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ハワイとディズニー


ハワイもディズニーも大好きとなればオアフ島に行ってアウラニに泊まることで決まり…となりそうだが、本当にそれでいいのだろうか。

アウラニは確かに素敵なホテルだが、いかんせんとても宿泊料が高い。
快適で楽しいプールエリアとビーチ、そこかしこで行われるキャラグリ、TDR並ではないものの、アメリカ基準で言えばさすがディズニーと思える良質なホスピタリティ。そして無料のアクティビティプログラムにショー。
ディズニーが好きなので有れば高くてもがっかりすることはないとは思う。
お金に余裕があれば何度でも泊まってみたいホテルには違いないが、庶民としてはそうそう出せる宿泊料では無い。

アウラニと同程度、もしくはそれ以下で宿泊出来るリゾートホテルはハワイのあちこちに存在する。キャラクターがいないだけで、アウラニと同レベルかそれ以上の充実した施設をもつリゾートホテルにアウラニよりも安く泊まれる場合がほとんどだろう。
だとすれば、ディズニーはディズニー、ハワイはハワイで楽しんだ方が予算を考えれば幸せになれるのではないだろうか。
もちろんアウラニ未体験で、ハワイとディズニー両方好きという方なら一度は泊まってみることをお薦めするが。

ハワイの魅力はあの島(島々)独特の気候と文化だと思う。ゆっくりと流れる時間、穏やかな気候、それらを楽しめるリゾート地らしいホテルがあれば十分。
ディズニーはウォルト・ディズニーが描いた魔法の王国を具現化したテーマパークとしての魅力だと思う。この二つを合わせたアウラニは魅力的ではあるが、そもそも異なる物なので、無理をしてまで(特に金銭的に考えると)一緒に楽しむ必要は感じない。

ゆったりとした雰囲気で優雅に楽しみたいならハワイには格式有るホテルもいっぱいあるし、テーマパークの様な雰囲気が好きならヒルトンハワイアンビレッジの様な巨大リゾートもある。オアフ以外の他島(ハワイ島やマウイ、カウアイ)まで含めるとまさに選び放題だ。
個人的にはハワイ島のヒルトン ワイコロア ビレッジに一度泊まってみたいと思っている。とても広大な敷地内をモノレールやボートが走り、テーマパークとリゾートが好きならとても面白そうなホテルだと思う。
以前アウラニに泊まった時、ワイキキから離れたコオリナにあるせいか、他島のリゾート地の雰囲気に近いと感じた。ワイキキ周辺は買い物や食事に便利だが、ワイキキの喧噪から離れた場所にこそ、ハワイ本来の魅力がある。
マウイ島のハイアットに泊まったとき、ホテルの中庭から見上げた星空は忘れられない。

実際のハワイでハワイの文化と融合することを目指したアウラニには、それなりの価値はあると思うが、世界最大のディズニーリゾートであるオーランドのWDWにもポリネシアン・リゾートというハワイをテーマにしたリゾートがある。実際にはそこがハワイでは無くフロリダであるということだけで、ポリネシアン・リゾートにはアウラニに負けると劣らない魅力があると思う。
ホテルの雰囲気も、プール施設も南国のリゾートらしさを十分に出しているし、何よりもアウラニには無い水上バンガローまで備えている。

ディズニー・ポリネシアン・バンガロー

ディズニー・ポリネシアン・ヴィラ&バンガロー。1泊439ドル〜

なのでディズニーもハワイも好きだけど、どちらかと言えばディズニーという人ならWDW旅行でポリネシアン・リゾートに泊まることがお薦めだ。(デラックスクラスなので宿泊料は高いが、アウラニと比べれば同程度のはず)

私達は今年のオーランド旅行でディズニーをたっぷりと堪能すると思うので、次回はハワイでハワイらしさを楽しむ旅行がしたいと思っている。

オーランド旅行記 目次


準備その25・海外旅行保険に加入 (オーランド)


10日間程度の海外旅行では特別に海外旅行保険に入ることはない私だが、今回のオーランド旅行は約3週間ということで、海外旅行保険を契約することにした。
普段は所持しているクレジットカードに付帯の海外旅行保険(同居家族への補償も含まれる)で十分と思っているのだが、旅行期間が長ければ長いほどリスクも増すわけで、万が一の安心を担保しておくにはクレジットカードの保険内容では不足と判断したからだ。

今回契約したのはジェイアイ傷害火災保険株式会社の「tabihoたびほ」が提供しているクレカプラスというプラン。
クレカプラスは海外旅行保険が付帯するクレジットカード所持者向けに、足りない補償を追加するという保険だ。
クレジットカードの海外旅行保険で圧倒的に不足しているのは治療・救援費用というものだ。つまり病気や怪我で現地で治療を受けた際の医療費を保障してくれるもの。
私の所持しているカードの場合、これは200万円しか保証されないのだが、これでは十分とは言えない。海外ではちょっとした病気の治療でも数百万円になることは珍しくないので、入院や手術といったことになれば数千万円は無いと安心出来ない。

