【留学冬休み旅行記】クリスマスイブのニューオーリンズ──ベニエと蒸気船とミサ

12月24日、クリスマスイブ。

カフェ・デュ・モンドでベニエとチコリコーヒー

混雑する前に、まずカフェ・デュ・モンド(Café Du Monde)の本店へ向かった。

フレンチ・クォーターのフレンチ・マーケット内、ジャクソン・スクエアに面したこの場所が本店(800 Decatur Street)。1862年創業のニューオーリンズを代表するカフェで、ニューオーリンズ市内に複数の支店があるが、当時の面影を残すこの本店でなければ意味がない、と思っていた。
次の目的地である蒸気船の乗り場にも近く、迷う理由もなかった。

ニューオーリンズの朝は霧に煙っていた。ミシシッピ川のほとりという地形のせいもあるのだろう。

幸いまだ朝の時間帯で混雑しておらず、すぐに席につくことができた。
テラス席の外ではすでにジャズの演奏が始まっている。
ホテルで軽く朝食を済ませてきたので、ここでは名物だけをいただく。
チコリコーヒーとベニエだ。

チコリコーヒーとベニエ

チコリコーヒーとベニエはとっても素朴な味だった。美味しいという意味。

チコリコーヒー(Chicory Coffee)は、砂糖とミルクを加えてカフェ・オ・レとして飲むのがここのスタイル。
チコリとは菊科の植物の根を焙煎したもので、南北戦争時代にコーヒーの代用品として広まり、ニューオーリンズでは今もその風味が愛され続けている。
アメリカン・コーヒーをベースにしたカフェ・オ・レという感じで、癖がなく美味しい。

ベニエ(Beignet)は正方形の揚げパンに粉砂糖をたっぷりかけたもの。
ルイジアナ州の公式ドーナツとも言われる。
手の込んだスイーツではないが、その素朴さこそがいいのだろう。
注意点として、かぶりつくと粉砂糖が盛大に舞い上がるので、気をつけながらいただいた。

カフェ・デュ・モンドのグッズ店

カフェ・デュ・モンドのお土産は近くの別店舗が扱っている。

カフェ・デュ・モンドの本店に隣接するお土産専門の売店で、チコリコーヒーのパッケージやカフェ・デュ・モンドらしいグッズを数点購入。

なお、本店はクリスマス当日(12月25日)は終日休業、クリスマスイブ(12月24日)は午後6時に閉店する。早朝に立ち寄ったのは正解だった。

スティームボート・ナッチェズでミシシッピ川クルーズ

次の目的地は、ミシシッピ川を運航する蒸気船スティームボート・ナッチェズ(Steamboat NATCHEZ)だ。

チケットは日本からネットで事前購入。ランチなしの乗船のみのコース(Sightseeing Cruise)を選んだ。
食事よりも、川の景色とジャズをゆっくり楽しみたかったからだ。
夜のディナー・クルーズの方が人気があるようだが、日中でなければミシシッピ川沿いの景色は楽しめない。

乗り場(トゥールーズ・ストリート・ワーフ:Toulouse Street Wharf)に着いた頃にはまだ朝靄が残っていたが、出航を待つうちにすっかり晴れていった。

スティームボート・ナッチェズ

スティームボート・ナッチェズは外輪船。ディズニーの蒸気船よりもちろん大きい。

デッキの外席を確保して、いよいよ出航。
ゆっくりとミシシッピ川を遡りながら、川岸の景色を眺め、船内を歩き回る。
もちろん生演奏のジャズが響いている。
何人かは演奏に合わせてダンスを楽しんでいた。
船内には小さなお土産屋もある。のんびりとした2時間だった。

スティームボート・ナッチェズ船内

船内ではジャズバンドがずっと演奏を続けている。

Steamboat NATCHEZ 基本情報
乗り場:トゥールーズ・ストリート・ワーフ(フレンチ・クォーター、Jax Breweryの裏手)
クルーズの種類:デイタイム・ジャズ・クルーズ(約2時間)、イブニング・ジャズ・クルーズ(約2時間)など
チケット:公式サイトからオンライン購入可能。食事ありのコースとなしのコースが選べる。
URL:https://www.steamboatnatchez.com/

路面電車でフレンチ・マーケットへ

下船後、本来はニューオーリンズ・ジャズ博物館(New Orleans Jazz Museum)にも行くつもりだったが、行ってみると、なぜか閉館中。
ネットで事前確認した情報が誤りだったようだ。

気を取り直して、そこからすぐのフレンチ・マーケット(French Market)へ向かった。

ナッチェズの乗り場のすぐそばにある路面電車(ストリートカー)の駅から、リバーフロント・ライン(Riverfront Line)を利用した。
ニューオーリンズに来たからには路面電車もぜひ体験してほしい。

路面電車(ストリートカー)

ニューオーリンズに来たからには路面電車(ストリートカー)には乗っておきたい。

路面電車の乗車チケットは、「Le Pass(ル・パス)」というニューオーリンズRTA(地域交通局)の公式アプリを事前にインストールしておけば、スマートフォンで購入して乗れる。

