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米国の入国審査が自動化された


海外旅行に慣れていない人、特に英語に自信がない場合は入国審査を苦痛に感じる人が少なくないと思う。それにタイミングによっては長蛇の列でうんざりすることも多いはずだ。
それらを一気に解決してくれる素晴らしいシステムの運用がアメリカの各空港で順次稼働し始めた。Automated Passport Control(APC)というものだ。

APCは今までも空港でよく見掛けた自動チェックイン機の様な形をした、自動入国審査機だ。
嬉しいことに日本語に完全対応しているので、スタート時に日本語を選択すれば以降の操作を全て日本語で行うことが出来る。

Automated Passport Control(APC)

近未来的なフォルム。車椅子利用者等の場合は機械自体が上下して高さが変化する。

パスポートを読み込ませ、写真を撮り、質問に答えて行き、指紋のスキャンを行う。
つまり今まで審査官を前にやってきた入国手続きの全てを日本語表示の機械相手に出来るわけで、係官相手に慣れない英語の質問や指示に苦労することも無いわけだ。
無事に全ての手続きが完了すると、レシートが排出されるので、それを係員に渡せば完了だ。
APCでは家族単位で一度に手続き出来るので、一緒に旅行している家族全員で機械の前に行って構わない。

パスポートの文字情報もスキャンして表示してくれるが、誤認識されるケースも稀にあるようなので、その時は自分でスペル等を修正できる。
スキャンした内容に誤りがあると面倒なことになるので、確認画面のチェックはちゃんとした方がいい。

日本人旅行者で、このAPCを使った自動入国審査が出来るのは以下の条件に適合している人のみだ。(米国とカナダのパスポート保持者や グリーンカード保持者は無条件に使える)

  • ESTAを事前申請した旅行者であること(ビザを取得しての入国は不可)
  • 2008年以降にESTAでの米国入国をしたことがあること(つまり初めて渡米した場合や前回の渡米が2007年以前の人、2008年以降に渡米していてもESTA利用以外だった場合は不可)

もし条件に合わない場合や、同伴の家族に条件に合わない者がいる場合は従来通りの入国審査を受ける列に並ぶ必要がある。(条件に適合している場合は迷わずAPCを使った方がいい。多少の行列が出来ていたとしても、従来の係官による入国審査に並ぶよりは確実に早いはずだ)
APCを使えないとしても、APC導入によって行列の待ち時間が短縮されているので恩恵には与れる。

無事にAPCの利用が出来ても、出てきたレシートにバツ印が付いた場合は通常の入国審査を受け直さなければならない。バツが付いたからと言って入国を拒否されているわけではなく、何等かの理由で追加の質問を必要と判断されたか、無作為に選出されてしまったかのいずれかだ。

完全に自動化されたとは言っても人の目を使った審査は行われている。
無事にバツの無いレシートを受け取っても、それを係官に渡す際に挨拶程度に簡単な質問をされることもある。「何処へ行くの?」とか「日本人ですか?」等だ。
それに答えられないと「ちょっと待って」ということもあるので無視しない様にしよう。

APCの導入で入国審査の行列や待ち時間はかなり緩和されているとのことだ。
今現在でもアメリカの主要空港の多くで既に設置が完了しているので、今後もどんどん稼働空港は増えていくと思う。(2015年6月現在、日本人がよく利用すると思われるロサンゼルス、シアトル、アトランタ、オーランド、シカゴ、ダラス、デトロイト、ニューヨークJFK、ヒューストン、ワシントン等の空港に設置が完了している)




準備その23・成田エクスプレス予約 (オーランド)


いつも成田空港までは車で行って周辺の格安駐車場に駐めておくか、2週間まで駐車場に車を駐めておけるホテルに全後泊するかしているのだが、今回は3週間以上の旅行期間ということもあり、とても久々に成田エクスプレス、通称NEXを利用する事にした。

荷物は一番大きなスーツケースだけを空港宅配便で事前に成田空港に送っておくつもり。

さて、NEXの予約は乗車日の一ヶ月前から始まる。
JRの「えきねっと」に登録しているので、ネットから予約を行う。
予約するべきNEXを選択し、席を選ぶ。NEXの普通車は奇数番号の席が窓が大きくお薦めとのことなので、その通りに。更に成田方面に向かう場合は進行方向左側の方が若干だが眺めが良いので、それもその通りに。(眺めといってもスカイツリーが見えるのが左側というこらいで大したことはないのだが)
成田空港に到着したら早めに改札とパスポートチェックを抜けられるよう、出来るだけ先頭の号車にする。グリーン車が先頭となるが、普通車は出来るだけ大きな号車番号の方が先頭方向になる。編成にもよるが、今回私達が乗車するNEXの場合、普通車で一番先頭方向になるのは5号車だった。

