航空機に持ち込める物、預けられる物


飛行機に乗る際、頭を悩ませるのが預け入れ荷物に入れられる物とダメなもの、手荷物として持ち込める物とダメな物の仕分け。
間違えると空港で思わぬ手間と時間を要することになるので、基本だけはしっかり押さえておきたい。
面倒なのは同じ種類の品物でも容量等によって可否が異なる物があること。それも考慮して仕分けを完璧に行おうとすると混乱したりミスを犯したりしやすいので、ここは大ざっぱに考えた方が分かりやすい。容量制限等がある場合には基本的にダメな物として扱えばいい。

まず手荷物として機内に持ち込めないと思っていい物。

  • 刃物(ハサミやカッターは勿論、刃がある物はどんなに小さな物もNGと考えた方がいい)
  • 先端が鋭く尖っている物(刃物と同じ扱いになる)
  • 液体(クリーム状やジェル状の物も液体として扱われる)
  • スプレー缶類

預け入れ荷物に入れられないと思っていい物。

  • ライターやマッチ
  • バッテリー類

基本的には上記の物だけ気を付ければいいので、それほど難しくはない。
手荷物として持ち込めない物は預け入れに、預け入れに入れられない物は手荷物に入れればいいだけ。
容量や形状、サイズ次第で持ち込める物等、細かい規定があるのだが、そこまで細かく考えると間違いの元なので、大ざっぱに考えた方が無難だ。

ライターやマッチは一人一個という制限があるので、一個のみ携帯出来る。
ライターの種類によっては一個も持ち込めない場合があるが、100円ライターなら問題ない。
バッテリー類は容量個数制限があるのだが、一般人が普通使っている電化製品に使用する物ならまず何個持っていても問題にはならない。(大容量のモバイルバッテリーでも市販されている物はほぼ大丈夫)
ただ、端子むき出しで放り込んでいると問題になる場合もあるので、端子は絶縁されていること、出来れば専用のケースに入れておいた方がいい。
スプレー缶類は0.5Kg以下のスプレー缶であれば預け入れ荷物に入れられるが、工業用スプレーはダメ(ペンキスプレー等)。「火気と高温に注意」と表記されている引火性の高いガスを使っている物もダメ。

預け入れする荷物に電池で動く電化製品を入れる場合は、バッテリーを外して、バッテリーだけは持ち込みにした方が無難だ。バッテリーを取り外せない製品も機内持ち込みにした方がいい。AC電源のみで稼働する製品はスーツケースの中で動き出す心配も破裂する心配も無いので、預け入れにして大丈夫。
(私は10年ほど前、シェーバーを預け入れに入れていて、何かの弾みで動き出し、一度乗った飛行機から降ろされた苦い経験がある。それ以来バッテリーを取り外せないシェーバーは持ち込みにしている)

液体は機内持ち込みに出来ないとはいえ、どうしても機内で必要な液体類があるというケースは多いだろう。まず飲料は保安検査後に購入した物は問題ない。
それ以外は100ml以下の容器に入れて、小分けにし、それを透明のジップロックに入れれば持ち込める。(ジップロックは縦横20センチ以内程度、容量が1リットル以内の物で、一個まで)
乳幼児連れで必要となる離乳食等は申告することで持ち込めるので、個別に確認した方がいい。

機内への液体持ち込み

このようにして持ち込む。

米国内で乗り継ぎのあるフライトの場合、保安検査を2度通ることになるので注意が必要だ。
保安検査後に購入した液体は持ち込めるのだが、日本を出発した際に購入した液体は、米国でもう一度保安検査がある為に、乗り継ぎ空港より先には持ち込めなくなってしまう。
ペットボトル飲料等は米国到着までに飲んでしまうか、破棄すればいいとして、問題はお酒や液体の化粧品類等を免税店で購入した場合だ。乗り継ぎ空港で荷物を一旦ピックアップしたら、再預けをする前に、忘れずに預け入れ荷物に入れておくこと。そうしないと没収か破棄となる。
税関審査の為にピックアップした荷物を開けて荷物を入れるという行為は、咎められることもあるとのことなので、乗り継ぎがある場合は免税店での液体購入は基本的に控えた方がいい。
どうしても液体の免税品が欲しいという場合は、帰国時の乗り継ぎ空港(日本行きの便に乗る空港)の免税店で購入するか、機内販売を利用することをお勧めする。


