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アメリカの水について


アメリカの水道水は州によって水質に違いはあるものの、一般的に飲んで害になるようなことはない。
絶対に飲めないような水が水道から出てくることはないと思っていい。

しかし美味しいかどうかは別問題だし、普段日本で飲んでいる水とは水質が違うので、口に合わない、体が受け付けないということはあるかもしれない。
私と娘はアメリカで水道水を飲んでお腹を壊したことはないけど。

アメリカの水道水は硬水である事が多いので、衛生的に問題ないとしても味は悪い。
普段、エビアンとかコントレックスみたいな硬水を抵抗なく飲める人なら、味はあまり抵抗がないかもしれないが、軟水でないと飲めないという人は、水道水を口にするのは歯磨き、うがい、薬を少量の水で飲むときくらいにした方がいいかもしれない。

コンビニやスーパーに行けばミネラルウォーターが安く手に入る。(観光地のホテルの売店等ではかなり高く売ってたりもするけど)
軟水で日本人の口に合いそうで、尚且つ大抵のスーパーに置いてあり、日本人にも馴染みのあるのは、クリスタルガイザーとボルビック。中硬水でも大丈夫なら日本では見かけないが、ArrowheadやFiji Waterなんてのもある。

安いボトル入りウォーターとしてスーパーとかでよく目にするAquafinaやDasaniはミネラルウォーターではない。これらは水道水を濾過して味を良くしたもの。Dasaniには人工的にミネラルが加えられたりもしてる。
Purified Waterと書かれていればこの類い。

日本人が思うミネラルウォーターにはMineral WaterかSpring Water(水源が泉)と表示されている。

あと、ボトル入りの水はガス入りとガス無しという分類もあるので、間違ってガス入りを買わないように。これは一々細かい表示を確認しなくても、ボトルを触れば判別出来る。
堅くて一切ヘコまなければガス入り、押して簡単にヘコめば普通の水。アメリカのペットボトルは日本のペットボトルよりも薄くて柔らかいのですぐに分かる。

アメリカではそんなことはないが、ヨーロッパでは一般的にガス入りの水、所謂炭酸水がよく飲まれている。特にレストランではノンガスと言わずにミネラルウォーターを頼むとガス入りが出てくるということもある。
ヨーロッパではないが、オーストラリアではミネラルウォーター=炭酸水だったりする。

もし体に合う合わないでは無く、味だけが問題なら、水に溶ける粉末状のお茶を持参するという手もある。AGFや伊藤園等から携帯性のいいスティックタイプなんてのも出ている。
これを水筒やペットボトルに入れてお茶を作り、冷蔵庫で冷やしておけば、抵抗なく飲めるようなる。

おーいお茶スティック

伊藤園 お~いお茶 さらさらほうじ茶 スティック100本

よく日本からペットボトルの水を持参するなんて話も聞くが、手荷物で水を持ち込むことは出来ないし、預け入れ荷物に大きな水のボトルを入れるのであれば重量制限にも気を使う。

飛行中は気圧でペットボトルが大きく変形する可能性もあるので、破損して荷物が水浸しになる危険性もある。
それに2泊3日程度なら別として、滞在中に必要なだけの飲料水を持参するというのは無理があると思うので、水の持参というのはお薦めできない気がする…。


アメリカのホテル


アメリカに限ったことではないけど、日本とは微妙に違う海外のホテルの話。

日本では当たり前にあるスリッパやパジャマ(浴衣)、歯ブラシといったものが用意されていないのはご存知の人も多いと思う。たまに用意されている場合もあるが、かなり特種なケース。
アメニティの類いで用意があることが多いのはシャンプー、コンディショナー、石鹸くらいだろうか。しかしこれらも品質はかなり悪いので、日本人が使う気になるものではないと思う。

なので、この辺は全て自分で用意しておいた方がいい。
たまにアメリカでホテルに泊まったら歯ブラシやスリッパが無くて困ったなんて話をする人がいるが、無くて当たり前。おしぼりやお冷や同様、ホテルのアメニティは日本特有の文化だ。

海外では多くの地域で水が硬水だ。硬水の特徴でシャンプーや石鹸が泡立ちにくいので、普段よりも多めに使う必要があることも知っておくといい。

もちろんウォシュレットもなくて当たり前。日本人宿泊者の多い一部のホテルの、一部の部屋にのみ装備されている場合がある。
湯沸かし器なんて勿論無い。しかしコーヒーメーカーがある事は多いので、湯沸かしの代わりに使える。カップラーメン等の持込を考えている場合はコーヒーメーカーの有無を確認しておいた方がいい。

