今回食べに行ったバフェ[ベガス・ロス旅行記07]


ラスベガスの食事と言えばやは各ホテルのバフェ。(日本で言うところのバイキング)
嘗てはカジノ客に安く早く食事を済ませてもらって、カジノに費やす時間を増やさせるという目的を持っていたバフェだが、最近はバフェの価格設定もどんどん上がってきて、格安で食べられるという感じではなくなってきた。
それでも好きな物を好きに食べられるバフェの魅力は今でも健在。(言葉の心配があまり無いと言うのも非英語圏からの旅行者にとっては魅力)

今回、バフェが以前と変わったと感じたのは、総じて値段が高めになっていることの他に、飲み物がセルフサービスになっているバフェが多かったこと。
以前(14年前に来たとき)は、どんな格安バフェでも飲み物のオーダーはウェイター、ウェイトレスにというのが当たり前だったが、今は日本のファミレスのドリンクバイキング同様に、自分で各種マシンで注ぐというタイプが増えていた。

今回利用したバフェは以下の通り。

  • プラネットハリウッドの「スパイス・マーケット・バフェ Spice Market Buffet」
  • ルクソール「ザ・バフェ・アット・ラクソー The Buffet at Luxor」
  • ウィンの「ザ・バフェ・アット・ウィン The Buffet at Wynn」
  • マンダレイベイの「ベイサイド・バフェ Bayside Buffet」
  • パリスの「ル・ビレッジ・バフェ Le Village Buffet」
  • アリアの「ザ・バフェ・アット・アリア The Buffet at Aria」

宿泊したエクスカリバーのラウンドテーブルバフェはストリップにある大型ホテルのバフェとしては格安なことで有名なのだが、メニューも味もそれなり…ということで今回はパスした。
ただ、本当に安いので、パンケーキにスクランブルエッグといった定番のものを好きに食べられれば十分といった朝食とかなら利用価値はかなりあると思う。
エクスカリバーと対照的にベガスで最高のバフェとして有名なシーザースパレスのバッカナル・バフェも気になっていたがパスした。高級レストラン並みのメニューと味と大評判だが、値段もバフェとしてはかなり高額。(とはいってもフルサービスの高級レストランに比べれば安いけど)そしていつもかなり混んでいるらしい。(次回ラスベガスに行くことがあれば、その時には行ってみたいと思う)

スパイス・マーケット・バフェ

このバフェがあるプラネットハリウッドホテルは嘗てアラジンという中東をイメージしたホテルだったので、その名残が残っている。
各国の料理が揃っているということで人気のバフェで行列必至とのことだったので、早めの時間にディナーに行ってみた。ここだけではなくいずれのバフェも時間をずらせばあまり並ばずに利用出来たので、朝食なら早めの7時頃か遅めの10時以降、昼食なら13時半以降、夕食なら18時前とかに行けばいずれも15分以内でテーブルに案内して貰う事が出来た。
人気のバフェで値段も手頃ということで期待していたのだが、店内はやや暗く古さもあってあまり居心地がいいとはいえず、味もイマイチという印象。
もっともメニューが充実するはずのディナーでこれでは、朝食やランチではもっとがっかりなのでは(その分安いとは言え)と思う。
ということでここはもう再訪することもないと思う。今回利用した中では一番がっかりなバフェだった。

スパイスマーケットバフェ

その名に相応しくタコス、ナンにカレー等々、スパイシーな料理は豊富だった印象。

ザ・バフェ・アット・ラクソー 

宿泊したエクスカリバーのお隣、館内通路で行けるルクソールホテルのバフェ。ルクソールの現地での発音はラクソー。
ここもエクスカリバーほどではないものの、界隈では手頃な料金で有名なバフェ。これといった特徴もないバフェなのだが、店内は清潔な感じで照明も明るく、雰囲気は悪くない。
特別美味しい料理もないが、不味いということもなく、メニューは平均的なものがそれなりに揃っているので悪くないと思う。
ディナーで使うにはちょっと物足りないのかもしれないが、朝食やランチなら値段とのバランスも考えるとかなりお薦めなバフェだと思う。我々は朝食で利用したので満足度は高かった。

