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ディズニークルーズのドレスコード


クルーズ船といえばお洒落が必要というイメージがあるが、ディズニークルーズはカジュアルクルーズに分類される。
ディズニークルーズのオフィシャルサイトのアナウンスと、実際に参加した人達の旅行記などを参考に、実際のところどの程度のドレスアップが必要なのかを調べてみた。

まず日中はとことんカジュアルで問題は無いようだ。つまりTシャツ短パンで問題ない。
問題はディナーだろう。
3〜5泊のショートクルーズではクルーズカジュアルを基本に、オプショナルドレスアップが一日、パイレーツナイトが一日となっている。
7泊以上のクルーズではフォーマルナイトがある。

クルーズカジュアルは短パン、タンクトップ、水着は遠慮してと書いてあるので、長いズボンにちゃんと袖のあるシャツならいいと解せる。
ジーンズもダメと言っているサイトもあるが、ディズニークルーズの公式のアナウンスにはジーンズ不可という記述は無かった。
実際にディナーの風景写真や動画等も観てみたが、アメリカ人達は実に自由な感じだ。Tシャツに短パン、サンダルという格好の人もいるので、裸でも無い限りは追い返されるということはなさそうだ。

まあ一般的に推奨されるクルーズカジュアルとは、長いズボン(ジーンズはカジュアルすぎ)に、襟の付いたシャツ(アロハやポロシャツで可)といったところの様だ。
女性ならワンピースかブラウスにスカートなら問題なさそうだ。

次いでオプショナルドレスアップだが、任意なので上記のクルーズカジュアルで構わない。が、お洒落したい人はこの日にどうぞといった感じだ。
フォーマルを指定されているわけではないので、ジャケットを羽織ればノーネクタイでも十分だし、もちろんスーツにネクタイでも問題ない。もっとお洒落したければタキシードに蝶ネクタイでもいいわけだ。女性ならドレスだろう。

パイレーツナイトは海賊風の仮装をどうぞという日だ。アメリカ人達の写真や動画ではかなり気合いの入った扮装も多い。何処で買ったのかという様な本格的な海賊衣装に身を包んでいる人から、ドレスシャツの胸元をワイルドに開けて、眼帯を付けている人、普通のクルーズカジュアルに海賊のバンダナ(クルーズで配られるらしい)だけの人、全く普通の人…。
つまり扮装をするか、クルーズカジュアルでいい様だ。

ショートクルーズなら以上の準備(靴も忘れずに)をすれば問題ないが、一週間以上のクルーズの場合はフォーマルが必要になる。最低限スーツにネクタイは持参する必要があるだろう。女性はドレスだ。
そしてショートクルーズでもローテーションダイニングだけではなく、レミーやパロでの夕食を予約する人は、上記のオプショナルドレスアップ以上の服が必要になる。つまり最低限ジャケットは必要だ。

ディズニークルーズのディナー風景

子供達はディナーでもTシャツ等、いたって普段着が多い。しかしドレスアップ必須の場合は子供もそれなりの服が必要かと思う。

ローテーションダイニングでのオプショナルドレスアップが任意である5泊以内のクルーズでは、クルーズカジュアルさえ用意すれば問題はないということになるが、せっかくなので推奨される服装をした方がいいと思う。
ドレスアップの日はサーバー達もそれに合わせているし、キャラクター達もドレスアップしている。一緒に写真に納まるなら、自分達もそれに合った服装の方がいいだろう。
日本人は着物に挑戦してみてもいいかもしれない。(自力で着られるなら)
浴衣はフォーマルではないのでドレスアップ以外のクルーズカジュアル着ることをお薦めする。


幼児連れの海外旅行


子供との海外旅行(航空機を使う)は何歳くらいから可能なのか?
答えは生後8日〜で多くの航空会社がOK…なのだが、実際問題としてはどうなのだろう。

私が娘を連れて始めて海外旅行に出掛けたのは3歳の時のグアム。
飛行時間は3時間40分前後だ。
それまでに新幹線等で3時間程度の移動であれば他の乗客の迷惑にもならず、子供の負担はもちろんのこと、私にとっても特に負担にならないことを確認してからグアムに行くことを決めた。