アメリカでホテルに泊まる場合は部屋に入ったらまず水回りをチェックした方がいい。
トイレがちゃんと流れるか、洗面所と風呂のお湯がちゃんと出て、ちゃんと排水されているかを確認して、もし不具合があればすぐに部屋を変えて貰うか、修理を依頼した方がいい。
アメリカ人は水回りを利用しない客が多いのか、これらの不具合が放置されている部屋が多い気がする。

エアコンの温度設定はもちろん華氏。我々が使ってる摂氏とアメリカで使っている華氏の換算はちょっと複雑。区切りのいい温度の対比は次の通り。

  • 摂氏20度=華氏68度
  • 摂氏25度=華氏77度
  • 摂氏30度=華氏86度

アメリカはインターネット大国のはずなのだが、何故かホテルのネット環境は日本より劣る場合が多い。ロビーでは無料だが部屋では有料という場合が多いし、有料なのに速度もイマイチというケースが多い。
もしネット環境が常に必要な場合は、ホテルのサイト等で調べておいた方がいい。無料ならいいが、有料の場合は日本から海外旅行用のポケットWi-Fi等をレンタルしていった方が、料金も安くて使い勝手もいいという場合がある。

ホテルのロビー

ロビーでは無料でWi-Fiが使えるホテルが多い。認証が必要な場合はフロントでIDとパスワードを教えてくれる

部屋の掃除にはチップが必要なので忘れない様に。
使用しているベッド一台につき1〜2ドルが相場だと思う。特別に補充して欲しい物があれば、メモにその旨を書いてチップと一緒に置いておけば確実。

チェックインは日本と同様に15時が多い。チェックアウトも日本同様10時〜12時といったところ。
日本と違うのは15時以前でも部屋が用意出来ていれば入れてくれるホテルが多い事。15時というのは確実に入れることを保証する時間になっている感じ。

チェックイン時には外国人はパスポートの提示が必要。部屋代を前払いしているしていないに関わらずクレジットカードも必要なことも多い。
部屋の備品の盗難、損傷に対する保証としての意味もあるようで、カードを所持せずに、宿泊費を現金で払うと言うと、多額の保証金を求められることもある。
パスポートとクレジットカードはホテルに泊まる場合の必需品と思っておいた方がいい。

滞在中、基本的にホテルが鍵を預かることはない。出掛けるときも鍵は自分で管理することになる。

チェックアウトはフロントに立ち寄る必要の無い、エクスプレスチェックアウトが可能なホテルが多い。もちろんクレジットカードを登録している事が前提。
テレビ画面で自分でチェックアウト手続きを済ませる場合と、専用の用紙に必要事項を書いて、鍵と一緒に専用のボックスに入れる場合とがある。用紙は鍵(カードキー)のホルダーが用紙になっている事もある。用紙に書くのは連絡先や氏名、部屋番号くらいなので難しくは無い。
テレビを使ったチェックアウトでは画面に表示される明細、それ以外では、前日夜か当日朝に届けられる明細に不明な請求がある場合や、領収証が欲しい場合はフロントでチェックアウト手続きをする必要がある。

ヒルトンやハイアットといった日本では高級なイメージのするホテルでも、基本的に日本と同様のきめ細かいサービスは期待できない。
しかしそれは日本のサービスが世界標準を大きく超えているという話なので、余程の不手際や失礼な行為があった場合を除いて怒ってはいけない。
逆に本当に抗議するべき事があった場合にはちゃんと抗議した方がいい。黙っている事は了解したことと同じと受け止められる。
又、ミスが多いので、請求書の類いはちゃんと確認した方がいい。アメリカ人はかなり時間をかけてチェックする人が多いので、遠慮することはない。

 


アメリカで公共のバスに乗る


地下鉄網がある都市を除けばアメリカは自動車大国。
どこへ行くにも車がなければ移動が困難という場合が多いので、レンタカーを使用しない人にとっては現地のオプショナルツアー等を利用して行きたいところに行くしかない。しかしとても高く付く。日本人向けは何故か特に割高。