ザ・バフェ・アット・ウィン

ウィンホテルの中の高級バフェ。値段も高めだが、味も通常のバフェとは一線を画すと評判で、今回我々が行ったバフェの中では最も値段の高いバフェ。一番安く利用出来る朝食で行ってみた。
評判通りの高級で明るい雰囲気。バフェではあるが、高級ホテルでの優雅な朝食という感じを十分に味わえる。
料理も朝食だというのにかなり凝ったものが並んでいて、盛り付けもお洒落。朝からこれならディナーは相当なものが食べられるのではないかと思う。
味、雰囲気共に今回利用したバフェの中では一番だった。

ウインのバフェ

一つ一つが小皿にのった料理も多く、料理の種類が豊富。

ベイサイド・バフェ

マンダレバイホテルの中のバフェ。同ホテルでのショー、「マイケルジャクソン ONE」の鑑賞前にディナーで利用した。
ラスベガスのバフェは窓の無い店が多いのだが、ここはベイサイドという名に相応しくプールサイドにあって窓の開口も大きく、明るく清潔な感じが魅力。(今回利用しなかったが、フラミンゴホテルのバフェも大きな窓を持っていて雰囲気は似ている)
メニューと味は平均的。料金も安くは無いが高くもないという平均的なレベルなので、店内の良い雰囲気を考えれば全体的に悪くないと思う。
しかし特別な特徴もないので、マンダレイベイに用事があるか、ここと近いホテル(エクスカリバーやルクソール)に宿泊してるという場合に利用するのがいいと思う。

ル・ビレッジ・バフェ

パリスの中にあり、パリの街角を模したテーマレストランのような作りで人気があるバフェ。ここも行列必至と言われていて、有料で行列をショートカット出来るファストパスのようなものまで販売されいている。が、ここも早めに(17時ちょい前頃)ディナーに行ったので、待ち時間無しで着席できた。
パリというバフェのテーマに沿ってフランス料理風のメニューが多く提供されいるが、味はイマイチ。あくまでも雰囲気を楽しむバフェだと思う。
デザートもフランス風のもの(クレーム・ブリュレやクレープ等)が多く提供されていて、それらは甘さも適度で美味しいので、デザート好きなら満足度は高いかもしれない。

パリスのバフェ

パリの街角風の店内。ビストロの店内を模したような部屋の中のテーブルもある。

ザ・バフェ・アット・アリア

アリアホテルの中にあるバフェ。やや高めの料金設定だが、人気のバフェということで昼食で行ってみた。新しいホテルの中のバフェなので明るく、清潔感もあって雰囲気は良い。
メニューも豊富で味もレベルが高く、人気なのも頷ける内容。だが、同じ高級バフェとしてはザ・バフェ・アット・ウィンを経験してしまっているので、それに比べるとインパクトは薄い。(値段の違いはあるが)

ということで、今回利用したバフェの中で一番良かったのはザ・バフェ・アット・ウィン。
もう行く事はないかな…と思うのはスパイス・マーケット・バフェという感想。

バフェでもチップは必要なのだが、今回、飲み物もセルフサービスというバフェが増えていたこともあり、どの程度のチップが妥当なのか迷った。以前はアルコールなど別料金の物を頼まない限りは、一人当たり2ドル程度をテーブルに残せば良いのではないかと考えて、そうしていたが、今回は同じバフェでもサービス内容に違いがあるので。
飲み物もセルフサービスの場合は今まで通り一人につき2ドル程度(二人なので小銭の持ち合わせによって3〜5ドル)を、飲み物をオーダーで運んでくれる場合は合計料金の約15パーセント(バフェなので二人で50〜100ドル程度が合計料金だから、チップは8〜15ドル程度)を置くようにしたが、バフェのチップはアメリカ人でもかなり意見の分かれる問題の様なので、これはあくまでも私個人の意見で決めた額。