クレカプラスでは治療・救援費用を無制限にアップグレード出来る。
その他の補償はクレジットカード付帯のものを使う。
オプションで航空機遅延、旅行キャンセル費用、旅行中断費用を付けることも出来る。
航空機遅延は現地や乗り継ぎ地で予定外の宿泊費を補償してくれるもので、旅行キャンセル費用、旅行中断費用は被保険者の急病や事故はもちろん、親族の不幸等で旅行をキャンセル、途中で中断となった場合の旅費を補償してくれるものだ。

クレカプラス

海外旅行保険の付いているクレジットカードを持っている人専用のクレカプラス。

保険は使わないで済めばそれに越したことはないが、万が一の場合には無いと困る。
特に海外旅行保険に限って考えれば一番必要になる可能性が高く、他の保険で補えないのが治療費だ。これを補強してくれる保険商品は有難い。

今回のオーランド旅行では既にディズニークルーズのクルーズ保険には加入しているので、クルーズ保険、クレジットカードの付帯保険、そしてクレカプラスとほぼ万全の補償体制になっていると思う。
保険の代金だけで一人合計2万円以上だが、一日に付き一人千円ほどで旅行代金の補償を含めた安心を買っていると思えば、まあ仕方の無い出費かと思う。

オーランド旅行記 目次


米国の入国審査が自動化された


海外旅行に慣れていない人、特に英語に自信がない場合は入国審査を苦痛に感じる人が少なくないと思う。それにタイミングによっては長蛇の列でうんざりすることも多いはずだ。
それらを一気に解決してくれる素晴らしいシステムの運用がアメリカの各空港で順次稼働し始めた。Automated Passport Control(APC)というものだ。

APCは今までも空港でよく見掛けた自動チェックイン機の様な形をした、自動入国審査機だ。
嬉しいことに日本語に完全対応しているので、スタート時に日本語を選択すれば以降の操作を全て日本語で行うことが出来る。

Automated Passport Control(APC)

近未来的なフォルム。車椅子利用者等の場合は機械自体が上下して高さが変化する。

パスポートを読み込ませ、写真を撮り、質問に答えて行き、指紋のスキャンを行う。
つまり今まで審査官を前にやってきた入国手続きの全てを日本語表示の機械相手に出来るわけで、係官相手に慣れない英語の質問や指示に苦労することも無いわけだ。
無事に全ての手続きが完了すると、レシートが排出されるので、それを係員に渡せば完了だ。
APCでは家族単位で一度に手続き出来るので、一緒に旅行している家族全員で機械の前に行って構わない。

パスポートの文字情報もスキャンして表示してくれるが、誤認識されるケースも稀にあるようなので、その時は自分でスペル等を修正できる。
スキャンした内容に誤りがあると面倒なことになるので、確認画面のチェックはちゃんとした方がいい。

日本人旅行者で、このAPCを使った自動入国審査が出来るのは以下の条件に適合している人のみだ。(米国とカナダのパスポート保持者や グリーンカード保持者は無条件に使える)

  • ESTAを事前申請した旅行者であること(ビザを取得しての入国は不可)
  • 2008年以降にESTAでの米国入国をしたことがあること(つまり初めて渡米した場合や前回の渡米が2007年以前の人、2008年以降に渡米していてもESTA利用以外だった場合は不可)

もし条件に合わない場合や、同伴の家族に条件に合わない者がいる場合は従来通りの入国審査を受ける列に並ぶ必要がある。(条件に適合している場合は迷わずAPCを使った方がいい。多少の行列が出来ていたとしても、従来の係官による入国審査に並ぶよりは確実に早いはずだ)
APCを使えないとしても、APC導入によって行列の待ち時間が短縮されているので恩恵には与れる。

無事にAPCの利用が出来ても、出てきたレシートにバツ印が付いた場合は通常の入国審査を受け直さなければならない。バツが付いたからと言って入国を拒否されているわけではなく、何等かの理由で追加の質問を必要と判断されたか、無作為に選出されてしまったかのいずれかだ。

完全に自動化されたとは言っても人の目を使った審査は行われている。
無事にバツの無いレシートを受け取っても、それを係官に渡す際に挨拶程度に簡単な質問をされることもある。「何処へ行くの?」とか「日本人ですか?」等だ。
それに答えられないと「ちょっと待って」ということもあるので無視しない様にしよう。

APCの導入で入国審査の行列や待ち時間はかなり緩和されているとのことだ。
今現在でもアメリカの主要空港の多くで既に設置が完了しているので、今後もどんどん稼働空港は増えていくと思う。(2015年6月現在、日本人がよく利用すると思われるロサンゼルス、シアトル、アトランタ、オーランド、シカゴ、ダラス、デトロイト、ニューヨークJFK、ヒューストン、ワシントン等の空港に設置が完了している)