個人差もあるし、2歳程度で大丈夫な子もいれば、4、5歳になってもじっとしていられない子もいるだろう。あくまでも娘の場合は3歳で大丈夫になったということだ。
よく子供がじっといられない、ぐずるのは当然等と言う人がいるが、当然と分かっているならば周囲に迷惑のかかる様なことは控えるべきだと思う。
国際結婚の里帰り等でどうしても長時間のフライトに乳幼児を連れて乗らなければならないという場合もあるかもしれないが、観光旅行の為に無理をするのはいかがなものかと思う。
親しい友人にフランス人と結婚し、パリに住んでいる女性がいるが、子供が小さいうちは日本の両親にパリまで孫を見に来てもらっていた。
子連れでの日本への里帰りを始めたのは子供が4歳をすぎてからだそうだ。
パリと日本の間のフライト時間は約12時間。妥当な判断だと思う。

飛行機というのはとても体に負担のある乗り物だ。
大人でも体調の優れない時や、気象条件の良くない場合の離着陸では気分を悪くすることも多い。
1万メートルもの上昇と下降での気圧差(与圧されているとはいえ、飛行中の機内は0.8気圧程度)は結構なものだ。特に生後間もない場合には心臓にもかなりの負担がかかることが知られているし、気圧差により腸の中のガスが膨張して、お腹が張りやすくなり、腹痛を起こすこともある。
赤ちゃんや幼児は耳管自体が狭いので大人よりも耳が痛くなりやすく、耳管が狭いと耳抜き自体がうまく出来ないということも知っておこう。
これらを考えると、体調の異常を言葉で伝えられる年齢に達していない子供のフライトはかなりリスクがある。

赤ちゃんは自分が何処に行くかなど認識出来ないので勿論だが、子供が小さいうちは、旅行であれば行き先がどこでも楽しいはずだ。国内か海外か等は子供にとっては問題ではない。
海外旅行で外国に行く、そしてそれは国内とは違った楽しみがある等と認識出来るのは早い子でも5歳以降ではないだろうか。なので、乳幼児連れの海外旅行は親の楽しみでしか無い。

以上の理由から子供を連れての海外旅行はある程度の年齢までは控えるべきだと思う。
ある程度とは何歳くらいかはそれぞれだろう。少なくとも自分で歩ける、自分の状態を言葉で伝えれるようになってからが良いと思う。

しかしどうしても行きたいのだという方へのアドバイス。

幼稚園入園前くらいの年齢で、観光目的で、行き先を選べるならせいぜいハワイくらいからにするのがいいと思う。乗り継ぎを含めて14時間以上はかかるフロリダ旅行の様なものは小学校入学以降にした方が無難。

小さな子供連れての海外旅行では大人だけの旅行よりも注意が必要だし責任も大きい。
もし両親ともに英語力に自信がないなら、万が一の場合にも日本語で対応して貰える可能性の高い行き先にするべき。(ハワイやグアム等)
英語であたふたしてしまう様な両親が乳幼児を連れてアメリカ本土へ…等と言うのはリスキーだ。
もしもの為にも最低限の英会話は勉強しておくくらいの覚悟で計画してほしい。
更に海外旅行保険は疾病治療費用が十分なものに加入しておくのが安心。

長時間のフライトは出来るだけ条件の良い(直行か否か、乗り継ぎの場合はその利便性)ものを選ぶこと。座席指定が事前に出来る事は最低条件だ。
最新の航空機ならオムツ替えスペースを用意した広いトイレがあるので、そういう機材を使ったフライトを選び、そのトイレに近い位置の座席にすると便利だ。
離乳食やキッズミール、アレルギーがある場合はその対応食等を事前リクエストすることも忘れずに。
間違っても安さ重視でフライトを選択するようなことはしない方がいい。