 




鑑賞したラスベガスのショー[ベガス・ロス旅行記06]


子連れのラスベガスではショー鑑賞がメインの楽しみ方になる。
今回セレクトしたショーは以下の通り。

  • ザ・ビートルズ LOVE (シルク・ドゥ・ソレイユ)
  • O (オウ) (シルク・ドゥ・ソレイユ)
  • マイケル・ジャクソン ONE (シルク・ドゥ・ソレイユ)
  • エグゼヴィア・モーティマーのMagical Dream
  • ハウス・オブ・ブルースでのゴスペルブランチ

いずれのチケットも出発前にネットで購入した。それぞれのショーを開催しているホテルのサイトに行けばショーチケットを購入出来るページが用意されていて、座席位置まで指定、確認した上で購入出来る。
ネットを通してM lifeのメンバー登録を済ませておけば、各種割引オファーもあるので、格安でチケットを購入することも可能。ラスベガスのホテルグループではMGM系列のM lifeとハラーズ系列のトータルリワード(Total Rewards)が利用出来るホテル数等から2大グループと思われるが、トータルリワードのホテルショーではメンバー登録しただけのゲストへのショー割引は発見出来なかった。対してM lifeはショーのディスカウントは豊富にされていた。(M lifeについてはこの記事の後半で詳しく触れている)
オンライン購入のシステムはほぼどのショーもTicketmasterという所のシステムを使っていて、自宅でプリントするか、スマホに入れられるかのどちらか。チケットを郵送というのもあるが、日本人の場合は利用出来ないか、出来るとしても送料等が追加でかかってしまうので、自宅プリントかスマホにチケットデータを入れるかのどちらかがベスト。
いずれにしても発行されたチケットにはバーコードが付いていて、現地でチケット引き換えなどの手間もなく、そのまま入場出来る。
ショーだけでは無く、マンダレイベイの水族館等、各種のアトラクション等のチケットもTicketmasterを使ったシステムでオンライン販売されていて、それらもプリントアウトしたものやスマホの画面を提示すればそのまま入場出来る。

Ticketmasterのチケット

Ticketmasterで発行されたチケット。(自分でプリントアウトしたもの)各種のクーポン券なんかも付いている。会場では半券を切り取る…ではなくて、バーコードをスキャンで入場出来る。(スマホ版も同様)

ショーチケットは日本の旅行代理店や現地の日本語代理店等が手配を代行していたりするが、ネットで直接買える現在では、ごく一部のプレミアムチケット等を除けば、手数料(それも安くは無い)を払ってまで頼む必要は無いと思う。
もし旅程に余裕がある場合や、その日に観られるショーを何でもいいから観られればいいといった場合には、空席のあるショーを安く売り出す専門のチケットショップ(TIX 4 TONIGHT等)がストリップ(ラスベガス大通り)のあちこちにあるので、それを利用するのもアリだと思う。

ザ・ビートルズ LOVE
これはシルク・ドゥ・ソレイユのショーで、ミラージュで上演されている。ミラージュはMGM系列なので、M lifeのメンバーシップと紐付けたMyVegasという無料のスマホゲーム(PC版もあり、スロットやブラックジャックが出来る)で貯めたポイントを使い、2枚購入で50パーセント割引という特典を使って購入した。つまり1枚分無料ということ。
こういうポイントを使ったチケット入手でも上記のTicketmasterから普通に買う時と同様に座席指定まで行えて、チケットを入手出来る。
ポイントによって座席のカテゴリーが違ったりするので、出来るだけたくさんのポイントを必要とする特典と引き換えれば、良い位置の席を選択出来るようになる。(もちろん特典では指定不可のカテゴリーもある)
ザ・ビートルズ LOVEは娘が一番観たいと言っていたショーなので、真っ先に貯めに貯めたゲームポイントで良い席のカテゴリーの2枚購入で50パーセント割引という特典と引き換えておいた。