旅行写真でアルバムを作る


旅行の写真の整理の仕方は人それぞれだろうが、たまの海外旅行ならやはり一冊の特別なアルバムにして残したい。
単にL版プリントをポケットアルバムなどに入れてお仕舞いというよりも、以下の様な方法でまとめた方がよりいい思い出のアルバムになると思う。

  • 各種ネットプリントでフォトブック(写真集)にする
  • プリント写真と一緒にチケットやリーフレットを貼ってスクラップブックを作る
  • A4クリアファイルを使い、A4プリントした写真でアルバムを作る

フォトブックは費用はかかるが同じ物を複数作りたい場合や、きちんとした写真集にしたいという場合にはとても便利だ。
ネットプリント各社が様々なサイズのフォトブックを提供しているし、MacであればAppleがフォトブックサービスを提供している。
完成品は書店で売っている写真集に近い仕上がりが期待出来るし、見開きページ等も作れるので、編集する楽しみもある。
ブラウザや専用のアプリで編集さえしてしまえば、あとは完成品が送られてくるのを待つだけなので、一番手間もかからない方法だ。

手作り感満載のスクラップブックは同じ物を複数作ることは出来ないが、家族で一冊あればいいということなら、思い出を保存する形としては一番いい。
写真はネットプリントや家庭用プリンタでL版程度で用意しておき、それと一緒に搭乗券や入場券と言ったチケット類、観光した場所でもらったリーフレット等を切り貼りして作る。
アイデア次第でかなりオリジナリティのある一冊が作れるはずだ。紙状の物ならどんなものでも貼れるので、食事したレストランのロゴ入り紙ナプキン、購入した絵葉書、ホテルの机に入っていた便箋や封筒等々、レイアウトに使える物は様々。
スクラップ専用のノートを使ってもいいし、台紙にフィルムをめくって貼り付けるタイプのアルバムを使ってもいい。

フエルアルバム

台紙に貼れるアルバムはフエルアルバムが定番だ。

スクラップブックほど手間はかけられないという場合にはA4サイズの写真用紙とクリアファイルを使った簡単なものでも特別な一冊が作れる。
家庭用プリンターで写真をレイアウト印刷し、(特別な写真はA4全面印刷してもいい)それをクリアファイルに差し込んでいけばいいだけだが、A4サイズ以内のものであれば一緒にチケット類やリーフレット等も仕舞える。多少手間をかけてもいいなら、A4サイズの紙にそれらをレイアウトして貼り付けてから差し込んでもいい。

スクラップブックの専用品もある。

デジカメが主流の今では、写真はプリントせずともパソコンやTVで簡単に見られるので、それでお仕舞いということも多いだろうが、形のある一冊として残しておくのもいいものだ。
日常撮影する全ての写真をプリントして整理するのは大変かもしれないが、たまの大きな旅行等の際には、一回毎に纏めておけばいつかいい思い出の品になると思う。


ポップセンチュリーのルームカテゴリーとお薦めの部屋


WDWの直営リゾートの中でも手軽な宿泊料と利便性から人気が高いディズニー・ポップセンチュリー・リゾート。
バリュークラスのこのタイプのリゾートの特徴でフロント棟(フロントの他、フードコートやショップのある棟)まで遠い部屋があり、その距離によって値段が変わる。
部屋タイプは基本的には全室同一で、ベッド数(1キングか2ダブル)と一部、車椅子で利用出来るバスルームを持つ部屋があるくらいの差しか無い。フロア数は4階建てとなる。

料金に差が出るルームカテゴリーは高い順から以下の通り。

  • プリファード・プールビュー
  • プリファード
  • スタンダード・プールビュー
  • スタンダード

プリファードとはフロント棟に近い位置で、その中でもプール側がプリファード・プールビューとなる。それ以外がスタンダードとなり、スタンダードのプール側がスタンダード・プールビューだ。

ビューと言ってもバリューリゾートは外廊下側に窓があるので、窓からの景色というよりも廊下に出たときの正面の景色という意味合いになる。
しかもプールは夜遅くまで賑やかなことが多く、静かに過ごしたいならわざわざ高い料金を出して選ぶ価値は無いかと思う。
廊下正面からの景色を重要視するのなら、プール側では無く湖側の方がいい。こちらは高い階であればエプコットの花火等も見える。(しかし何故かレイクビューというカテゴリーが無い)