赤ちゃんの場合にはバシネット(飛行機用のベビーベッド)をリクエストしよう。もし事前リクエストが出来ない場合は早めにチェックインして確保出来るようにするべき。バシネットは取り付けられる座席が限られているので、座席はバシネット取り付け可能な席を確保しておく必要もある。
バシネットが使えるかどうかで赤ちゃんはもちろん、両親の負担は大きく違う。

バシネット

航空会社によるが大概の場合10キログラムまでの体重には対応している。使えるのは安定飛行中のみで、シートベルトサイン点灯時は親が抱く必要がある。

耳抜きが出来ない、苦手な子供のためにガムやキャンディーを用意しておこう。
着陸体制に入ったら、すぐに噛ませる、舐めさせることで耳の痛みを緩和させることが出来る。(効かない場合もあるが)
赤ちゃんの場合にはおしゃぶりや授乳で対処するといい。

お絵かき帳、携帯ゲーム機等の退屈防止グッズも忘れずに。機内エンターテインメントに子供の好きなプログラムがあるかどうかも確認しておけばベスト。

子供の負担を減らすことは勿論だが、国際線の長距離路線はビジネスで搭乗している乗客も多い。
周囲の乗客の安眠を妨げたりすることが無いように配慮することも親の責任。
万全の準備と計画で旅行して欲しい。


アメリカでのマナー


日本人は一般的にマナーが良いと言われている。
しかしそんな評価がされるようになったのは最近のことだと思う。
私が海外に行き始めた頃は日本人どおしでも評判のよろしくない、所謂「日本人団体旅行客の横暴」が問題視されていた。ちょうど昨今の中国人観光客の様な状態だ。
ここらへんは社会の成熟に関係があるのだと思うが、せっかく評判の良くなった状態は是非とも維持していきたいと思う。

外国とはいえ、そこは同じ人間どおしなので、常識的な行動をしている限り、神経質になることもない。ただ、日本の状況とは異なる点もあることは事実なので、いくつかアメリカでのマナーを列記してみる。

レストランで一人一人が別々に支払うのはマナー違反。

よく日本人は割り勘ということをするが、これをするならテーブルで自分達で行って、店にはまとめて払うべき。店側に計算させるようなことはしない。

ウェイター(ウェイトレス)を大きな声で呼んではいけない。

遠くにいる場合は声を大きくしなきゃ分かってもらえないと思うかもしれないが、あちらはちゃんと気にしているので大丈夫。ちゃんと見て軽く手をあげれば気付いて貰える。

スープをいただく時は音をたてない。スープ皿を持ち上げない。

これは分かっている人は多いと思うが、とにかく食事中に口から音の出ることは嫌われるので、注意。お味噌汁の様に持ち上げて飲んだりしないように。

ナイフとフォークの使い方はあまり上品にしなくても良い。

フォークの背中にライスを乗せて食べる日本人は器用だと思われるだけで、悪い事ではないのだが、そんなふうにして食べるアメリカ人は滅多にいない。ナイフとフォークを両手に持って食べるのはいちいち切り分ける必要のある料理だけ。それも最初に切ってしまったら、ナイフは置いてしまってフォークのみで食事をする人が多い。もちろんフォークの背中に乗せたりはせず、すくって食べるライスの様なものはスプーンと同じようにして食べる。

食べ物を他の人に回す場合は時計回りが暗黙の了解。

相席になるディナーショーとかで、そのテーブルの人で分け合う物は、時計回りに回せば良い。誰かが最初にとったら、そこから左へ廻ってくる。

鼻水をすする音はいやがられるが、かむ音は大丈夫。

食事中に音を出さないというマナーがあるにも関わらず、なぜか鼻をかむ音はOKの様で、レストランでも皆遠慮無く豪快に鼻をかむ。しかもハンカチで。(ティッシュは持っていない人が多い)すするよりはその方が良いらしいので、鼻をすする音を出すくらいなら、遠慮無くかんでしまおう。

