける。店員さんも慣れてるはずだ。
もちろん慣れてくれば自分自身で積極的に硬貨を使っていけるので、お店の人の手を煩わせる必要はないのだが、もし慣れることが出来ず、溜まってしまう様なら上記の方法で。

最後にトラベラーズチェックについて。
以前はレートがお得で、紛失しても再発行が可能なトラベラーズチェックを現金の代わりに海外旅行に持って行くという方法もあったのだけど、日本では販売が終了してしまった。
使う時に1枚1枚サインをしたり、パスポートをチェックされたりが面倒で、私は使っていなかったけれど、選択肢が減ってしまったことは残念。



チップの払い方

海外旅行で頭を悩ませるのが日本には習慣の無いチップ。
欧州では必ずしもチップを必要としない場所が多いのですが、アメリカはチップを必要とするシチュエーションが多いです。
アメリカではチップを貰える場所で働く人達の基本給が驚くほど低く設定されてます。チップは彼等にとって当然貰うべき報酬の一部となっています。

絶対に払うべき場所や相手は

  • タクシー
  • ベルマン(ポーター)
  • フルサービスのレストラン(ファストフードは不要)
  • ハウスキーパー(部屋の掃除やベッドメーク)
  • ルームサービス
  • バーテンダー
  • カクテルウェイトレス
  • バレーパーキング(玄関で車を預かって駐車してくれるサービス)

場合に因っては

  • コンシェルジェ
  • バスやシャトルのドライバー
  • カジノのディーラー
  • ツアーガイド(日本人向けツアーではほぼ不要)
  • 劇場の案内人(最近ではごく稀)

チップを幾ら払うべきかはアメリカ人でも意見は様々です。旅行者であれば相場と言われている額を基準に考えるしかないでしょう。経験上、もしくは旅行ガイドなどで相場と言われている額は、タクシーやレストランでは15パーセント(高級レストランでは20パーセント)、ベルマンにはタクシーのドアを空けてもらった時に1ドル程度、荷物を運んでもらったら、荷物一つに付き1〜2ドル、ハウスキーパーには使用しているベッド一台に付き1〜2ドル、バーテンダーやカクテルウェイトレスには注文の都度1ドル程度(何杯も飲むときは最初に紙幣を出して、貰ったお釣りをその場に置いたまま飲み、最後にチップ相当額をその場に置いて去る等も可能、一杯ずつ運んできてくれるウェイトレスには都度払うべき)、バレーパーキング(バレットパーキング)では帰りに車を持ってきてもらった時に3〜5ドルといったところでしょうか。

コンシェルジェには特別難しい、手間のかかるお願いをした時に3〜5ドル程度渡せばいいと思います(予約困難なレストランやショーを手配してもらう等)。バスやシャトルのドライバーは公共交通機関では必要ありません。ツアーやホテルの送迎バス等を利用して、荷物の積み卸しをしてもらった時に荷物一つにつき1〜2ドルを払う人が多いです。英語のツアー(日本人向けのツアーでは不要、というかチップ込みが多い)等を利用した場合はガイドに満足料として3〜5ドル、カジノのディーラーには勝った時に儲けた額に応じて(負けた時は不要)。数十ドルの勝ちなら1〜5ドル程度で、100ドル以上勝った場合には5〜10パーセント程度を。劇場の案内人には指定席の場合は不要です。その場で案内人が席を決めて案内するケースではチップの額に応じて席の良し悪しが決まります。(今では稀なケースですが)

渡し方ですが、基本的には用件を終えて、相手や自分がその場を去る際に「サンキュー」と言って渡せばいいだけです。よく見えないようにチップを手に握り、握手するように渡すのがスマートなんて言う人がいますが、不慣れな日本人には無理です。そんな段取りを考えている間に渡しそびれます。恥ずかしいことをしているわけではないので、堂々と現金を渡しましょう。

どんな旅行でも遭遇するシチュエーションはタクシー、レストラン、ハウスキーピングでしょう。

タクシーでメーター制の場合には降りる直前にメーターを読み取り、その額の15パーセント(重い荷物の積み卸しをしてくらたら荷物一つに付き1ドル程度を上乗せ)を降りてから払います。都市によって違うのですが、観光地のタクシーはドライバーが先に降りてドアを開けてくれることがほとんどなので、降りてから払います。
払い方のパターンは

  • まずメーター額(運賃)を払い、続けて「フォーユー」とでも言ってチップを払う。もしくはチップを含む全額を渡して「サンキュー」でも構わないが、渡すお札の種類によっては、こちらがお釣りを必要としているのか要らないのか相手が迷うこともあるので分けて渡した方が分かりやすい。
  • お釣りがあって、そのお釣りが丁度チップ相当額の場合には「キープユアチェインジ」と言ってお釣りは要らない旨を伝えます。お釣りが多い場合には自分がお釣りとして欲しい額を言う。例えば運賃が30ドルでチップとして5ドル上げていいのなら、50ドル札を出して「ギブミー15ダラー」とでも言えばOKです。(あまり細かいお金を指定しないようにドル単位で)

定額制、もしくは交渉額でメーター無しの場合は最初から運賃は決まっているので、それに上記同様のチップを上乗せすればOK。払い方は同じ。

レストランでは現金で払うのか、カードで払うのか、飲食代をカードにしてチップを現金にするのかで方法が異なります。フルサービスのレストランではテーブル会計が基本です。稀に日本の様にレジで会計出来る店がありますが、その場合もレジで行う作業は一緒です。