階数はアクセスの利便性だけを考えれば一階が圧倒的に便利だ。しかし位置によっては窓の外を頻繁に人が通ることが気になるかもしれない。そして上の部屋が子供連れの場合には足音などのノイズも気になる場合があるだろう。(最上階以外では共通のデメリットだが)
2階であれば人通りは減るし、階段での上り下りもさほど苦痛では無い。3階と4階の場合は基本的にエレベーターでの上り下りになるだろうから、エレベーター近くで無いとアクセスは悪くなる。しかし最も静かに過ごせるだろうし、廊下からの眺めも良いだろう。

以下はプリファードとスタンダードの位置を示したマップだ。

ポップセンチュリーの部屋位置

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黄色がプリファード指定で割り当てられる部分、赤はプリファード・プールビュー。それ以外がスタンダードで、スタンダードのプール側がスタンダード・プールビューになる。
プリファードルームでも上の階でエレベーターを利用する場合は、エレベーターのあるそれぞれの棟の中央まで行かなければならないので、端の方の部屋だと意外に歩かされる。(棟の端には階段はある)
一階であればプリファードルームからフロント棟までの距離はなるほど近い。
しかしご覧の通り、プリファードでなくともほとんど差の無いスタンダードが存在するのも確か。うまくリクエストが通れば追加料金の必要なプリファードを指定せずとも条件の良い部屋をもらえる可能性はあるということだ。

ではどんな選択(リクエスト)をするのがベストなのか。
まあ、ベストな部屋というのは人によって何を重要視するかによって千差万別とは思うが、参考までにいくつかのパターンを考えてみた。

以下は60日前から行えるオンラインチェックインで選択出来るリクエスト項目だ。
この中から2つをチョイスしてリクエストできる。(あくまでもリクエストだが)
一番下の「Room Ready Reuest」は出来るだけ良い部屋が欲しい場合はチェックしてはいけない。これは到着が早い場合に、部屋の要望よりも空いている部屋にすぐ入れることを優先するというチェックだ。(そうしたい場合にはもちろんチェックすれば良い)

ポップセンチュリーの部屋リクエスト

階数や棟等をリクエストできる。

プールビューは選択する意味が無いと思うので除外する。プリファードルームを予約している場合は、個人的には70年代棟の一階がベストな選択になると思う。
一階であれば位置に関係なくアクセス面での利点が大きいことと、70年代棟の場合は唯一プールが無いことから比較的静かで人の通行量も気にならない可能性が高い。
フロント棟までの距離は他の棟のプリファードと変わらないが、90年代駐車場側の通路を通ると、バス停までの距離が他の棟のプリファードよりも圧倒的に近い。(特に90年代棟寄りのバスを利用する場合)
なのでプリファードにするならリクエストは70年代棟とGround Floor(一階)にチェックする。

リーズナブルにスタンダードを予約した場合は、アクセス優先ならGround FloorとNear Transportationしか無いだろうが、個人的には60年代棟のFourth Floorというリクエストがお薦めだ。
60年代棟のスタンダードは全て湖側となる。そこで四階を指定出来れば間違い無く景色のいい湖側の部屋となる(Lake Viewをリスエストしなくても)。部屋の前の廊下から花火鑑賞も出来るので最高のビューだ。上手くいけば部屋の中から窓越しの花火鑑賞も出来る可能性がある。眺めを優先して四階をリクエストすることになるので、基本的にエレベーター利用とはなってしまうものの、位置としてはアート・オブ・アニメーション・リゾートと繋がる橋に最も近い。つまりアート・オブ・アニメーション・リゾートのフードコートを利用する場合や、パークからの帰り、ポップセンチュリー行きのバスが来ない場合や混雑している場合に、アート・オブ・アニメーション・リゾート行きのバスを利用して帰ってくる場合等には便利だ。
それにプリファードであっても、3階以上の場合には棟の中央にしかない同じエレベーターを利用する人がほとんどであることを考えると、フロント棟までの距離もプリファードとほとんど変わらないということになる。

以上、ポップセンチュリーを予約する際には参考にして欲しい。リクエストは必ずしも通るわけではないということは忘れずに。

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