現地にも車を持っていない、運転が出来ないという人はいるわけで、公共バスは多くの街に存在している。このバスを使えば大抵の場所に安価で行くことが出来る。
ただ、時間がかかる場合があるので、目的地までの移動時間も考えて利用した方がいい。
まっすぐ向かえば30分で行けるのに、バスだと1時間以上かかるという場合には、時間を買うつもりでツアーを使うというのもアリだろう。

さほど時間がかからない、金額的に多少時間がかかってもバスの方がいいと判断したなら、まず路線を調べよう。路線毎に番号が振られているので、まずその路線番号を調べる。
同じ番号で上り下りがあるので、利用するバスが道のどちら側のバス停に停まるのかも調べておけば現地で迷わずに済む。
Googleマップでは拡大するとバス亭が表示され、ポイントするとそのバス停に停まる路線番号も表示されるので、調べるのは簡単になった。

バスマップ

こんな風にバス停と路線番号が一目瞭然。運賃情報等へのリンクもあったりする

バスの前面に大きく路線番号と行き先が表示されているので、終点(行き先)の名称も調べておこう。乗るときには一応ドライバーに行きたいところに停まるかどうかを尋ねて乗れば安心だ。
「ドゥーユーゴートゥー○○?」で通じる。イエスかノーしか返事はない。
ノーの場合は反対のバス停だよとか、何番のバスを待って乗りなさいとか教えてくれるかもしれない。

乗り方は日本のワンマンバス同様、ドライバー横の前から乗車。運賃を入れる機械に運賃を入れれば良い。通常はどこまで乗っても一律料金だ。大人運賃と子供運賃がある。
もし乗り換えがあるなら、この時に「トランスファープリーズ」と言って、トランスファーチケット(乗り換え券)を貰おう。
このチケットがあれば一定時間、乗り換えるバスには追加で運賃を払う必要がない。もらい忘れると再度払うハメになる。

このバス運賃だが、きっかりしか受け付けない。
1ドルなら1ドル、2ドルなら2ドル、1ドル25セントなら1ドル25セントをぴったり払う必要がある。もしそれより大きなお金しか無くてもお釣りはもらえないので、寄付することになってしまう。
たまに周囲の人に両替を頼んだり、小銭を分けてもらったりしている人を見かける。
事前にちゃんと用意しておこう。もし一人1ドル50セントなら、二人で3ドルという払い方は勿論出来る。

バスを連日利用するような場合は、乗り放題チケットの様なものが用意されている場合もあるので、その場合は事前に購入しておこう。そういうチケットやパスはバス車内ではなく、ドラッグストアや観光案内所、ショッピングモール等のゲストサービス、或いはホテルのフロントで販売されている事が多い。

乗ったらあとは目的地で降りるだけ。降りるときはバス車内の窓際に張られているロープを引くと、ストップサインが出て、次のバス停で停まってくれる。

このロープを引くタイミングが分からないという場合が多いと思う。親切な案内があるわけではないし、一度も見たことのない風景で降車するバス停を判断するのは難しい。
何番目のバス停といった覚え方も、必ず全てのバス停に停まっているわけではないので通用しない。
昔はドライバーに行きたい場所のバス停になったら教えてと言っておいて、ドライバーの近くに座るなんてことをしていたが、今はGPS付きのスマホが普及しているので便利。
Googleマップのアプリ等をインストールしておいて、目的地のバス停と一つ前のバス停をマークしておけば、ロープを引くタイミングはばっちり分かる。
今バスが何処を走っているのかも常に把握出来るのでスマホは強い味方だ。

目的地のバス停に着いたら、念のため帰りのバス停の場所もチェックしておこう。

アメリカのバス

バス停にはそこに停車するバスの番号のみが書いてある。日本の様にバス停に名称はない。

バス車内の治安だが、日のあるうちに日本人が行きたいと思うような観光地への往復であれば全く問題はないはずだ。バス停付近も観光地であれば問題になることはないはず。

問題は途中のバス停だったりするので、間違えて変な所で降りてしまわない様に注意しよう。
あと、よほど人気の多いバス停でない限りは夜間の利用は控えた方がいいかもしれない。
行きは問題ないだろうが、帰りに暗くなってしまって、バス停に多くの人がいない様な状況だったら、迷わずタクシーを利用した方がいい。

バスも乗りこなせれば便利に安く旅が出来ることが多いので、活用してみて欲しい。