ショーの内容は全曲ビートルズの楽曲を使い、曲のイメージから創作されたシルクのパフォーマンスが繰り広げられるというもの。
曲はこのショーの為に新たにアレンジ、編集されたもので、ポール・マッカートニーやオノヨーコ等も制作に関わっている。
ビートルズ好きには満足この上ないショーで、以前からビートルズが好きだった娘は、滞在中にもう一度観たいと言っていた。(それは無理と言って諦めさせたが)
ショー会場の入場口からユニオンジャックが輝き、ショーグッズを売るショップも大盛況だった。
が、満席という状態ではなかったので、同じシルク・ドゥ・ソレイユのO(オウ)とかと比べればチケットは入手しやすそうだった。(当日でも余裕で買えそうだった)

LOVE

ミラージュのエントランスからショー会場の途中にあるイエローサブマリンのオブジェ。エントランスには赤い電話ボックスも置かれ、LOVEがホテルの看板になっている事が分かる。

かつてミラージュといえばホワイトタイガーのイリュージョンショー、ジークフロイド&ロイが看板だったが、現在はこのLOVEが大きく看板になっている。

O (オウ)
言わずと知れた、多分ラスベガスのショーの中でも最も有名で今でも一二を争う人気のショー。
私は今回で4度目くらいの鑑賞だが、観る度にチケット料金が上がっていることに驚く。もうスタートして10年以上は余裕で経っているのに、チケット料金が上がり続けているということは、人気が衰えないということだろう。実際、このOもMGM系列のショー(ベラージオホテル)だが、M lifeの割引オファーは他のショーほどは出ていなかった。
これと似たコンセプトのLe Reve The Dream(ルレーブ)というショーも素晴らしいという噂を聞いていたのだが、嘗て観てとても感動したこのショーを娘にも見せたいという理由からOを選択した。

もう古い部類に入ってしまったショーなので、嘗てほどの感動を味わえるか不安もあったが、このショーの魅力は不変だった。多少細かい部分に演出の変更も見られたが、基本的には全く変わっていないのに、何度見ても素晴らしい。娘もとても感動したようで何より。高いチケット代(M lifeの割引があるチケットを購入したがそれでも高い)を入手した甲斐があった。
シルク・ドゥ・ソレイユでは他にKA(カー)も気になっていたが、LOVEとOは絶対、シルク・ドゥ・ソレイユはあと一本だけと決めていたので(予算と日程から)、評判と人気度からあと一本はマイケルジャクソン ONEにした。まだ観ていないシルクのショーとしてはズマニティもあるが、これは成人指定なので、今回の旅行ではパス…。

マイケル・ジャクソン ONE
LOVEと同じ様なコンセプトのシルク・ドゥ・ソレイユによるショー。LOVEはビートルズだが、こちらはMJことマイケル・ジャクソンの楽曲、そして特有のダンスを全編に織り込んだもの。マンダレイベイホテルで上演されている。
チケットの売れ行きではOに匹敵すると言われているショーで、なるほど料金もOに匹敵している。このショーはM-lifeで割引オファーされている日程と合わず、定価(定価と言ってもラスベガスの多くのショーは日によって料金設定が変動する)で購入。一番後ろから2番目という席だったが、それでも一人100ドル以上した…。
映像が左右の壁面にも映し出されるので、結果的に後方の席の方が見易い印象だったが、パフォーマーの表情などは見えないので、やはり真ん中辺りがいいことは確か。(前方は見難いと思う)
マイケル・ジャクソンの曲もダンスも素晴らしいことは確かだが、全体的にダンスパフォーマンスという印象が強く、シルク・ドゥ・ソレイユらしさはかなり薄かった。LOVEの様なシルク・ドゥ・ソレイユらしい解釈、表現といったものが少ないので、マイケル好き向けのショーというのが素直な感想。
ということで今回観たシルク・ドゥ・ソレイユの順位としては「LOVE」「O」そして「ONE」だろうか。あくまでも個人的な感想。