成田エクスプレス

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「えきねっと」を通して予約した切符は最寄りのJRの駅での受け取りとなる。緑の窓口やびゅうプラザでも良いし、指定席券売機があれば販売機でも受け取れる。

昔はNEXの普通車は対面4人席しかないという不思議な座席配置で、足元が極端に狭くなるのでとても乗りたいと思うような電車ではなかったが、現在は普通に二人がけの席となっている。
なぜ最初からそうしなかったのか不思議だ。

私が乗車する新宿から成田空港第一ターミナルまでは1時間19分。
車で行くのとさほど差はないが、荷物さえ気にならなければ電車の方が楽だと思う。今回は帰国時も大きな荷物は宅配便で成田から自宅へ送ってしまうつもりでいるので、帰りもNEXを利用する予定だ。

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ディズニー・マジカル・エクスプレスの利用


オーランド空港からウォルト・ディズニー・ワールドに向かう場合や、逆にWDWからオーランド空港に行く際に無料で提供されているシャトルバスサービスがディズニー・マジカル・エクスプレス。直営リゾート宿泊予約があることが利用条件。

往復での利用が可能だが、もちろん行きと帰りの片道でも利用出来る。
到着時はまっすぐWDW直営リゾートへ、帰国時はWDW直営リゾートからまっすぐ空港へという利用が基本。裏技になるが、ディズニークルーズ乗船時に、早くポートカナベラル港に着くために利用することも出来る。リゾートから港へのシャトルバスは遅めの到着になってしまうので、早く到着出来る空港からのシャトルバスに乗り継ぐために使うわけだ。

マジカル・エクスプレスは当日のリゾート予約さえあれば、空港から予約無しでも乗車出来る。
オーランド空港ターミナルBサイドの1階(AサイドとBサイドは3階で繋がっている)にディズニー・マジカル・エキスプレス・ウェルカム・センターという名称の受付があるので、そこでリゾート予約番号等を伝えれば乗車出来る。この時に帰りの航空券を提示して帰国時のマジカル・エクスプレスを予約しておくことも出来る。

日本を出発する前に事前予約しておくことも勿論出来る。
ネットで予約の際、航空便情報は番号だけを入力。UA1234なら1234だけでOK。
便名さえ誤りなく記入しておけば、利用便のフライト変更等があった場合もちゃんとマジカル・エキスプレス側で変更、対応してくれる。(米系の航空会社はフライトの変更が日常的に起きる)
ただし便名そのものが変わってしまうと「航空機情報が不明」となってしまうこともあるので、そのような連絡がマジカル・エキスプレスからあった場合はリゾートのフロントやゲストリレーションズに相談しよう。
JALやANAのコードシェア便で到着、出発の際にはそのままの便名ではなく、AAやUA等のアメリカ航空会社での便名を入力する必要があるので、事前に調べておくこと。(JALやANAの便名でも予約出来てしまうが、トラブルの元)

ディズニー・マジカル・エキスプレス

マジカル・エキスプレスはディズニーが運営しているのではなく、実際にはミアーズが運航している。

帰りはチェックアウト前日の午前中までに部屋のドアノブにマジカル・エキスプレス乗車の案内が届けられている。通常は搭乗便出発の3〜4時間前の乗車時間が指定されている。
指定時間の10分前にはバス停で待つ様にしよう。
もしこの案内がチェックアウト前日の午前中までに届かない場合にはフロントに確認すること。
帰りは利用航空会社によってAサイドかBサイドのいずれかに降ろしてくれるので、航空会社を伝えればいい。(この際もANAやJALでは分からないので、実際に搭乗する米系航空会社を伝える)

最後にアメリカ人でも迷うドライバーへのチップについて。
基本的に必ずしも必要ではないのだが、スーツケースの積み卸しをしてくれるので、個数によって支払うのが自然だと思う。降ろした荷物を引き取る際に1個につき1〜2ドルが相場だろう。

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