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出入国自動化ゲート


現在、成田、羽田、中部、関西の各国際空港で出入国が自動で行えるゲートが稼働している。
利用には事前登録が必要だが、出国当日の空港でも登録は行える。
係官による従来の出入国審査はパスポートの写真と当人を見比べる方法で行われているが、自動ゲートでは指紋認証で個人を特定する。
なので、登録時にはパスポート情報の他に指紋を機械に登録することになる。

出入国自動化ゲート

成田空港にある出入国自動化端末。指紋は両手の人差し指で認証する。

この自動化ゲートの利用に年齢制限は無いが、子供の場合は指紋認証がうまくいかない可能性が高くなることは知っておく必要がある。
1往復の旅行の場合は大丈夫だろうが、次回の旅行の際には指紋認証がうまく出来ないということも有り得ると言うことだ。(子供は成長過程で指紋が変化する)

自動化ゲートは混雑緩和の為に導入されたシステムなので、お盆や年末年始といった混雑時期には効果を発揮するが、それ以外の時期で空いている時間帯にはあまり恩恵は無いかもしれない。
ビジネスなどで頻繁に出入国を繰り返す人なら査証ページの節約になるというメリットもあるかもしれない。(自動化ゲートでは基本的に出入国のスタンプは押されない)

行きは良くても帰国時に入国審査が長蛇の列ということも有り得る。そんな時にはサッと自動化ゲートに進めるので、とりあえず登録だけはしておいても損は無いだろう。
登録作業は5分もあれば行える。(成田空港の場合、朝9時〜17時まで、羽田では20時まで登録出来る)一度登録を済ませればパスポートの有効期限まで使える。パスポートが変わった場合は再登録が必要になる。

自動化ゲートの注意点としては、基本的に出国、入国のスタンプが押されないということだ。
記念に欲しい人は勿論だが、海外旅行保険を使う可能性がある人は出入国スタンプがあった方がいい。保険の申請には出入国の記録が必要になるからだ。航空券の控え等で確認出来ることもあるが、パスポートに押印された出入国スタンプの方が確実だ。
自動化ゲートの通過時に係官に申し出てスタンプを押して貰うことが出来るので、必要な場合は忘れずに申し出よう。


準備その28・空港宅配の依頼 (オーランド)


今回のオーランド旅行では自宅から空港まで電車で行くことにしたので、重い荷物は空港宅配を利用することにした。

行きの荷物はANAのサイトを通して提携の空港宅配(ヤマト運輸)を予約。ANAを経由することでマイルが貯まるらしい。
荷物の引き取りは出発の前々日までで時間指定出来る。もちろん指定の日時(時間帯)に自宅まで引き取りに来てくれる。
予約時には搭乗する飛行機の便名が必要なので、そのフライトに合わせて利用ターミナルにある荷物の引き渡し場所まで届けてくれるので、特に利用ターミナルや引き取り時間等を告げる必要はない。
当日、空港に着いたらまずは荷物を引き取り、航空会社のチェックインカウンターで預けるという手順になる。やや手間ではあるが、重い荷物を持って行く事に比べればはるかに楽。(パスポートや航空券類等は宅配を頼む荷物に入れないよう注意)

ANAでは「手ぶらサービス」というものもあって、自宅で宅配会社に荷物を預けたら、目的地の空港までスルーというとても素晴らしいサービスもあるのだが、残念ながらアメリカ行きでは使えない。

帰りも空港から自宅まで大きな荷物は送るつもりだが、手持ちのVISAカードが期間限定で一個目100円で自宅までの宅配を行ってくれる「Visaゴールド空港宅配」というキャンペーンをやっている。今回のキャンペーン期間は2015年7月1日(水)~2015年9月30日(水)となっているので丁度利用出来る期間だ。(ゴールドカード以上でのキャンペーンで対象外のカードもある)
2個目からは15パーセント割引というとてもお得なものなので利用するつもりだ。
利用条件はもちろん対象カードを持っていることと、渡航先で一度はそのカードで買い物や支払いをしていることだ。カードの利用明細の提示が必要になる。
メインで使っているカードはAMEXなので、忘れずに一度はVISAで支払いを行って、その明細をとっておかなければならない。
クレジットカード会社はこの他にも海外旅行の際に便利なサービスやキャンペーンを提供していることがあるので、手持ちのカードで利用出来るものがないかどうか確認してみた方がいい。
抽選ではあるが、期間中に海外で5万円以上使うと5万円のギフトカードが当たるというキャンペーンもやっていた。この手のキャンペーンは事前にキャンペーン登録をしておかないと、自動的には対象にならないので注意が必要だ。

VISAゴールド宅配

ゴールドカード以上だと空港ラウンジサービスも提供される場合が多い。飛行機を使う場合は手持ちのカードを要チェックだ。

この空港宅配の依頼が今回のオーランド旅行での出発前準備の最後となる。
もう後は出掛けるのみだ。

オーランド旅行記 目次


入国審査は難しくない


英語に苦手意識を持つ人が海外旅行に行く際、最初の難関と思うのは入国審査だろう。
結論から言ってしまえば何も恐れることはない。観光旅行で行った場合、余程の不備(ESTAの未取得等)でもない限りは絶対に通過できる。
もし何一つ英語で返答が出来なかったとしても、入国審査官は言い方を変えたり、ゆっくり言ったり、何とか答えられる様にしてくれる。それでもダメな場合は片言でも日本語を話せる人間を呼んできてくれる。
しかしそんなに手間も時間もかけたくないだろうから、以下のポイントさえ覚えておけばいい。