エグゼヴィア・モーティマーのMagical Dream
ラスベガスのマジックショーといえばかつてはミラージュホテルのジークフロイド&ロイ、モンテカルロホテルのランス・バートン等、有名なものがあったが、今ではあまり大掛かりなマジックショーは無くなってしまった様子。でもマジックも観たいということで選んだのがプラネットハリウッドホテル(2階のシン・シティー・シアター)で行われているXavier Mortimer Magical Dream(エグゼヴィア・モーティマー マジカルドリーム)
比較的小さな会場で行われていて、席は2種類のカテゴリー指定のみで、カテゴリー内の席位置は早い者順というショー。
なので、開場よりも30分ほど早めに行って劇場前で待った。おかげで余裕で最前列に座れた。(前方のカテゴリーのチケットを購入してたので)
会場は本当にこぢんまりしていたので、安い後方カテゴリーでも十分かもしれない。が、なぜか会場の真ん中辺りに柱があり、後方カテゴリーだと席位置に因っては柱が邪魔な場合もありそう。なので、後方カテゴリーなら前方よりも早めの席確保が必要かもしれない。
フランス人マジシャンのモーティマー氏はかなり独創的で幻想的なマジックを売りにしていて、ネタの多くは初めて観るものばかり(グアムで2つのマジックショーを観た時はかなりネタが被ってた)で、あまり大掛かりなイリュージョンは無いものの、全体的にはとても楽しめた。
アメリカズ・ゴット・タレントへの出演で有名になったらしいが、番組で披露して絶賛されたネタも多く披露していたようだ。
帰りは観客一人一人と記念写真に応じてくれるというサービス付き。
大掛かりでお金のかかったショーが多いラスベガスにあって、かなりアットホームなショーだったが、それはそれで満足出来た。でも60分と短めなので、コストパフォーマンスはあまり良くないかも。

ハウス・オブ・ブルースでのゴスペルブランチ
日曜日にラスベガスに滞在していたので、バフェのブランチ(主に日曜に提供される遅めの朝食兼昼食でメニューが豪華になる)でもと思ったが、ならばゴスペルブランチをと思い、チケットを入手。
ハウス・オブ・ブルースは全米に出店しているライブハウスレストランで、ラスベガス店はマンダレイベイホテルの中。そのレストランで日曜日の日中にのみ2回行われている、ゴスペルを聞きながら食事が出来る(正確には食後にゴスペルが始まる)というものがゴスペルブランチ。ゴスペルはウーピー・ゴールドバーグの映画「天使にラブ・ ソングを」とかで観た(聞いた)人も多いと思う、ブルースとジャズを結合した、黒人による宗教音楽のこと。
席は基本的に長テーブルに配置されたレストランの椅子だが、ネットからはちゃんと席位置指定でチケット購入出来る。二人以上だと向かい合わせか並びか迷うが、私達は向かい合わせで指定。
早めの購入だったおかげで最前列が指定出来た。
食事の内容はレストランのブランチとは違ってやや質素なランチバフェといった感じで、ケイジャンと呼ばれるアメリカ南部風の料理がメイン。
開場から45分くらい経った辺り(おおよそ食事を終えた頃)にゴスペルが始まる。
ショーの内容はもちろんゴスペル。途中、お客さん達との合唱や簡単なダンスなども盛り込まれているのはいかにもアメリカのショーと言った感じ。たまたまかもしれないが、私達が行った時にはお客の8割が黒人で白人は2割ほど、アジア系は我々のみといった感じだった。ので、ゴスペル慣れしたお客が多く、ノリノリだった。
全体的な感想としては、日曜日の日中にラスベガスにいたのだし、まあ行っておいて良かったかなという感じ。でも次は評判のいいバフェでブランチを食べる事にすると思う。