まず食事が済んだら、もしくは間もなく食事を終えるという時に未だ伝票が来ていなければ、担当のウェイター(ウェイトレス)に「チェックプリーズ」と言うか、遠い場合には手を上げて用事がある事を告げ、片手の平に指でサインをするゼスチャーを見せれば通じます。
伝票が来たら内容を確認し、(料金に間違いがないかと、チップ込みではないか等。ハワイ等の日本人の多い場所ではインクルードされている事も多いので二重払いしないように)現金の場合は現金を、カードの場合はカードを伝票に挟みます。(この時挟んであることが見えるように現金やカードの端を出す)
現金なら回収後にお釣りを全額持ってきてくれます。お釣りから引くなり、お釣りに足すなりしてチップを置いておけば完了です。お釣りがいらない場合は最初からチップを含んだ全額を置いて席を立ってOKです。
カードの場合は一旦カードと伝票を回収したあと、カードのプリントを店側でとって、カード専用のレシートと一緒にカードが戻ってきます。Merchant Copyと書かれたレシートのチップ欄(TipもしくはGratuityという欄)にチップ額、合計欄(Total)にチップを含む合計を書いて、サインすればOKです。
Customer Copyというレシートは客の控えなので、万が一の場合に備えてMerchant Copyと同様の額を控えて持ち帰ります。
カードと現金を併用する場合は、Merchant Copyにはチップを含まない合計額を書いてサインし、チップ欄には線を引くか、空白のままで。そしてチップの現金を一緒に挟んでおけばOKです。

少ないですが、レジで支払う店の場合はカードなら同様の記入をレジですればいいです。現金の場合はチップをテーブルに置き、飲食代のみをレジで払います。飲食代はカード、チップは現金という場合にもテーブルにチップを置いておけば良いです。
チップに不慣れな日本人と分かると、チップを置いているかどうか不安がられることも多いので、チップを置いてきたことは一応レジで伝えた方がいいです。「チップオンザテーボー」でいいでしょう。

バフェ(バイキング式)でチップが必要かどうか迷う人も多いようです。ファストフード同様に自分で料理を運んでいるのだから、ファストフード同様に不要ではないかと思うのも当然です。
しかしバフェでも飲み物は運んでくれたりしますし、後片付けはしてもらいます。これに対するチップは必要だと思います。カジュアルな格安バフェの様な場所なら人数×1〜2ドルでいいでしょうし、ディズニーのキャラクターダイニングの様な場所ならフルサービス同様に15パーセント程度を払った方がいいと思います。

ハウスキーパーには毎日部屋を出るときにサイドテーブル等の分かりやすい所に、チップとはっきり分かるように現金を置いておけばいいです。もし部屋を出るときに遭遇したら直接渡しても構いません。
昔は枕の下に…なんて話もありましたが、私はそうしたことはありません。
ハウスキーパーは毎日同じ人とは限らないので、まとめて置かずに毎日置いておくべきだと思います。もし何か特別に補充してほしいものや、取り替えてもらいたいものがあれば、その旨を伝えるメモと一緒にチップを多めに置いておきます。(チップのあるなし、多い少ないで露骨に部屋の状態が違うことがあります…)

サービスが悪ければチップは必要無いという話もありますが、ただ単に置かなければ忘れていると思われるだけです。英語力に自信があるなら担当者に直接苦情を言いましょう。
苦情が言える英語力はないが、サービスに対する不満は伝えたいという場合はチップの減額程度にしておくのがいいと思います。担当者に心当たりがあれば減額には納得するはずです。

小銭はチップに使わない方がいいという話もあります。1セントをチップに使うのは相手を侮辱する意味があると聞いたこともありますが、真偽は知りません。でも確かに1セント硬貨等は使わない方がいいと思います。チップに適しているかどうかよりも、数セントのチップなんてあり得ないでしょうし、合計で相当額になっていたとしても、1円玉でジャラジャラと報酬やお駄賃を貰っても嬉しくないでしょう。
個人的には25セント以上の硬貨なら使ってもいいと思います。

とにかく1ドル札は必要です。出来るだけ1ドル札は多く持っていると便利です。旅行中は1ドル札が切れてしまわないようにした方がいいです。

逆に100ドル札は使いにくい。お釣りが無いと言われて受取拒否される事も。

逆に100ドル札は使いにくい。お釣りが無いと言われて受取拒否される事も。

15パーセント程度というチップの計算が難しいという人がいますが、程度なのですから、きっちり15パーセントである必要はありません。
私の場合はすぐに分かる20パーセントを基準に考えます。額面の10分の1を2倍すればいいだけですから計算に弱い人でもすぐ分かると思います。端数を考えずに四捨五入したきっちりの額に0.2を賭けてもいいでしょう。自分でやりやすい計算方法で約2割を出したら、そこから端数を引くなり、10分の1の半分(5パーセント)以内で引けばいいんです。サービスが良かった場合はそのまま20パーセントを奮発しましょう。

極端な払い過ぎは損ですが、観光旅行やレジャーで出掛けた先でケチケチして少なめに渡してしまうよりはいいと思います。
チップを節約するならチップを必要としない場所を選ぶことが一番です。タクシーを使わず公共交通機関で移動する(最近はUber等のライドシェアという便利な交通手段も)、荷物は自分で運搬する、食事はファストフード等のセルフサービスやテイクアウトを利用する等すればチップを払う必要は大きく減らせます。