まず家族は一緒に審査を受けられる。同一の目的、滞在期間のファミリーなら皆で一緒に行って構わない。
アメリカの場合、入国審査と税関は、乗り継ぎがある場合は最初のアメリカ到着地で行われる。
国際線を降りれば全員が入国審査場を通過するので、皆についていけば問題ない。
入国審査場では米国市民と外国人とに列が分かれている。大抵米国市民の列が空いているが、空いているからといって間違えて並ばない様に。NON-US CITIZENというのが並ぶべきラインだ。

混雑時等は米国市民の入国がほぼ完了すると、外国人も米国市民の列も使うように指示されることもある。

アメリカ入国審査

外国人旅行者の列。NON-CITIZENと書いてある

自分の番が来たら「ネクスト!!」と声を掛けられたブースに行く。
質問されることを最少にする為に全ての必要書類をパスポートと一緒に出してしまおう。この際、せめて「ハロー」くらいの挨拶と一緒に提示した方がいい。
提出しろ、見せろと言われる書類は基本的にはパスポートの他、税関申告書だけだが、帰りの飛行機について尋ねられることも多いので、帰国便のチケット(Eチケットのプリント)も一緒に出してしまっていい。乗り継ぎの場合は目的地までの航空券か搭乗券も出しておこう。

以上の書類が出ていれば乗り継いで何処へ行くのか、帰国の便は決まっているのかは分かるので質問は最小限になるはずだ。

さて質問内容だが、何かを怪しまれたりしていなければ以下の質問事項だけで済むはずだ。

  1. 渡航の目的
  2. 期間
  3. 滞在先
  4. 職業
  5. 申告する物があるか

1は一般的にはWhat’s the purpose of your visit?と聞かれるが、この通りに聞いてくれるとは限らない。言葉にWhat’s、purpose、visit、が入っていれば目的を聞かれていると思っていい。たまにBusiness or pleasure?といった簡単なセンテンスで聞いてくることもある。
答えはSightseeing.やOn vacation.となるが、Business or pleasure?と聞かれていればpleasureでいい。

2はHow many days will your stay be?等と聞かれる。時には滞在期間ではなく、いつ帰るのかという聞き方をされる場合もある。how long、when、how many days、until whenが入っていれば期間を聞いていると思っていい。4 days.やa week.等と期間を答えよう。When will you return to your country?等と帰国日を聞かれたなら帰国便のチケットを指さしてその日付を言えばいい。

3はWhere are you going to stay?等と聞かれる。where、address、hotel等が入っていればこの質問だ。簡単にAt a hotel.と答えれば良いが、もちろんホテル名を言っても構わない。

4はWhat is your occupation?等と聞かれる。occupationが入っていれば職業を聞かれているのだ。会社員ならI’m an office worker.学生ならI am an student.自営業ならself-employed 等と答えよう。専業主婦ならhousewifeだ。無職でも無職とは言わない方がいい。

5はDo you have anything to declare?等と聞かれる。declareと言われたらこれを聞いている。あるなら正直にYesと言って税関申告書に記入した内容を指し示そう。普通はNoでいい。

アメリカの場合は以上の質問の前か後に指紋の採取と顔のカメラ撮影がある。Press four fingers on your right hand, please.等と言われる。 fingersやright handと言った単語は聞き取れると思う。まずは右手から親指以外の4本をスキャン、次に親指、そして左手の親指以外の4本、そして親指という順番だ。
Look at the camera, please.等と言われたらカメラを真っ直ぐ見よう。cameraという単語は聞き取れると思うし、審査官が顔の方にカメラを向けるので分かるはずだ。
眼鏡をかけていると外す様に言われることもあるので、予め外しておくといい。

審査が終わればパスポートにスタンプを押して返してくれる。Thank youを忘れずに。

その後は税関審査だが、申告する物がなければ簡単だ。
ターンテーブルから荷物をピックアップしたら、係官に税関申告書を手渡すだけで通れる場合がほとんどだ。
間違っても申告するべき事項があるのに面倒だからと誤魔化したりはしない様に。万が一ばれたら「忘れていた」では済まない事態になる可能性がある。

もし乗り継ぎの場合は税関を出てすぐの場所に再預けのカウンターがある。自分が搭乗する航空会社の係員に手渡そう。ここで預け直しをしないで外に出てしまうと厄介なので、乗り継ぎの場合は税関を通過したらすぐに再預けということを忘れずに。

係官は英語に不自由な外国人観光客には慣れている。やましいことが無ければ何も恐れることはないが、事前に予習をしておけばスムーズになるはずだ。
年に一回程度以下の海外旅行で、滞在も一回につき1ヶ月以内なら特に厳しく質問されることもないだろう。
もし年間に頻繁に海外旅行をしている場合や、滞在期間が観光目的で許可される最長の3ヶ月間に近い場合等は、入念な審査をされることもあるので、そんな人はある程度の英語力を身に付けておくことをお薦めする。