以上が今回のラスベガスで行ったショー。
ザ・ビートルズ LOVE、マイケル・ジャクソン ONEの成功を受けてシルク・ドゥ・ソレイユが「エルビス」というショーも始めるという噂。なので、もし次回があれば「エルビス」と「KA」は観に行こうと思う。娘はもう一度「LOVE」を観たいと言うと思うので、シルク・ドゥ・ソレイユは「エルビス」と「KA」そして「LOVE」かな。




デュース(DEUCE)とSDX[ベガス・ロス旅行記05]


ラスベガスの、特に観光客の移動手段の主役は何と言ってもバス。
観光客の大半はストリップと呼ばれるラスベガス大通りを南北に移動することがほとんどなので、SDXとデュース(Deuce)という2種類のバスを主に使う事になる。この2種類がストリップを南北に走っていて、北はアーケードの天井を使った映像アトラクション(フレモント・ストリート・エクスペリエンス)で有名なダウンタウンから(SDXはもっと北のプレミアムアウトレット・ノースから)、南はプレミアムアウトレット・サウスまでを結んで往復している。
ラスベガス中心部の大まかな位置関係が把握出来ていれば、走っている車線で北行き南行きを簡単に判別出来ると思うが、北行きならNorth bound、南行きなSouth boundと表示されている。
アメリカのバスにしてはかなり親切な電光表示やアナウンスがあるし、ルートが単純なので観光客でも迷わず使えると思う。(それでも不安ならGoogleマップでバスの現在地を見ていれば完璧)

SDXは急行、デュースは各停という位置づけ。
移動距離が長いときはSDXを使うべきだが、本数はデュースの方が若干多目(体感では)で、二階建てバスが主なので(SDXは一階建ての普通の車体)、ストリップの景色を楽しむならデュースの2階席、中でも前方に座ればいい眺めが楽しめる。
我々も何度か二階席の前方を狙ったが、二階席は乗降が面倒な為か比較的席が空いてはいるが、前方は埋まっている事が多かった。前方に座るコツとしては、あまりにも近距離の移動では使えないが、とりあえず二階席に座っておき、前方席の人が降車の為に席を立ったら、すかさず前方に移ればいい。この方法で何回か二階最前列からの眺めを楽しむことが出来た。

SDXとデュース

この写真では反対側になってしまっているが、あの有名なラスベガスサインもバスルートから見られる。プレミアムアウトレットサウスからの帰り道、マンダレイベイの手前でサインの正面が見える。

SDXとデュースでは移動時間がかなり違うので、遠くに行く場合には多少待ってでもSDXを使うべき。特に混雑する夕方以降は所要時間の違いは更に顕著になるので、更に短い区間でもSDXが停車する場所を移動するなら短距離でもSDXがベター。
日中のそれほど混雑していない時間帯の移動の場合は、フォーコーナー(ベラージオやパリスの辺り)以北からマンダレイベイより南、タウンスクエアやプレミアムアウトレット・サウスを目指すならSDXに。逆方向でストリップ中心部からストラトスフィア・タワー以北を目指す場合はSDXという選択が適していると思う。それより短い移動で、時間に余裕があるならデュースでもいいかもしれない。(デュースしか泊まらないバス停もあるし)
運行時間はSDXが9時〜24時、デュースが24時間となっている。