Le Pass アプリの使い方
App Store / Google Playで「Le Pass」で検索してインストール クレジットカードを登録してアプリ上でチケットを購入。
1回券(片道1.25ドル)のほか、ジャジー・パス(Jazzy Pass)として1日券(3ドル)、3日券(9ドル)、7日券(15ドル)などの乗り放題券も選べる。
ジャジー・パスはストリートカーだけでなく市バスやフェリーにも使える。

なお、現金払いは乗車時に正確な小銭が必要。おつりは出ない。アプリ利用が圧倒的に便利だ。

フレンチ・マーケットはニューオーリンズらしい土産物店、衣類の店、食べ物の屋台が並ぶにぎやかな市場。
ぶらりと眺めながら歩いてみたが、特に欲しいものが見つからず、通り過ぎるだけになってしまった。

フレンチ・マーケット

フレンチ・マーケットはアーケードのある市場

ポーボーイでランチ

フレンチ・マーケットからフレンチ・クォーターの雰囲気を楽しみながら歩いて戻る途中、バーボン・ストリート(Bourbon Street)界隈にあった小さなサンドイッチ店に立ち寄った。
ニューオーリンズ名物のポーボーイ(Po-Boy)を食べてみることにしたのだ。

ポーボーイとは、フランスパン風のパンに具材をたっぷり挟んだニューオーリンズを代表するサンドイッチ。
具材の汁気がパンに染みてしっとりとした食感だった。

ポーボーイ店

ノラポーボーイという店の前で。

正直なところ、以前、ウォルト・ディズニー・ワールドのディズニー・スプリングスなどで食べたアール・オブ・サンドウィッチ(Earl of Sandwich)のサンドイッチの方が美味しかったかな、と思ってしまったが、それはあくまでも個人の感想だ。

フレンチ・クォーターとバーボン・ストリート界隈の独特の雰囲気を楽しみながら、いったんホテルへと戻った。

ガンボ・ショップで本場のガンボを

深夜のミサの前に夕食を済ませておく必要があった。

選んだのはガンボ・ショップ(Gumbo Shop)(630 Saint Peter Street)。
1948年創業のこのレストランは、地元メディアの「ベスト・オブ・ニューオーリンズ」でのベスト・ガンボ部門を1999年から毎年受賞し続けている老舗だ。
フレンチ・クォーター内のジャクソン・スクエアから半ブロックという好立地にある。

クリスマスイブということで、「何時まで入店できるか」を娘が電話で確認してくれた。夜8時頃までなら問題ないとのことで、その通りに訪れた。

ガンボ(Gumbo)はチキン・アンドゥイユ(Chicken Andouille)とシーフード・オクラ(Seafood Okra)の2種類が定番メニュー。
普段はカップサイズで頼むのだが、夕食としてボウルサイズでいただいた。
しっかりとしたコクと、南部らしいスパイスの風味。満足のいく夕食だった。

ガンボ・ショップ(Gumbo Shop)

ガンボは娘のお気に入りになったようで、毎日食べても飽きないという。

Gumbo Shop 基本情報 住所:630 Saint Peter Street, New Orleans, LA 70116
営業時間:月~水 11:00~21:00、木~日 11:00~22:00
URL:https://gumboshop.com/

セント・ルイス大聖堂のクリスマス深夜ミサ

今夜のハイライトは、セント・ルイス大聖堂(St. Louis Cathedral)のクリスマス深夜ミサ(Midnight Mass)だ。

アメリカ最古の現役大聖堂として知られるこの大聖堂は、ジャクソン・スクエアに面したニューオーリンズを代表するランドマーク。クリスマスのミサは大変な人気で、早めに並ばなければ席が確保できないという情報があった。
深夜0時開始に備え、10時半には並び始めることにした。

大聖堂の前に向かうと、周辺では路上ミュージシャンたちが、ミサに集まる人々を相手に演奏していた。
私たちが着いた頃にはまだ行列ができていなかったが、11時を過ぎる頃には周辺に長い列ができていた。

午後11時15分に扉が開き、人々と一緒に聖堂内へ。

ミサはかなり正式な儀式の形式で進められる。
カトリックのミサに参列したことのない者にとっては、正直なところ、いつ座ればよいか、いつ立てばよいかがわからない場面も多く、終始周囲の様子を見ながら過ごした。
お目当てだった聖歌隊は、姿は見えず、声だけが高い天井に響いていた。

とはいえ、ニューオーリンズという街で、この大聖堂で、クリスマスの深夜に過ごした時間生涯に一度の経験として貴重だったと思う。

セント・ルイス大聖堂のクリスマス深夜ミサ

セント・ルイス大聖堂近くのクリスマスツリー

ミサを終えて外に出ると、大勢の人々が一斉に帰路についた。
フレンチ・クォーター内はまだ人がいたが、カナル・ストリートを過ぎる頃には周囲も静かになった。それでも危険な感じはなかった。

St. Louis Cathedral クリスマスミサ 参考情報
クリスマスイブ:深夜0時開始(午後11時15分開場)
入場:無料(予約不要。ただし早めの到着を強く推奨)
服装:聖堂内なのでノースリーブや短すぎるボトムスは避けた方が無難
注意:カメラ撮影は節度を持って。ミサ中の撮影は控えること
URL:https://stlouiscathedral.org/

翌日のクリスマスは多くの観光施設が休業する(スティームボート・ナッチェズも運休)。バスでの観光ツアーが催行されていたので、それに参加することにしていた。夕食の店も予約してある。

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