旅行と治安


旅行先の治安が気になる人は多いと思う。
実際の犯罪発生率等は外務省の渡航安全情報サイト等を参照してもらうのが正確だと思うが、今まで海外旅行をしてきた経験から言うと、所謂先進国と言われている場所に行くのなら、極端に怖がる必要な無いということ。

外務省外安全ホームページ

外務省 海外安全ホームページ

行き先がアメリカのテーマパーク等であれば、その敷地内にいる限り、ほぼ東京ディズニーリゾートに行くのと同じと思って問題ないと思う。
営業時間内で有れば深夜まで安全に出歩けるレベルだ。
町全体が観光地化されている場所も同様。例えばラスベガスの通称ストリップと言われるラスベガスブルーバード等も夜遅くまで不安無く歩ける。

もちろんどこででも起こりえる犯罪、スリや置き引き等は皆無ではない。
銃を突きつけられて金を要求されるような事が起こることは考え難いということだ。

アメリカでもヨーロッパでも路地を一つ入るといきなり雰囲気が一変する場所がある。さっきまで安全そうな場所にいたのにいきなり不穏な場所になるというパターンだ。
なので、ふらふらと歩いて路地や敷地外に行ってしまわないことが大切。まあ、よほど不用心で冒険家な人でもない限り、そんなことは滅多に無いと思うが。

気を付けたいのは移動時だ。
レンタカーでもバスでも電車でも、とにかく途中下車の旅はお薦めできない。
まっすぐ目的地まで行くことが大事。
それさえ守っていれば日中の移動ならさほど危険なことには遭遇しないはず。
日没後の電車やバス利用は、出来るだけ人のいる車両に乗るなどした方がいい。バスも観光地からホテル街に戻る等で、それなりに混雑しているのなら夜間の利用も問題ない。
人気が無い場所に駅やバス停があったり、利用者が極端に少ない場所や時間帯なら、お金をケチらずにタクシーにした方がいい。

レンタカー利用者が注意したいのは駐車場だ。
ショッピングセンターでもホテルでも広い駐車場の角の方、死角になるような場所への駐車は避けた方がいい。出来るだけ建物への出入り口に近く、人目に付きやすい場所に停めるのが安全。

これらの注意するべきことも、出来るだけ安全を確保する為にはそうした方がいいという話で、そうしなければ必ず犯罪に遭うというわけではない。
もし少しでも気を抜けば大変なことになるというのなら、年間何万人もいる海外旅行者のほとんどが無事に帰ってきてはいないはずだ。旅行者が重大事件に巻き込まれたというニュースは稀だろう。(スリや置き引き等のニュースにならない犯罪被害に遭っている旅行者はある程度いると思う)
とはいえ、リスクは可能な限り少なくした方がいいという意味での話だ。

都市の治安の良し悪しはよほど鈍感な人で無い限り見た目と雰囲気で分かると思う。
昼間から人通りが無く、道にゴミが散乱していて、商店が分厚い鉄格子などで防犯していれば間違い無く治安のよくない場所だ。
逆に恐い恐いと言われていたニューヨーク等は現在ではどこが恐いのか分からないくらい安全な雰囲気が漂っている。街に活気があるし、それほど汚れてもいないし、どこの商店もちゃんと店を開けている。
治安の情報は古くなっていることもあるので、危険と言われているなら無論だが、安全と言われている場所でも自分の感で判断することは大切だ。
実際、日本でも人目に付く繁華街で白昼堂々という事件も時には起きる。そういう場合には自分の感を頼る以外に術は無い。

今後気になるのはリスクを回避する方法が比較的明確な個人による犯罪よりも、テロ犯罪かもしれない。
テロ事件などは場所や時間を選ばず起きる、というか、かえって人の集まる場所、安全な場所とされている所が標的とされる恐れもある。
これを考慮すると、もう何処にも行けないというのが実情だろう。(せいぜい国内の温泉地くらいか)
恐怖で人々が自由な行動をしなくなるということがまさにテロの目的であるなら、一旅行者にも、テロに屈しないという覚悟が必要になっていくのかもしれない。


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