RTCルートマップ

North bound(北行き)とSouth bound(南行き)のルートマップ。

この2種類のバスはどちらもRTC(The Regional Transportation Commission of Southern Nevada)という同じ会社が運行しているので、共通のチケットで乗ることが出来る。乗る度にドライバーからチケットを買うことも出来る(デュースのみ、SDXは不可)が、アメリカのバスの共通の特徴でお釣りが貰えない(ピッタリの金額を出すか、お釣りは寄付するか)し、滞在中に何回かは乗ることになると思うので、2時間券、24時間券、3日間券、30日間券と用意されているパスのいずれかを事前に購入しておくべき。30日間はあまり必要とする人はいないと思うが、3日間券を買うときは、滞在スケジュールをよく考えておいた方がいい。
例えば、何処にも移動せずにホテルや徒歩圏で過ごす日や、ほぼ終日郊外に観光に行く日等があれば、ストリップを移動して過ごす日を連続させたスケジューリングをしておくと、3日間券を有効に使える。4日間滞在する場合は最初の3日間をストリップを移動して観光やショー、食事を楽しむようにして、最後の1日を郊外観光やストリップを移動しない予定にあてるといった具合。
パスはいずれも発券から時間がカウントされるので、24時間で17時に買ったら翌日の17時まで、3日間券で12時に買ったら、3日後の12時迄となる。

このパスは主要なバス停に置かれた券売機で購入する事が出来る。(SDXが停車するバス停には大概設置されている)ニューフォーコーナーならコカコーラ博物館等があるワールドショーケース前、フォーコーナーならパリスの前等にある。
買い方はまず言語(日本語は無いのでEnglishを選択)し、種類(2時間券〜30日間券)、枚数を順番に選択し、現金かカードで支払うという流れ。現金は読み込み不良が発生する場合も多いので、カードでの支払いがお薦め。
しかし、券売機よりもお薦めなのがride RTCというアプリを使ったスマホによるネット購入。日本を出発前に購入しておくことも可能で、スマホがそのままパスになる。(家族や同行者のパスも一台のスマホで買えて、そのスマホで全員分のパスを表示して使うことも可能。もちろん別行動の予定があれば、個別のスマホで購入使用してもいい)
慣れない英語の自動販売機で買うよりも事前にゆっくり買っておけるというのは有難い。
事前購入したパスは、現地で最初にバスに乗る直前にアクティベート(使用開始)を行って使い始められる。なので、使用時間を無駄にしてしまう事もない。(アクティベートにはネット接続が必要なので、WI-FIが使える場所で行っておくこと)
もちろん我々も3日間券をスマホで購入。滞在中、とても便利に使わせてもらった。娘と別行動の予定はないので、私のスマホに二人分を入れたが、画面の切換作業もスムースだった。
ride RTCというアプリについては準備編でも書いたので、参照して欲しい。

使い方は運転席の側(通常のチケットを挿入する機械とは反対のドア横)にあるQRコードリーダーにスマホに表示させたQRコードを読み込ませるだけ。複数のパスは一枚ずつスライドさせて表示させられるので、人数分読み込ませる。(2両連結バスなら中央の乗降ドアにもリーダーがある。

RTC券売機

これがバス停の側に置かれている券売機。VISAとMasterカードが使えるので、どちらかのカードがあれば購入出来る。

混雑時等、ドライバーが乗る客を数えて切れていなかったり、料金を払わずに(チケットを持たずに)乗れてしまうのでは…と思える状況を何度か目撃した。
が、間違っても不正乗車は考えない方がいい。時折警察官(バス会社の警備員ではない)が乗車口でチケットやパスの所持と、その有効期限を厳しくチェックしていることがある。これで不正が発覚すると、大変なことになる…。(まさにゴメンで済めば警察はいらないという事態になるという噂も)

最後にプレミアムアウトレット・サウスにSDXで行き、帰る際の注意。
行きは着いたら降りれば良いだけなので問題は無いと思う。帰りも反対側のバス停とかではなく、来た時と同じバス停から乗車する。
すると、バスはアウトレットのバス停を出ると、RTC South Strip Transfer Terminalというバスターミナルに行ってしまう。ここでバスによっては回送になったり行き先を変更したりするので、ターミナルの屋内に入って
Strip & Downtown Express North bound  (ストリップの北行き)のバスが出るバス停番号をモニターで確認し、指定の番号のバス停からバスに乗れば良い。