レディファーストは想像以上に徹底されている。

有名な話なので知っていると思うが、かなり徹底されている。これを出来ない人はちょっとおかしな人と思われるので注意しよう。当たり前の行為なので、女性は「サンキュー」と言って遠慮せずに優先して貰おう。

手を口に当てて笑わない。手を口に当てるのは咳やクシャミをする時だけ。

日本では上品な行為だが、アメリカというか、日本以外では、笑う時に口を隠すのはかなり奇異に見えるらしい。

エスカレーターでは左側に立ち、右側を空けておく。

東京と同じと覚えておけば間違い無い。まあ、前の人達を見ればすぐ分かると思う。

手動で開けるドアは後ろの人の為に押さえておく。

これは最近は日本でもする人が多くなったが、アメリカではずっと当たり前の行為。日本では直後に人がいなければドアを押させる人はいないが、アメリカではかなり間隔があっても後ろから来る人がいれば押さえて待つ人が多い。(もちろん大都市ではこの限りでは無い)

とにかく謝る

アメリカは訴訟大国なので滅多に謝らないという噂があるが、あれは嘘。もしくは交通事故等の特種なケースの話。彼等は多分、日本人よりもよく謝る。どんなに混んだ場所でも誤って人を押してしまったり、ぶつかってしまっりすれば必ず「ソーリー」と謝る。混んでいるのだから仕方ない等という風に無言で知らん顔する人は滅多にいない。劇場や映画館等で座っている人の前を通るときも必ず「エクスキューズミー」と声をかける。無言で通ったりするのは変な人。

アメリカでの挨拶

これも日本人以上に挨拶を交わす。特に観光地なんかでは見ず知らずでもよく挨拶を交わす。エレベーターで一緒になった時、ただ道をすれ違う時に目が合った時、とにかく挨拶。店に入った時も店員は「いらっしゃいませ」ではなく「気分どう?」と言ってくる。黙っているのは変なのでちゃんと挨拶は返そう。「気分どう?」と聞かれたら、実際の気分に関わらず「グッド」でいい。
店員から品物を受け取った時も必ず「サンキュー」と言おう。あちらではお客様は神様ではなく、「売ってくれてありがとう」「買ってくれてありがとう」というフィフティーフィフティーの関係だと知っておこう。

他人に物を渡す時、軽く投げて渡したりする事は一般的に行われる。

失礼な行為に見えるが、それが普通なので失礼だ等と憤慨しないように。

警察官や警備員との記念撮影。

いかつい警官やガードマン等と一緒に記念写真をお願いしたいという場合、大抵は快く応じてくれると思うが、その時にしてはいけないことがある。それは彼等が携帯している拳銃側に立つこと。
腰のホルスターは目立つ(かなり大型の拳銃を下げている事が多い)ので、すぐに分かると思う。その反対側に立つようにしよう。

トイレの順番待ちは入り口付近で。

日本でも最近はこういうふうにしていると思うが、アメリカでは以前からこれが普通。間違っても個室ドアの前まで行って出てくるのを待ったりしないように。
入り口付近を先頭にした列で待ち、先に来た人から順番に空いたトイレに入る。男性用も同様。

トイレのドアは開けっ放しにしている家が多い。

旅行者が個人の家に行くことはあまり無いと思うが、もしそういう機会があった時は注意しよう。トイレのドアが閉まっていれば使用中、それ以外は開けておくという家が多い。トイレを借りたときにドアが開いていればほぼ間違い無くそういうことなので、自分が出たときも開けておこう。

ハワイ旅行

路上パフォーマーの写真を撮るなら、必ずチップを。それもマナー。

以上、一部を除けば日本人でも合点のいくマナーが多いと思う。
旅の恥はかきすてなんてことは言わずに、郷に入れば郷に従えで旅をしてほしい。